さて、お次ぎは「ロードス島RPG」です。 世界設定は「ロードス島戦記RPG」と同じですが、舞台は6英雄のサーガで有名な魔神戦争の前の話。 突如ロードス各地に悪魔達が出没するようになってきた頃です。 もちろん、データだけを使って自分達の好きなようにしていいんだけどね。 ○種族・能力値の決定 キャラクターメイキングは前述の「ロードス島戦記」と同じで6面ダイス3つで行います。 種族は人間、エルフ、ドワーフ、ハーフエルフの4種族。 ハーフエルフは人間社会で育ったのか、エルフ社会で育ったのかを決定します。 次に出自表により自分の生まれを決定します。 これにより初期の所持金と「特技」、並びに「特技ポイント」を決定します。 ○職業の決定 今回、なれるクラスは戦士、騎士、盗賊、司祭、魔術師、精霊使いの6種が基本。 基本と言うのは、後述する「特技」の習得状況によって上位職へとクラスチェンジ出来るから。 例えば魔法戦士や竜騎士、神官戦士や賢者等々。 これら上位職になることでレベルアップ時のステータスの上昇率が変化する他、 「特技」のレベル上限が上がったり等いろいろな特権があります。 この上位職には幾つか方向性があって、「司祭」なら戦闘技能重視の「神官戦士」か、 教養や交渉技能重視の「大司祭」等といった具合です。 つまり、自分のなりたい職業に合わせて特技を習得・上達させる必要があるわけです。 スペルユーザー達は「ロードス島戦記RPG」とちょっと変わってますので説明しておきます。 まず、「司祭」。 宗派を選び、選んだ宗派により様々な特典・制約を受けます。 習得呪文だけでなく、特技の習得にも宗派による差がでています。 司祭は最初から1レベルの呪文全てを習得していて、奇数レベル毎に新しいレベルの呪文全てを習得します。 次に「魔術師」。 1レベルの共通語魔法、古代語魔法をそれぞれ2つづつ、計4つの呪文を覚えています。 その他の呪文は「特技ポイント」を消費して習得していかなければなりません。 また、レベルアップで奇数レベルに到達する毎に新しいレベルの呪文を1つ習得し、他の魔法も「習得可能」になります。 呪文の習得は賢者の学院でお金を払い、時間をかけて行います(特技ポイントも)。 最後に「精霊使い」。 精霊使いは火・水または氷・地・風・光・闇・精神の中から同盟精霊と敵対精霊を選びます。 そして1レベルの呪文の中で同盟精霊のもの全てとその他の呪文2つを習得出来ます。 敵対精霊の呪文は覚える事が出来ません。 その他の呪文は特技ポイントで習得していかなければなりません。 レベルアップに関しては僕は良く分かりません(ゴメンナサイ!)。 それと、「騎士」の共通語魔法は冒険開始後に特技ポイントで習得していくだけです。 ○特技の習得 これが「ロードス島戦記RPG」と大きく違う所で、自分の好きな特技をつける事でキャラに特徴を持たせる事が出来ます。 特技の上達、並びに習得には自分より上のレベルの特技を持つ者を捜しだし、お金を払い時間をかけて修錬を積まなければなりません。 また、その時にレベルに応じた「特技ポイント」を支払わなければなりません。 特技には職業(司祭は宗派も関係)に応じた「必須特技」と「推奨特技」があります。 「必須」はその職業を選ぶ際、必ず選ばなければならない特技です。 「推奨」は特技習得にかかる特技ポイントが半分で済みます。 こうして習得した特技は、レベルに応じた修正を判定に使う技能に加えます。 下に示したキャラクターシートを例にすると、 戦闘技能 68 打撃武器 LV4 +20% ですから、メイスやウォーハンマー等の打撃武器で攻撃する場合、88の命中率を持つ事になります。 (+2の魔法の武器を持っているのでさらに+10されてますが) この場合、剣等の打撃武器以外で攻撃するなら命中率は68のままです。 「受け」と「回避」は特殊で、それぞれ受け率、回避率に修正されます。 また、神聖魔法以外の呪文の習得にも特技ポイントは使われます。 そのため、魔術師等は呪文を優先に覚えていくと特技の習得が出来なくなってしまうので注意が必要です。 特技ポイントはシナリオ終了時に経験値と一緒に貰えます。 以上が「ロードス島RPG」のキャラメイクです。 以前の「ロードス島戦記RPG」と比べ、かなりガープスの影響を受けていると思います。 システム的には前回のとほとんど変わりはなく、10面ダイス2個でD100として判定します。 戦闘に於いて変更点が2、3あります。 攻撃はこちらの命中率から相手の回避率を引いた値以下をD100で出せば成功となります。 ここまでは前回と同じですが、相手の攻撃が命中した場合、その攻撃に対して武器もしくは盾による「受け」を1ターンに1度ずつ試みる事が出来ます。 具体的には、受けの宣言をし、受け値以下をD100で出せば相手の攻撃を受け止めた事になります。 また、部位狙い攻撃が可能となっています。 ほとんどが「ロードス島戦記RPG」のシステムを継続している為、特筆すべき事柄はこんなところです。 キャンペーン等のシナリオで時間に追われながら進めていっているとどうしても特技を上げる時間が無くなる傾向になるので、GMは十分に注意してください。 特に魔術師はレベルは上がってもいつまで経っても呪文が増えない、なんて事によくなってしまいます。 全体的に、魔術師が不利な様な気がしますね。