財布が過労ぎみですが、心身の方は久しぶりにのーんびりできました。人の少ないビーチで毎日寝そべっていられるとは最高!モーテルにはジャクジーが付いていたので、手足を延ばした湯船(?)も冬休み以来楽しめました。あー、日本の温泉が懐かしい。
La Jollaは優雅なビーチリゾート。何日もゆっくりしたかったところ。ちなみにSalk Instituteは期待以上に素晴しかった!人工の環境と大自然とが絶妙に調和し、背筋がぞくっとするような緊張感を味わえました。でも、不思議と人間的なのです。ここから見た太平洋に沈む夕陽は忘れません。(遥か先の日本では、この太陽を翌日のお昼前に見ていると思うと不思議だった)都市計画でなく、実際の「もの」のデザインにも懐かしさと未練が、、
San Diegoは実際はあまり面白くなかった。ビルの形がてんでばらばらに自己主張をしているのが、南カリフォルニアの風土にマッチしていたが、サンフランシスコとは似ても似つかない。湾内クルーズでは、そういう近代的ビル群を背景に、ものすごい数の戦艦/軍艦/戦闘機が並び、更にその前を地元の老夫婦がヨットで釣をしている、という風景に不思議な感動を覚える。基地/軍隊が日常と一体化しているのはすごい。(確か)世界4位の規模の軍隊を持つ国で育ちながら、これまでに基地を身近に感じたことはなかった。
郊外のCoronadoという街は、これまた超高級ビーチリゾート。大統領やハリウッドスター達が泊まったHotel Del Coronado(マリリンモンローのSome Like It Hotで有名ですね)で、いみじくお茶だけ楽しむ。この優雅なホテルが中国人労働者の手で建てられたというのも不思議な感じ。いい歳になったら1、2週間滞在したい。
Mexico側の国境の街Tijuanaはショッキングだった。排ガス、異臭、ものすごい数のジプシーとホームレス、そして「先生、安いよ!」という土産物屋。アメリカとの貧富の差は歴然。ホテルはバス/トイレ共同で$12!ディスコでは道路に向かってユーロビート(!)を大音量で流しておりまさに騒音公害。客引きも盛ん。一番気になったのは、皆が「メキシコ人」の顔立ちをしており、自分を明らかに金持ちの他所者として観察していたこと。日本の安全/安心と清潔、そしてアメリカの物質的な豊かさ/陽気さに慣れきっていた自分は、正直、緊張した。ラテンの明るさも、貧しさに覆われている感じ。これでもアメリカの資本が流入して比較的豊かなはずなのに…。中南米の中心の街を見てみたい。