|
危険な道中
Dangerous zonE
|
98/6/6(St)
7:30
153.9
|
中国道から名神、北陸へと、途中に一度切符チェック(検問所?)
を通過しながら進行。
検問所では、Ninjaを従えた一団が後続を待っているのを横に見る。
ええのう。ZZ−Rとガワは同じでも排気量違うもんなあ。
|
8:00
210.9
|
杉津サービスエリアで休憩。
おお、海が見張らせるぞ。綺麗だ。
一息ついて出発。
|
8:20
|
そろそろ視覚が速度に慣れて来た頃だろう。
巡行速度を120km/hにUP。時には130km/hに。
ところが、周囲を走る車と比較しても、
それで充分「普通」なのだから、高速道路は判らない(笑)。
|
|
道路は海沿いを進む。
その青色が綺麗で、さらには路側にはあじさいがうわってて、これも綺麗。
え? よそ見ばかりすんなって? はいはい。
|
|
気がついたが、今回の旅ではまだピースサインをしていない。
つまり、対向車線で、ツーリングのバイク野郎を見ていない。
やはり、季節外れなのだろうか。
とか思っていると、中央分離帯についたてが並んでいるのに気がつく。
小さい幅のものを、少々間隔を開けながら、
私の進行方向と垂直になる様にたてている。あらあら、
これでは対向車線がうまく見えない。全く、何の為に……?
……! 了解。夜、
ライトが相手の目線に入らない様にする為のものだったのだ。
かしこい、かしこい。
|
|
次の給油ポイントは56km先、と出る。
まだ300km程しか走っていない、
このバイクの普段の燃費でいくと、360kmまでは確実に走る
(リザーブなしで)。
おまけに高速走行である、燃費は上がる。
安心して通過。
|
|
エンジントラブル発生。
なんだかアクセルの調子がスカだなあ、と思うと、ふと止まる。
この反応はなんだかガス欠臭い。
という訳で、走りながら素早くコックをリザーブに回す、と、無事に走り出す。
? おんやあ?
|
9:20
317.2
|
徳光パーキングエリアでマシンの調子チェック。
コックをリザーブから通常に戻して、ぐるぐると駐車スペースを回る。
なんだ、ちゃんと動くじゃないか。
なんだ? こないだアクセルが戻らなくなった、あれの再発か?
キャブかどっかが錆びたのか?
色々と悩むが、原因は不明。
とりあえず走り出す。
|
9:30
|
2kmも行かずに再び止まる。
今度は路肩によせてチェック。
念の為にガソリンタンクの中を目視で確認、うん、確かにチャプチャプと揺れてる
液面が全体的に見える(VTの経験で知っているのだが、
リザーブタンクというのはガソリンタンクの一部の底だけがへこんでいる、
その部分の事をいう。つまり、液面が一部だけあって、
あとは金属の底が見えている状態、というのが、リザーブを使用中の証拠になる)。
確かにタンクは軽いが、300km走行の後ではこんなもんだろう。
はて、すると何故止まるのだ?
給油パイプに何か目詰まりか? だから、リザーブにすると
(給油パイプが変わるから)エンジンが復活するのか?
という訳で、リザーブにしてみる。
? それでも動かない!?
ああ、いや、きちんと動いた。ほっ。走り始める。
|
|
給油可能のサービスエリアまで後2kmの看板。
|
10:20
352.3
|
給油可能のサービスエリアまで後1.5kmの看板。
そして、再び止まる。
メーターを見ると、350km。
もう一度、タンクの中を覗いてみる。
……全面的に、底が見えた。
からっぽ。
ガス欠確定。
高速走行で燃費が落ちるなんて聞いてないぞぉ!(泣)
(笑)。
VTとはタンクの形状が違う、つまり、
リザーブを利用する段になった時のタンク内の見え方が違う、というのは、
まあ、私の落度としよう。
だが、これはあまりにも許せないのであった。
|
|
後ろから黄色い車がやってきて、止まる。道路整備の皆さんである。
「ニイちゃん、どうした?」
「ガス欠です。」
「!……どうするの?」
「押します。」
頭の上には、1.5kmの看板。
「う〜ん、そうだよな。引き返してICから降りるのより、その方が早いか。
こっちの車で牽引するのも無理だしなあ……よし、事故が起きない様、
後ろからついていってやるからな。」
「は、どうも」
重たいZZ−Rを、押す。えっちら。おっちら。
振り返ると、常に黄色いランプをくるくると回転させた車がすぐ後ろに。
(圧迫感〜(笑))
前を向く。必死で押す。
道が、徐々に坂道になり始める(当然だが、昇りである(笑))。
押す。えっちら。おっちら。
|
10:40
|
小矢部サービスエリア到着。
店員さんに笑われながら給油。
体が一気に汗臭くなる。
|
|
道路が二車線に(各方向一車線)。
|
12:20
422.6
|
名立谷浜のパーキングエリア到着。
お昼に名立うどんというのを食べてみる。
海の幸(カニ、もずく等)が入っているのだが、
美味しいかと言われるとさほどでもない。ちぇっ(笑)
特にカニに関しては、口がおごっているんだろうなあ。
うまいの食った事あるもんなあ。
|
|
道路に濡れた後。どうやら雨が来てたらしい。
その関係だろうか、一気に気温が下がり始める。寒い。
|
|
親知子知(おやしらずこしらず)通過。小学校の時、
教科書にダム建設で載っていた黒姫、あれをもう少し向うに行った所にある。
じゅんさんが言うには、ここに面白い施設がある、また、道路が海に突き出てて、
恐くて素敵との事だったのだが、
はて、インターチェンジはあれど、サービスエリアもパーキングエリアもない。
どうも、インターを降りれば「ピアパーク」なるものがあるらしいのだが……
時間と照らし合わせ、何もせぬまま通過する。
確かに道路は海の上に作られているかの様に思え、景色はなかなかだった。
が、恐いという程では。
灰色の、海と、空と、水平線(天気は曇りだしていたのだ)。
じいんと、くるものもあった。
前を向いたら前走車のテールランプがすぐそこだった。やべえやべえ。
|
|
道路、二車線から復活。
|
|
新潟までいかず、その手前の長岡から道路が分岐。関越自動車道となる。
メーターは500kmを回る。
じゅんさんの嘘つき! いや、別に嘘でもないんだけどさ(笑)
|
|
アメリカを思う。
さすが新潟、米の倉所、平原の広がり方が違う。
道路が、どこまでも「まっすぐ」なのである。地平線が見え、
あまつさえそこまで道路が「まっすぐ」に伸びているのである。
アクセルも進む(笑)
|
|
十日町通過。
しかし、なんでこのへんの地名はこればっかりなのか。
4、5、6、10と揃っているのを確認。きちんと探せば、他もあるだろう。
(後に聞いた所によると、この日付はその町で「市」
がたった時の日付であろう、との事。毎月10日に市がたつから十日町。
なるほど〜)
|
13:40
630.4
|
六日町インターチェンジ到着。
5時間でつく予定(笑)だったので、数時間は余裕があるはずだった。
のだが、案の上のアクシデント(笑)の数々のおかげで、
どうやらぎりちょんの様子。
ちぇ、時間が余れば、一人で温泉にでもつかるかと思ったのにな。
高速代金を払いつつおっちゃんと会話をして、
待ち合わせのJR六日町駅の場所、それから、
温泉の場所を聞く(無駄だけどさ)。
町の観光協会発行の地図までくれた。
|
|
ガソリン給油。
雨が、ぱらり、ぱらりという調子で降り出していた。
無視できる程度ではある。
が、ついててよかった、とほっとしたのも本当だった。
|
13:50
|
駅に到着。
13:50。午後二時の待ち合わせにばっちり間に合ったぜ、と思いつつ、
駅の前には誰も居ない。改札口かな、と階段を上がる(陸橋状の駅で、
改札は上にあった)。
それらしい男性が一人。だが、目線があっても反応がない。
これはおそらく別人だろう。
|
14:00
|
電話をかけてみる。
つながらない。
待つ事にした。
|
14:10
|
もう一度電話。
かからない。
|
14:15
|
うーん、どうしよう。
いい加減30分が経過している。何処かでじゅんさんが倒れたか、
とか、色々な心配をしつつ、自分の身の振り方を考える。
この後の皆の予定は、確か、まずは黒猫さんの職場(電気屋)に攻めていき、
その顔を拝んでから晩御飯(バーベキュー)の買いだし、
そして中富さんのお宅を襲撃、だった。
とすると、黒猫さんの職場に行って、一行の行方を聞くのが順当か。
はて、私は黒猫さんの顔も本名も知らない……果たして店員さんを捕まえて、
「ここに黒猫さんという方がおられるはずですが」などと聞いていいものなのか、
どうか。(……絶対によくないと思うなあ。職場だもんなあ(笑))
あとは、オーラで割り出すしかないが(笑)……
|
14:20
|
困ってしまって、もう一度だけ電話する。
見事につながる。
現在、黒猫さんと職場で遊んでいるとの事、
駅まで中富さんが向かえに来てくれるとの事。
喜んで待つ。
ああ、よかったね、黒猫さん(爆)
|
|
後ほど聞いた話によると、丁度私の来る数分前だろう、
中富さんとじゅんさんは
運命的な出会い
(笑。ふとすれ違いつつ、「あっ」と声をあげてバッと振り返る、という、
あのシチュエーションですな)
を果たし、そのショックで私の事など記憶から落ちてしまったのだそうな(笑)
また、その後、電話がなかなか繋がらなかったのは、
全部黒猫さんが悪いという事だそうだ。
詳細は教えてくれない(笑)。
電話をネットに繋げていた、とは聞いたのだが……
|
|
改札口から下に降りると、高校生らしいのがZZ−Rの隣に居た。
「あの、このバイク、貴方のですか」
「はあ」
「ノーマルじゃないですよね、改造してますよね」
「はあ?」
自分が持っているZZ−Rとこれとが違う、というのである。
マフラーのサイズやタンクの大きさが違うという。
さあ、どうなんでしょう。
確かノーマルだと思うんですが……(少なくとも、私は改造していない)
年式とかの違いじゃないんですかねえ? どうなんだろう。
エンジンを聞かせてくれ、という。
おかしい、こんな音じゃない、という。
いや、そう言われても(笑)
アクセルをふかして、やっぱりそんな、という。
だからそう言われてもだなあ(笑)
乗せてくれ、という。
免許はと聞くと、家に置いてて今はない、という。
ううん、それは問題だろう、という事でお断りした。
お断りしてると中富さんが来たので、この話はこれで終った。
……う〜ん、なんだったのだろうか。
|