赤ん坊連れ家族海外旅行の勧め (1/2)



● 翔ける駿 (しゅん)
我が家の長男は '94年5月生まれです。名前(駿)の通り 颯爽と各地を駆け回っており、'95年8月までの国内外への旅行を列挙すると、
◇ '94年9月の米国・デンマーク・スウェーデン・アイスランド (16日間)
◇ '94年10月の台湾 (4日間)
◇ '94年年末のシンガポール・インドネシア (12日間)
◇ '95年2月の北海道 (4日間)
◇ '95年3月のグアテマラ・エルサルバドル・コスタリカ (11日間)
◇ '95年ゴールデンウィークのグアム・パラオ・ミクロネシア連邦 (10日間)
◇ '95年7月の香港・バーレーン・ヨルダン・アラブ首長国連邦 (11日間)
◇ '95年8月の天竜峡等への青春18切符の旅 (3日間)
です。
麻里が専業主婦になったため、私(誠)が独身だった頃 同様、旅行に時間をかけています。

● 日常と大差ない育児
旅行計画を練っている私でさえ、前記ほどまでに飛び回(れ)るとは、思ってもいませんでした。この文章を書いていると、'94年9月の 駿を連れた 初めての海外旅行の時の不安が蘇ってきます。
病気になったらどうしよう(予防注射はまだでした)、飛行機に長時間 耐えられるだろうか(米国経由の欧州行き)、旅行を中断して日本に帰国する場合の費用や手続きを しっかりと理解しているだろうか、産後の回復は十分だろうか、母乳を与え続けられるだろうか、ミルクや紙おむつを切らさないようにできるだろうか、私達夫婦は食料の調達や観光をどうやってすればよいのだろうか、時差に対応できるだろうか 等。
どれも、駿がとっても丈夫なのと 麻里の小まめな育児とで、乗り越えることができています。
恐れるほど、日常的な育児と大きく異なる訳ではないように思います。例えば 病気の場合は どこにいても、病院に行くべきかどうかの判断や 病院外での過ごし方が難しいのであって、病院がありさえすれば、病院の行き方や病状の説明はどうにかなると思っています。
むしろ、赤ん坊連れの旅行は、いつでも どこにいても 気・体力をつかう育児の合間に、リフレッシュに繋がる 新鮮な風を吹き込んでくれるものです。
飛行機内で泣く駿を麻里がギャレイやトイレ近くで抱いてあやすこともありますが、麻里の体調に影響するほど大きな負荷でなく済んでいます。
機内は結構 騒がしく(赤ん坊・子供が思いの外 多い)、他人に無関心な人が多く、泣き声も 窓側で母乳を与えるのも 意外に目立ちません。ベビーカーでの町歩きも(ベビーカーが早く傷むことを除くと) 問題ないですし、時差も駿自身が月齢に応じて対応しています(4か月児はどこでも3時間毎の睡眠, 1歳児は長時間の時差対応に4日必要ですが...)。

● 駿が取り持つコミュニケーション
駿を連れていると、様々な人が寄ってきてくれます(物売りとは違います)。彼(女)らは、赤ちゃんから 相当の御年輩の方まで 実に多様で、抱っこされにくる甘えん坊、駿をあやしてくれる子・大人、「何か月?」と声を掛けてきて、親切に手助けをしてくれたり、自らの育児体験を話してくれる人達です。彼(女)らとのコミュニケーションとの合間にも、駿の喜ぶ顔を沢山 見られます。それだけ和やかで温かい遣り取りです。
家族内に関しても、皆で楽しい時を過ごし、普段十分には見ていない家族の様子を肌で感じとることで、コミュニケーションが密になり、家族の絆が一層 強まっていると感じています。駿の細かな仕種や成長(例. 以前 怖がっていたプールの水でバチャバチャと遊ぶ)を 旅行中に発見して 楽しむことが 多々あります。
また、旅行中に見る他人の育児(例. デンマークで風雨の中, 完全防備のベビーカーに小さな乳児を入れて, 町中を歩いたり, ベビーカーを畳まずにバスに乗り込む夫婦が幾組もいる)に考えさせられ、夫婦で驚き学ぶこともあります。

● 旅行の成功を支える事前準備
麻里が、体温計・解熱剤・水筒・使い慣れた(乳首の)哺乳瓶・粉ミルク・離乳食・紙おむつ・お尻拭き・ベビーオイル・お気に入りの玩具・ベビーカー・抱っこ用バンド・着替え・駿用 爪切り等を詰めています(駿との旅行はスーツケースを多用しています)。
航空会社に ベビー食・座席指定(乳児がいると可能)・バシネット(揺り籠)・紙おむつを、ホテルにベビーベッドを、予約時に依頼しています。
多くの場合 機内では、(乳児に席がないのに) 連続する3人席を確保し、バシネットに駿を入れた状態で 私達が食事を済ませられ、ベビー食に加えて 赤ちゃん用アメニティ(紙おむつ・お尻拭き・ベビーパウダー・よだれかけ・缶入り粉ミルク・哺乳瓶・ガラガラ等の幾つか)と子供用アメニティ(トランプ・ぬり絵帳・色鉛筆・ぬいぐるみ等の幾つか)を頂きます。搭乗記念写真サービスを受けることもあります。
空港の授乳室や遊戯室(やラウンジ)で駿を十分に遊ばせておくと、機内でよく寝てくれて 私達もゆったりと落ち着けます。ホテルでは、部屋に湯沸かしやアニメビデオを用意してもらえたこともあります。リゾートホテルでは、食料を部屋に持ち込まなくても レストランで 駿のペースで 周囲を気にせずに食べられます。

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