夏休み(9月の16日間)の北欧・米国旅行に続き、赤ん坊(5.5カ月児)連れの
家族旅行である。私にとって約5年9か月ぶりのパッケージツアーである。前回
同様、成田空港では授乳室でおむつ換えと授乳をし、1時間近くのんびりと休む。
ビジネスクラス用のラウンジと比べても、飲物サービスがないものの、殆ど
個室なので しっかりとくつろげるので、満足できる。途中1度空港職員が見回り
に来て点検したので、赤ん坊がいないと追い出されるだろう。
3人-4人-3人の座席配置のB747で台北へ。かなり空席があり、私達は3人席を確保
する。ベビー食をもらう。先月は果汁ジュースしか飲ませていなかった息子も成長し、
ベビー食6瓶のうち4瓶を食べられるようになっている。
◎台湾
中華民国(台湾)は、私にとって約4年9か月ぶり、2度目の入国である。昨年から
短期滞在は査証が不要である。空港では現地係員が迎えてくれて、私達家族と若い
女性2人が同じホテルに送られた。安価なパッケージツアーのため、交通の便の悪い
ホテル(麒麟ホテル)に送り込まれる。空港への送迎が用意されているので、旅行
代理店の設定した旅程に従う限り たいして困らない。しかし、 私達は、単にこの
パッケージツアー料金が格安航空券とホテルを別々に自分で手配するよりも安価
だから このパッケージツアーを利用しただけなので、台北での免税店巡りを含む
市内1日観光をキャンセルして別行動を取る。このためホテルの立地条件の悪さには
苦労させられた。
ベビーカーを押し歩いての観光もしたのだが、前回の北欧・米国と今回の東南
アジアとは歩道事情がまるで異なる。台北では、車道も違法駐車だらけだが、歩道
もバイクや自転車の違法駐車や商店の陳列台のためにスペースがなくて、ベビーカー
を押すのは困難である。また、段差も非常に多いし、渋滞のために排気ガス・騒音
もひどくて、普通の歩行者にとっても不便である。特にバイクの運転にはマスクが
不可欠のようである。因みにマスクには花柄・色物がある。この悪状況はタイの
バンコクに似ている。約4年9か月前の訪台の際はここまでひどくはなかったように
思う。それでも(日本よりは少ないが)現地の人でベビーカーを使っている人がいて、
驚かされる。
60歳以上の人の多くは日本語が話せるようで、突然日本語で声を掛けられて驚か
されることがある。旅行代理店やホテルの従業員は、日本人客が多いせいだろうが、
日本語が上手である。
台北市郊外の野柳海岸(北海岸天然公園内)では、多くの奇岩が眺められると共に、
海と空の美しさを十分味わうことができた。翌日に、台北市郊外の烏来へ行き、
トロッコ電車に乗って遊園地気分を味わい、白糸の滝と周囲の土産物屋・温泉宿
では栃木県の日光にいるような気分を味わう。郊外は空気がおいしく 居心地が良い。
但し、丸2日間 外に駆り出された息子は、さすがに疲れて 実によく眠る。親として
は少々きつすぎたと反省しているが、息子自身は幸いなことに元気(健康)である。
帰国の日は将介石総統誕生日(祭日)で、空港の郵便局も営業しておらず、現地
係員に郵便物の投函を頼む。珍しくパッケージツアーの長所が出た点であった。
帰りのユナイテッド航空のB747も往路同様 空いていて、3人-4人-3人の座席配置
のスクリーン前4人席を確保して、楽な体勢で帰国できた。但し、ベビー食は月齢
が大きい子を対象にしていて、息子は何も食べられなかった。
●
今回は、前回の旅行で赤ん坊連れに慣れていたことと短い旅行であったことから、
スーツケースもない身軽な格好で、ついつい赤ん坊がいないかのような強行スケ
ジュールをこなしてしまい、今になって反省している。もう暫くの間、のんびりと
優雅な旅を少しばかり心がけようと考えている。 [誠]
● 乳児を連れての旅行は、周囲の反対はあるし、私自身、息子の病気や愚図りに
関する不安があり、決断するのは勇気が必要だった。それでも行ったのは 夫の
育児協力と旅への意欲の為だ。忙しい日程だったが、息子への配慮は欠かして
いないと思う。家族3人で楽しい時が過ごせ、絆が強くなったように思う。「子育て
が一段落したら」ではなく、現在の状況で楽しめる旅を 私達はこれからもしていく
つもりだ。
[麻里]
● スウー .... ゥゥー .... (眠っている) ... [駿]