サンフランシスコ空港からレンタカーでダウンタウンへ直行。スーツケース2つ+ガーメントケース+機内持ち込み鞄と大荷物で、Neonのトランクに入りきらず。仕方なく中身だけトランクに空け、鞄2つは後部座席に置いたままユニオンスクエアの駐車場へ入る。盗まれませんように。 サンフランシスコの空は快晴なのに、海からの風が強く夏も肌寒くシャキッとする。ポートランドより10度以上は涼しい。 UCBのSさんとプランナーSさんとMaiden Laneのカフェで話し込む。仕事経験が豊かな2人の話は示唆に富む。 夕方、宿を提供してくれるHさん宅へ。たまたま彼女の御両親が滞在中で、そこに隣室の台湾系アメリカ人Nも参加し夕食はBBQ。Hさんのお父さんは話し出したら止まらない好奇心旺盛な人。大学教授という職業柄か、子供の様な純粋さが迸る。こういう歳の取り方は羨ましい。Nもすごく気の利く女性。話題が尽きない。
翌日、サンフランシスコの建築専門の書店を物色。この規模の専門書店があるのはNYCとここ位で、都会ならではの便利さである。欲しかった本に加えて、きれいな写真集を購入。かなりの出費だが、日本で洋書を購入するよりマシか? 大学院1年生の夏にインターンをしたEDAWのオフィスを訪問。懐かしい顔ぶれが「Hi!」と現れる。Mには「香港オフィスで一緒に働かない?」と誘われる。よく一緒に仕事をしたGとランチへ。オーストラリアへの5ヶ月の出張から帰国したばかりの彼女、目を輝かせて体験談を語る。帰途で立ち寄った香港では、黒人であるためにジロジロ珍しがられ嫌だったらしく、ベイエリアに帰って来た途端に安堵感に包まれたとか。このエリアの民族雑多ぶりには、オレゴンから来た私もホッとしてしまう。 大学の同級生J、高校の同級生D、昨日挙式したKさん、Jの友人Hさんとバークレーのカフェへ。大学院1年目に良く勉強した、懐かしの日溜まりのカフェである。皆にとっては日本以来の同窓会状態である。その後、JのHarvardの友人Lも加わり、バークレー学生の溜まり場Jupiterの中庭でビールを飲む。リラックスした良い雰囲気。 Kさんの新居へお邪魔。キャンパスに近く、ベイが見える心地よいアパート。インテリアの趣味が良い。 JとHさんと夕食後、今度はサンフランシスコのHさんのお宅へ。御主人と羊羹など食べつつ談笑。こちらも金門橋の見える高台のアパート。KさんとHさんを見ていると、夫婦でのベイエリア暮らしが羨ましく思える。独身の良さとは少し違った世界。
ちょっと社交連発で疲れたので、今日は一人でバークレーをぶらぶら。本屋やCD屋を巡り、安い学生向けの食堂に入る。のんびりした散歩日和。 ところが、ある本屋を出たところで「ヘイ、太一、何でここにいるんだ?」と呼び止められる。級友のT。彼の新しいオフィスは何と本屋の隣。中に入るとゆったりした働きやすそうな空間。もう一人の級友Kにも会い、翌々日のビールの約束。 ベイの反対側に戻り、夕食はPalo Altoのイタリア料理屋。わいわいガヤガヤ、楽しい雰囲気の店である。Hさんと隣室のNに、バークレーのC、Hさんの友人2人が加わる。全員が歳上の社会人女性、物凄いパワーにたじたじである。こういう元気な女性達が多いのは素晴らしい。 帰宅後、Hさん宅で、仕事でコンピュータに向かう彼女の後ろで、ワインを飲みつつNとゆっくり話す。Hさん、気を利かせたらしい。日本で幼少時代を過ごし、東京で5年働いたNの物腰は、台湾とアメリカと日本の良さがうまく混ざり合った感じ。強さと柔らかさを兼ね備えた彼女、MBA出願頑張って欲しいと思う。でも、もっと早く知り合っていたかった!
水曜から以前のバークレーの家に泊めてもらう。かつてのハウスメート達に会うと、自宅に戻って来た様な錯覚に陥る。 親友Sとピザのランチ(期せずしてPh.DのAにも遭遇)。聡明で親切な彼には本当に世話になった。彼は東海岸が恋しくなり、もうすぐWashington DCに戻るつもりらしい。「故郷に戻るということ」の嬉しさと辛さを共感。 元ハウスメートのSとテニス後、元気なS夫妻とディナー。Jupiterへ場所を移し、さらに親友のGも加わって盛り上がる。Gは相変わらずよくしゃべるし話題豊富。自分もつられて加速し、S夫妻呆れ気味。Gは9月頃東京に来るそうで、再会を約束。 その後、11:30pmだというのに、台湾人のJとSも現れる。「明日からLAに行くから今日しか無くてさ」とは、泣かせるなあ。「日米台まちづくりの会議、来年の会場は日本だから、そこで会おう!」
翌朝、一番お気に入りのカフェStradaでJと会う。相変わらず面白い奴。 ランチ後、大学へ。P, A, R, Jと仲の良かった教授達に挨拶。「頑張れよ」で終わらずに「また一緒にプロジェクトしよう」と言われるのが嬉しい。中でも一番強い影響を受けたRに、卒業後ようやく自分のやりたいことが明確に絞れたことを伝えられたのは、恩に報いられたような満足感があった。 夕方、いつものJupiterでいつもの悪友達C, T, K, J, S, Mとビール三昧。全然しんみりしたところが無い。「すぐ帰って来るのがみえみえだから」とはSの弁。Cとは、親友Aの結婚式でニューデリーで再会を約束。紅一点Kが帰った後は、野郎ばかりで話題も下品な方向に。全くバークレー最後の夜に相応しい(笑)
級友で今度建築学科に入るA、建築学科のM、来学期からLandscape学科に入るMさんとランチ。これからの学生生活への希望が膨らんでいて羨ましい。自分も、やがてLandscapeを勉強しに大学に戻ろうと思う。 午後、元学部長Rの自宅へ伺い、今後の協同研究の可能性を話す。ベイを見渡せる丘の上の家は、随所に手が加えられた素晴らしいもの。こういう空間でくつろげるから、奥さんのSと一緒に芸術活動に勤しめるのだろう。豊かな暮らしだ。 Hさんの友人Kさんと一緒にサンフランシスコのインド料理へ。雑然としたサンフランシスコ南部の地区を最後に見られてよかった。高速からの夜景もきれい。
会いたい人に会い、食べたいものを食べ、見たいものを見た。このエリアでは、自分が暖かく迎えられ、そしてうまく溶け込んでいる充実感がある。すぐにまた訪れることになりそう。 さあ、満足して日本へ帰ろう。離陸まで後3時間!