97年8月14日

今日、イタリアのワークショップで知り合った友人が2人、交通事故で亡くなったという知らせを仕事中に受けました。電話を切ってから、しばらく思わず言葉を失った後、誰にも伝えようがない衝動が出てきました。22歳の本当に可愛らしい女の子だった2人は、ようやく最終試験を終えて、1年後の卒業目指して論文を書き始めたところでした。ワークショップの後、自分が一人でBolognaを訪れたときも、わざわざ出てきてくれて案内してくれました。アメリカでの再会を約束したのに、こんなことになるとは。

予期せぬ(予期していてもだが)死は悲しい上に、今回感じたのは、距離が離れている場合にはすぐに駆けつけることもできないんだなあ、ということでした。勿論、身内や親友、恩人の場合には距離に関係無くできるかぎり早い手段で駆けつけるんだろうけれど、イタリアまでの距離と間柄を比べたら、仕事を投げうって行くこと今回はやはり選択できませんでした。この比べる行為そのものがやるせない気分になるものです。ふと、日本の香典という形式的な行為があれば少しは救われた気持ちになれたのに、などと考えてしまいました。

一人で外国で暮らしていて、改めて皆と自分の健康に感謝します。

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