竹岡ファミリーの子連れ海外旅行記です。
'95年3月のグアテマラ・エルサルバドル・コスタリカ(11日間)に関してです。
因みに、駿は '94年5月 生まれです。

ゼロ歳児 (9カ月児) 連れ夫婦の グアテマラ・エルサルバドル・コスタリカ 旅行

経路 東京→ロスアンゼルス→グアテマラシティ→フローレス→サンサルバドル→サンホセ→マイアミ→東京
期間 1995年 3/3〜3/13 (11日間)

☆航空券 ユナイテッド航空UAの格安航空券&正規航空券
   東京→ロスアンゼルス→グアテマラシティ、
    サンサルバドル→サンホセ→マイアミ→東京
   購入先 東京のTABI BEAT(トラベルエアー)
   料金 112000円/大人(格安) 32080円/乳児(正規)
☆航空券 アビアティカ・グアテマラ航空GUの正規航空券[APEX]
   グアテマラシティ→フローレス→グアテマラシティ
   購入先 東京のユナイテッド航空事務所
   料金 15840円/大人 1820円/乳児
☆航空券 タカ航空TAの正規航空券
   グアテマラシティ→サンサルバドル
   購入先 グアテマラシティのタカ航空 空港カウンター
   料金 約8380円/大人 0円/乳児(1番上に記した国際線でカバー)


 成田空港ではいつものように授乳室へ。赤ん坊連れ(息子: 9か月児)の海外旅行も 4度目ともなると随分慣れてくる。4回目の利用で初めて 授乳室が満員。紙おむつ交換 や授乳、湯調達、休憩等で混んでいて、外で待っている人もいる。
 ロスアンゼルスで乗り継いで グアテマラシティへ。最初の海外旅行(当時4か月児) では果汁ジュ ースしか飲めなかった 息子も今では、機内で出されるベビー食はどれも 食べられるようになっている。乗り継ぎ時間(約14時間)の大半を空港近くのシェラトン ホテルで疲れをいやす(昼間[10時〜20時]利用, 約6200円)。

◎グアテマラ
 グアテマラシティ到着直前に飛行機から幾つかの山々、湖、盆地のような場所に集中 する建物群が見える。未開発の自然に囲まれているように見える。グアテマラシティで 入国審査を受けた後、更にアビアティカ・グアテマラ航空の国内線フローレス行きに 乗り継ぐ。空港内の(免税)店には赤ん坊用の食品等の生活用品から民族服・お面[仮面] 等の土産物まで様々なものがあるが、どれにも値札がついていなくて交渉で値が決まる。 待合室ではペンや煙草や土産物を売る子供達が乗客に声を掛けている。地元の人達が色 とりどりの民族服や裸足で空港へ飛行機が飛ぶのを見に、あるいは見送りにやってきて いる。彼らの中にはセキュリティーチェックを越えて搭乗口にまで入ってきている人も いる。私もそうだが、特に妻が色鮮やかな民族服に感じ入っていた。人が多い割りには 安全そうなところで、荷物を置きっ放しにする人や、私達旅行者に荷物を見ていてくれ と頼む人もいる。
 ここからの中米は、約2年4か月ぶりのスペイン語圏でコミュニケーションに苦労する ことになる 。身振り手振り、片言の単語でコミュニケーションを行う。また、中米では 日本円は殆ど使えない(両替できない)。米ドル現金とクレジットカードでやりくりして いくことになる。両替で得たグアテマラ・ケツァルに1/2とか0.50とか書かれた紙幣が あった。分数や小数表示の紙幣に出会ったのは多分これが初めてである。

#ティカル
 山合いにあるフローレス空港は、私達が先月流氷を見に行った網走の女満別空港(日本 の田舎)よりもずっとあっさりとしていて何もない。空港からホテルの無料送迎バスで約 45分かけて、ペテン・イツァ湖 (周囲10kmはゆうにある大湖) 畔にある5つ星高級ホテル (ウエスティンホテル系列, CaminoReal Tikal)に行く(約10900円/泊)。ホテルまでの道中、 牛の列で道を塞がれたり、夕日の沈むのを写真に収めたり、湖で洗濯する人々を見たりする。
 ホテルの周辺2km位は他の建物が無いような隔離された、プール・プライベートビーチ・ テニスコート有りの高級ホテルである。2か月前に利用したバリ島(インドネシア)の高級 ホテルとよく似ているが、そこまでは観光地化されていない。湖畔にたたずんで夕日を眺 めたり、満天の星空を見たりと、自然を存分に味わえる所でもある。電気は自家発電で供給 されているようだが、昼に10分程 停電する。蝋燭も用意されている。食事は全てホテルで 食べるしかない(朝食 約450円, 夕食 1000円弱)。地元の人々の暮らしに触れられないのは 残念だが、バリ島の経験も踏まえ 少しずつこのようなリゾートホテル生活にも慣れてきて いる。
 マヤ文明の最大・最古の遺跡にタクシーで行く(約4時間借切り, 約6000円)。ティカル 国立公園という広い公園内にあり、樹木の生い茂る中を山登りをしていくようなハイキング 感覚で遺跡の中心に行く。片道徒歩30分強、暑いので息子を抱っこして歩くと結構こたえる。 メキシコシティ近くのテオティワカン遺跡(ピラミッド状)とほぼ同時期の遺跡なので、 形状・高さ等が似ている。どちらの遺跡も大規模で、(カンボジアやインドネシアやタイの 遺跡も)観光客が勝手に登れる。先進国のしっかりと管理・保存されている遺跡とは異なる。 マヤ文字は殆ど消えかかってしまっているし、遺跡頂上付近は燕?が駅構内のように巣くっ ている。観光客は公園内をのんびりと休みながらも(気温30度を超えて暑いので休まざるを えないとも言える)、急で長い階段にへばりつきながら遺跡に よじ登ったりしている(階段 も遺跡の一部である)。意外に物売りや土産物屋や日本人が少なく、日本人が観光地気分に なるには物足りない。

◎エルサルバドル
#サンサルバドル

 空港では銀行が開いておらず、米ドル支払でタクシーで市内に向かう。空港からの市内 への道は ずっと暗く、相当ひどい僻地に来たように感じる(後から考えるに、軍事的な 理由で 近くに見られては困るものが隠されているのかもしれない。と言うのも、エルサル バドルは '93年にようやく内戦が終結した 治安の不安定な国だからである)。空港から少し 行った所で警察の検問に会ったが、それからタクシーは高速道路でもないのに、約120km/時 も出した。
 タクシー運転手の紹介で宿を捜し、2軒目の宿に決める(約2300円/泊, 米ドル払い可)。 ユースホステルのような親しみを感じさせる 家族経営のゲストハウスである(英語を話せる スタッフは1割強)。広くてのびのびできて、高級ホテルよりは我が家のレベルに似ている? 部屋のせいか、息子はすっかり寛ぎ はしゃぎ回り 元気に騒ぐ。後でわかったことだが、 宿は観光に際して交通の便は良かった(数分歩くと繁華街があり、バスにもタクシーにも 乗り易い)。

 翌日 町を散策すると、意外なほどにまともな(先進国のような)所であることがわかる。 コンビニエンスストアやファーストフード店があるし、そこでクレジットカードが使えるし (エルサルバドル滞在中の2泊3日間、結局 米ドル現金とクレジットカードのみで過ごし、 両替をしなかった)、雑踏もあるのだけれど、横浜ほどではないにしろ規模も高級さも上々 の店が並んでいるショッピングセンターもある。ただし治安には問題があるようで、銀行に 限らず、一般の商店にまでも(拳銃を保持する)警備員が複数いるし、銀行では3人程度の警 備員がライフル銃と拳銃とを持って見回っていて、私にマニラ(フィリピン)を思い起こさ せる。町の歩道で、引き金近くに指を掛けたライフル銃を持った軍人と擦れ違うのは、 あんまり良い気分ではない。
 (現地通貨を持たぬ私達は乗っていないが、バス停等で見た限り) バスは東南アジア的で、 大型バスは窓と出入口を開け、出入口から車掌が行き先を叫んでいるし、バスの中で食べ物 を売る人もいる。小型のバンは客を乗せられるだけ乗せて(車からはみだしそうになるまで 乗せて)走っている。 町の中心に行ってみると、大変活気のある雑踏があった。人も沢山 いるが、排気量・排気音の大きい車がとっても多い。屋台街もある。道端でビンの蓋で チェッカー・ゲームをしている人もいる。幾許かの金の入っている容器をジャラジャラと 振って、金を乞う人もいる。足がビッコで引きずりながらも私達を追いかけて、金を乞う人 もいる(妻は怖がってしまったが、私達は赤ん坊連れなのでそんなに速くは逃げられない)。 よくある発展途上国の光景とも言えよう。東洋人は私達だけのようだし、肌・髪の色が 違って目立つ私達は、タクシー運転手らによく声を掛けられたり、道行く人々からじろじろ と見られたりする。

◎コスタリカ
 私にとって 61か国目の入国となった。

#サンホセ
 日本にもありそうなごく普通の小規模の観光地(サンサルバドルよりはずっと観光客っぽい 外国人が多い)である。教会・大聖堂・博物館が観光資源であるが、特筆する程のことは無い。 サンサルバドル同様、コンビニエンスストアやファーストフード店があり、そこでクレジット カードが使える。サンサルバドル同様、赤ん坊用の離乳食が安価(日本の約1/3)である。牡丹 桜?が咲き、椰子の木が聳え、火山が背景にある常春(初夏)の町である。日本っぽい感じの する町で、私達は日本にいるような気になっていた。
 ここでもベビーカーを押し歩き、町中(大聖堂や文化広場等)を観光したが、車道を横断する のが とっても難しい。信号が車に対してのみ存在していて、道の中央にぶら下がっていて車 にしか見えないような位置にあるので、歩行者は信号が変わるのを知るのが難しく、車が通り 去ってからしか横断出来ない。
 コスタリカ最古の町で、元首都のカルタゴに日帰りで観光に行く。バスの中に物売りが来た り、 満席になるまで発車しないのは、発展途上国のバスらしい。カルタゴとサンホセは、以前 に旅行したサントドミンゴ(ドミニカ共和国)に似た雰囲気の、ゆったりとした(のんびりとした) 感じで、明るい色で包まれた町並みで、(観光名所も少ない)小さな町であった。(私達同様の 赤ん坊連れが多く集まっている)公園で寛いだ一時を過ごして、サンホセに戻る。

● ここ何回か赤ん坊連れのために 優雅・高価な旅行を試みているものの、未だどうもこの ような過ごし方に慣れていない。とは言っても、リゾートホテルで何もしないで過ごすのも 結構良いことだと思えるようになってきているのも確かであるので、もう少しこの路線で旅行 していこうと思っている。
[誠]

● 駿は4度目の海外旅行で初めて時差ボケをし、日本に帰国後、夜中 起きては私達を起こす ので、私(達)は 1週間も時差ボケにつきあって遊んだ。その時差ボケは、寝る時間が徐々に 遅くなって、なおった。赤ちゃんを連れて旅行するのは、親はダウン出来ないし、赤ちゃん の病気に直ぐ対処出来ることが必要だと思う。
今回の旅行では、ティカル遺跡、湖の夕日・洗濯する人々、サンサルバドルのゲストハウス で受けた家族相手のような もてなし、拳銃を持つ警備員、カルタゴ行きのバスが印象に残った。
[麻里]

● 「 ウェ、へーェー。 エエーー。 (大声をあげて喜んでいる状態)」
[駿]

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