竹岡ファミリーの子連れ海外旅行記です。
'94年9月の米国・デンマーク・スウェーデン ・アイスランド(16日間)に関してです。
因みに、駿は '94年5月 生まれです。

ゼロ歳児 (4カ月児) 連れ夫婦の 北欧&米国 旅行

経路 東京→ワシントンD.C.→コペンハーゲン→マルメ→コペンハーゲン →レイキャビック→ニューヨーク→東京
期間 1994年 9/9(金)〜24(土) 16日間

☆航空券 ユナイテッド航空UAの格安航空券
   東京→(シカゴ乗換え)→ワシントンD.C.→グラスゴー と
   ニューヨーク→東京
   ニューヨーク→東京は幸運にもビジネスクラスになり、空港
   ラウンジも利用できた.
   購入先 横浜市の「四季の旅社」
   料金 132500円/大人 36000円/乳児
☆航空券 ブリティッシュミッドランド航空BDの正規航空券(ディスカバーヨーロッパ)
   グラスゴー→コペンハーゲン
   購入先 横浜市の「四季の旅社」
   料金 13000円/大人 1300円/乳児
☆航空券 アイスランド航空FIの正規特別料金の航空券
   コペンハーゲン→レイキャビック→ニューヨーク
   購入先 東京のアイスランド航空の事務所
   料金 69620円/大人 6563円/乳児
☆宿泊費用 (税サ込み、ニューヨーク以外は朝食込みで、[大人2人+乳児1人] 1泊の 平均料金)
ワシントンD.C. (ウエスティンとハイアット[RegencyClub], 週末割引適用)
   約15000円
マルメ (シェラトン, SCI[ITT Sheraton Club International]の2泊目無料適用)
   約8600円
コペンハーゲン (シェラトン, UAからの半額宿泊券利用) 約14000円
レイキャビック (ボルグとホリデイイン) 約12000円
ニューヨーク (シェラトン, SCIの2泊目無料適用) 約15000円


 初めて持ち運ぶスーツケースの中身は、そのスペースの2割強が紙おむつ、約2割 が粉ミルクである。シカゴで飛行機を乗り換えて、ワシントンD.C.へ。両方とも機 内は満員。息子には、成田とワシントンD.C.の空港で母乳が、機内で哺乳瓶を使って ミルクが与えられる。因みに、旅行前後の我が家では母乳中心であるが、旅行中は ミルク中心である。外出用の哺乳瓶(ガラス製でなく プラスチック製)を久しぶりに 利用したが、息子はこの哺乳瓶に戸惑ったのか、かなり長く泣き止まない。しばら くして(小1時間)ようやくミルクを飲み始めてくれて、私達 親の方はほっとする。 トイレでおむつ交換をしたが、おむつ交換台がない。紙おむつのサービスはなく、 バジネット(赤ん坊用の寝所)はちゃちで、小さくて 中で身動きできず、赤ん坊に 対する配慮が足りない。赤ん坊の航空券代金が大人用の1割であることと、離乳食と 果汁ジュース(息子は歯が生え始めてきているものの、まだ果汁ジュースしか飲ませ ていない)がもらえたことは有り難い。

◎米国 (ワシントンD.C.)
 今回の旅行は赤ん坊連れのため現地で宿捜しに手間 暇をかけたくないので、宿は 全て予約してある。どのホテルにもベビーベッドをリクエストしてある。朝食をルー ムサービスやホテル内レストラン・ラウンジで済ませられるのは、赤ん坊連れにとっ て大変楽である。
 国会議事堂と航空宇宙博物館をベビーカーを押し歩き 観光する。歩道の一部に車 道と段差の無い部分が有り、ベビーカーを押すのに都合が良い。きな粉やもなかと 言った感じのパサパサの宇宙食アイスクリーム(約200円)を食べる。中学校での英語 授業でお馴染みのリンカーン記念堂でも(鎌倉の大仏様よりも小ぶりのリンカーン像 の前で) 家族揃って写真に収まる。赤ん坊連れだとどうしても活動的にはなれない が、我が家のある横浜よりは環境の良いワシントンD.C.で のんびりと休日を過ごす ことができた。

 グラスゴーで飛行機を乗り換えて、コペンハーゲンへ。グラスゴーまでは、2人- 3人-2人の座席配置のB767-200で 3人席を2人で利用でき、バジネットも利用できた ので、割り合い楽に移動できた。トイレにおむつ交換台も有る。ベビー食には果汁 ジュースがなく、数か月児用の離乳食のみ。4か月児向けには考えられていない。 ベビー食から、その航空会社が考える乳児の月齢が想像でき、面白い。グラスゴー からは初めて利用するブリティッシュ・ミッドランド航空。ユナイテッド航空に慣 れている私達には新鮮で上品に感じられる。約2時間のフライトにしっかりとした ボリュームの朝食が出て驚く。但しベビー食は無い。
 コペンハーゲン空港からバスとフェリーを使って1時間半強でマルメへ。息子に とっては初めての飛行機に続き、初めての船の体験となった。空港の搭乗ゲートと 船中とでしっかりと証拠写真を撮っておく。

◎スウェーデン (マルメ)
 観光資源が殆ど無い都市であるが、石畳の道や古い建物に欧州にいることを感じ とる。1日目は 結構強い風が吹いていて気温16度程度で、日本の冬のようであった。 但し日照時間は長い。コートを着る人々に混じって、私達はセーターを着る。寒い ので、息子はホテルのベビーベッドに置き去りにする。
 2日目は気温18度で風もなく ベビーカーを押し歩き、港や(ワシントンD.C.同様の 立派な)公園や城址や市庁舎を観光する。私達は長袖とセーター姿で、息子は厚手の 服の重ね着である。町でベビーカーを押し歩いている人が、日本と比べるとずっと 多い。2人用のベビーカー(横に2人が多いが縦に2人のも有る)も大変多い。寒さに対 する重装備を施したベビーカーが多い。

◎ デンマーク (コペンハーゲン)
 ベビーベッドが大きなごみ箱を少々小さくした形をしていて奇妙に見えるが、息子 自身は気に入った模様である。
 息子を連れて雨中タクシーで観光したり、夫婦だけで食事・観光をする。アンデル センの人魚像は辺ぴな所に小さく置かれていて拍子抜けする。首都らしく、人通りも 多く、大きな古めかしい建物が並ぶ。雨風の中、完全防備のベビーカーを押す人が何 人も目につき、驚かされる。バスにもベビーカーを畳まずに乗せていて、日本との違 いを感じる。
 レイキャビックへ。コペンハーゲン空港はVOLVO車も展示・販売されている、利便 性が高く、人気のある空港である。赤ん坊向けではないが、子供用の広場や搭乗ゲー ト近くに子供用玩具があり、感心する。3人-3人の座席配置のB737-400に乗り込み、 私達は3人席を確保する。息子はゆったりと座れたせいか 騒がず、私達も楽に移動 できた。

◎アイスランド (レイキャビック)
 私には 58か国目の入国である。空港周辺には何もなく、広い空港に飛行機も1,2機 しかなく、空港内施設(銀行等)も十分には機能しておらず、ど田舎に来たことを感じ とる。空港から市内への風景は火山の国のイメージ通り、鹿児島県の桜島と似て、岩 がごろごろした荒野が続く。
 町中にも地下熱の湯気が吹き出している所があり、ホテルの湯は硫黄の匂いがする。 水はとっても奇麗で、日本と同じ軟水で美味い。コペンハーゲンやマルメの水も飲め るが硬水である。北緯63度で気温14度位、夜8時でも割り合い明るい。人口10万人の 都市で、人も建物も少ない。国会議事堂や首相・大統領執務ハウスまで小ぢんまりと していて、普通の家を大きくした程度で、ホテルの方が大きい。観光業で生きている 国である。但し、その割りには観光客も少ないような気がする。クレジットカードが 小さな店でも使えるので、現金は郵便と路線バスに使うのみで済んでしまう。

 北欧は寒いので、息子をホテルのベビーベッドに置き去りで 市内観光に行くことが 多いが、動物園及び公園にはベビーカーを押して連れて行った。そこには小さな子供 連れが多い。
 グルフォスとゲイシールへの日帰りツアーに家族3人で参加する。グルフォスの大滝 は、幅約70mで、2段位に階段状になった60m位の落差がある。60mというのは北米のナ イアガラの滝と同程度である。ナイアガラよりも幅が狭く、階段状である点が異なる。 人があまりいない(自然の中にいることが感じとれる) 所で久しぶりに壮大な滝を観光 できた。ゲイシールの間欠泉は地熱で温められた熱湯が数分毎に噴火するように噴き 上がる。シングヴェリール国立公園では、世界で2か所のみ海嶺が地上に乗り出して 出来た、延々と連なる渓谷が見られる。全般的に言ってオーストラリア大陸的な大自 然(但し緑が多い)を充分に味わえて感動する。
 操縦者を含めて4人乗りのセスナ機を約2時間借りきって、南部アイスランドを巡る。 (沢山のモービルカーの轍がある)氷河あり、火山・クレーターあり、大河あり、広大 な大地を間近に眺めることができ、とっても面白かった。ベネズエラのカナイマで世 界最長(落差)の滝を見た時以来のセスナ機搭乗であったが、家族3人で大変興奮し 大 いに感動した。
 アイスランド航空でニューヨークへ。日本のアイスランド航空で購入した航空券に 不備が有り、乳児用航空券を再度購入させられそうになるが、夫婦で抗議した結果、 空港の責任者の判断により どうにか無事に乗れる。当地のアイスランド航空が日本 事務所にFAXで苦情を言ったようである。B757-200は3人-3人の座席配置で、私達は乗 客の好意・協力により機内にて座席を変えてもらい、3人席を得る。妻は窓側の座席 で母乳を与える。機内食にタオル地のよだれかけが付いていた。機内から全面氷雪の グリーンランド(アイスランドと名前を交換した方が良い)を眺められた。

◎米国 (ニューヨーク)
 セントラルパークに行き、息子向けに公園内の動物園へ寄ってから、(公園内の) メトロポリタン美術館へ行く。息子には動くものが一番のようで、ペンギンが動く 様子を目の当たりにして興奮している。美術館の方は、有名だから私が見ておきた かったのであるが、館内では妻の方が率先して絵に見入っており、ベビーカーを押 す私は振り回される。
 ヘリコプターからの10分程度の観光に参加する。晴れていたので空からの摩天楼 の眺めは見事だった。妻も自由の女神を間近に見て喜んでいる。残念な事に 夫婦 の一致する意見としては、ア イスランドの大自然の方が感動的である。
 ユナイテッド航空のB747で、9/24 成田に戻る。幸運な事に、13時間強の このフ ライトではビジネスクラスのスクリーン前の広い座席が確保できる。フライト前に はビジネスクラス用の空港ラウンジで落ち着ける。バジネットも楽に置けて嬉しい ものの、息子をそこで寝かせるのは難しい。抱っこして寝つかせてからバジネット へ移すようではないと眠りについてはくれないのである。

● 今回初めて赤ん坊連れの旅行をして、様々な想いを持つことができた。普段十分 には見ていない家族の様子、息子の細かいしぐさ、赤ん坊連れの旅の難しさ、各都市 における他の赤ん坊連れの様子、各都市・交通機関における赤ん坊に対する配慮、等。 何はともあれ、無事に旅が終わって良かった。
[誠]

● 赤ん坊連れの家族旅行は、夫がバジネット, ベビー食, ベビーベッド等を事前手 配し、かつ 積極的に育児参加し、ゆとりを持った日程を組んだので、快適であった。 また、「何か月?」と 声をかけられたり、手を貸してもらったり、色々な人の好意 に触れられた。環境の変化で息子が体調を崩すのを心配したが、いつものペースを 保ち 元気だったので、ほっとした。息子の喜ぶ顔が沢山見られて良かった。
[麻里]

● ウァ オー、ワァオー。 (ご機嫌の時の声)
[駿]

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