・イェーキュブ星の住人(上級の独立種族) |
遠い銀河系の惑星に住む芋虫型の知的生物。
体長は人間の倍近くあり、繊毛に縁取られた頭部の中央には紫色の孔が空いている。 感覚器官らしいも気のほかに見当たらないが、視覚や聴覚は存在するようだ。 首の周りには赤いトゲがあり、背筋に沿って紫色のトサカが生えている。 最後部には奇妙な扇形の尾が生えている。 彼らは人類を遥かにしのぐ歴史を持っており、広大な銀河帝国を築き上げている。 イェーキュブ人の侵略は、まず小さな水晶の立方体を送り込むことから始まる。 この立方体を覗き込んだ知的生命体は、母星にいるイェーキュブ人に精神を交換されてしまう。 イェーキュブ人は乗っ取った肉体で惑星を調査し、宇宙旅行の可能性を持つ文明と判断すると、 水晶の立方体から退去して押し寄せ、その星の文明を滅ぼすのである。 過去(一億五千万年前)、地球にもその立方体は飛来したが、 「偉大なる種族」によってその侵略は看破され、立方体を封印することによって侵略は未然に防がれた。 今現在、その立方体が何処にあるのかは不明である。 実際にイェーキュブ人が人間の体を乗っ取った場合、思ったほどうまく操れないようである。 人間の野獣の本能が強すぎるため、やがて肉体も精神も野獣に退行してしまうのである。 |
(ハワード&ロング「彼方よりの挑戦」) |
・異次元の色彩(上級の独立種族) |
「異次元の色彩」は外宇宙から飛来した、知覚力のある有機体だが、純粋な色として出現する。
気体ではなく、非物質的な存在である。 無定型のキラキラ輝く色の断片として知覚される。 我々が知っているスペクトルとは異なる、奇妙な色合いでチカチカと明滅する。 地面の上を流れるように移動したり、空を飛んだりする。 非物質的で実態はないが、「色」に触れるとネバネバした不健康な蒸気に触れたような感じがする。 ガイガーカウンターを使えば、強烈な放射能を感知する。 ノクトヴィジョンを使用した場合、強い発光体として知覚される。 赤外線探知器ではとらえる事は出来ない。 強い光を嫌い、日中は暗くて涼しい隠れ家に身を潜めている。 「色」は地球上に7センチ程度の球形の幼胚を生む。 2,3日で外側の殻が溶けて、「色」の幼生が発生する。 幼生は成長するととてつもないサイズになり、付近の生態系に入り込んでいく。 周囲の植物は異常にねじれた成長をし、果物は苦くなり、動物や昆虫の奇形が生じる。 夜になると全ての植物が「色」と同様に輝き、ねじれて揺れ動くようになる。 1〜2ヶ月で生体になると、「色」は幼生の時に影響を与えた生命体からエネルギーを奪い取る。 必要な生命力の摂取が完了すると、「色」は宇宙空間に帰っていく。 生命力が奪い取られた2〜8ヘクタールの地域は破壊され、植物が生えなくなる。 |
(ラヴクラフト「異次元の色彩」) |
・偉大なる種族,イスの(上級の独立種族) |
大きな円錐の体に、4本の長い触肢のついている怪物。
触肢の先には色々と有用な器官がついている。 2本は腕で先端が鋏になっており、別の1本はラッパのような器官が先端についている。 残りの一本には、感覚器官が集中しているようだ。 知性があり、生命周期が長い生き物である。 胞子によって繁殖するが、滅多に行わない。 食物はもっぱら液体である。 この体は地球産のものだが、精神は全く別な種族のものである。 精神は、超銀河世界イスから6億年前に飛来した精神生命体である。 破壊された自分達の世界から逃れてきて、この円錐形の生き物の体を乗っ取ったのである。 彼らの子供は精神的な種族の子孫として育ったが、 新しい体も生まれつきの自然のものとして身についていったようだ。 今から5億年から5千万年前頃まで地球上に栄えていたが、「盲目のもの」によって滅ぼされた。 しかし、「偉大なる種族」の精神はすでにその肉体から逃れており、 遥か未来、人類以降に栄えるカブトムシに似た未来生物の体を乗っ取っていた。 地球の終焉に際しては、水星の球根状生物に宿ることになるという。 彼らの遺跡のうちの一つが、オーストラリアの砂漠の地下に埋もれている。 「偉大なる種族」という名前は、彼らが時間というものを完全に征服した事に由来する。 彼らは自分の精神を過去や未来に自在に送り込む事が出来る。 しかも、適切な相手を拾い上げて、その対象と精神を交換することが出来るのである。 偉大なる種族はこの方法を使って大挙して時空を超えて侵略し、他の惑星を征服してきた。 彼らは歴史に並々ならぬ関心を持っており、 他の時代の研究のために、その時代の生き物と精神を交換している。 乗っ取った体で5年くらい過ごして調査をしてから、精神を再び元に戻すのである。 犠牲となったものは異界の「偉大なる種族」の肉体で、自分のいた世界について記述するように言われる。 しかし拘束されるわけではなく、彼らの世界を自由に見て回る事が許される。 他の、肉体が乗っ取られた犠牲者と会うことも許されるようだ。 犠牲者が元の体に戻れる日が来ると、「偉大なる種族」は彼の記憶を封印する。 しかし、その封印は完全ではなく、夢の中にあらわれて蘇る事もあるようだ。 現代の地球上のある教団が、「偉大なる種族」がこちらに来た時の手助けをしているらしい。 彼らはその見返りとして、様々な技術や魔術を授かっているという。 |
(ラヴクラフト「超時間の影」) |
・偉大なる種族,新(下級の独立種族) |
「盲目のもの」との戦いに敗れた「偉大なる種族」が、新たに手に入れた知的生命体の肉体。
人類絶滅後の世界に存在する、カブトムシ形の生物である。 体は黒っぽい色か漆黒だが、羽を広げるとメタリックな色調に輝く。 一千匹以上の群れで行動し、知的で統制の取れた動きをする。 道具や武器を使う事はないが、必要とあらば短時間で作成してしまうだろう。 群れは実質的に滅びる事はなく、年をとった個体が死ねば新しい個体が生まれる。 しかし、一つの群れが知性を形作っているため、75%以上の個体が破壊されると、急速に統制力を失う。 |
(ラヴクラフト「超時間の影」) |
・古のもの(下級の独立種族) |
ウミユリに似たような感じの、水陸両棲の半植物の怪物。
星型の頭、樽を立てたような胴体、多様な触肢、5つの翼を持っている。 翼は使われない時は、太い胴体の横についているヒダの中に引っ込めておく。 放射状にシンメトリーの形態を持っている。 笛を吹くような声で交信を行い、光が無くても感覚によって物が知覚できる。 無機物から栄養を摂取する事も出来るが、有機物を食べた方が活発に活動できるようだ。 胞子による繁殖を行う。 彼らの肉体はどんな温度変化や真空にも耐えられ、 食物の摂取も呼吸の必要も無いような化学変化による方法で、宇宙空間を飛行してきた。 そして20億年前に地球に飛来し、偶発的に文明を築いたと考えられる。 地球上で単純な有機体を創造して食物とし、その有機体から更に奴隷として「ショゴス」を創造した。 その他の地球上の様々な生命体も、ショゴスによって作られたと言われている。 地球の派遣をめぐって様々な種族と戦争を繰り広げた後、数百万年前に南極大陸に追いやられた。 南極大陸の狂気山脈には、最後の氷河期に沈没した彼らの都市が、氷河の下に凍り付いている。 人類誕生以前に彼らは衰退を始め、宇宙空間を飛行する能力も失い、ショゴスの叛乱によって滅ぼされた。 現在彼らは地上では絶滅しているが、深い海の底には今でもコロニーが存在していると考えられている。 |
(ラヴクラフト「魔女屋敷で見た夢」「狂気山脈」) |
・イブの怪物(下級の独立種族) |
人類の揺籃期にムナールの地の湖畔にあった灰色の石の都市の住人。
水蜥蜴神ボクラグを崇める緑色の怪物。 人間に近い形をしているが、飛び出た目、突き出しただらしない唇、奇妙な形の耳をした醜悪な姿だという。 声を出す器官を持っていないらしく、意思伝達の方法は判っていない。 数千年前に、彼らは自分達の都市と湖と共に月から降りてきた。 しかし、隣接するサルナスの住人によって跡形も無く滅ぼされた。 現在では数えるほどの個体が残っているのみと考えられる。 火を知らず、水場に生息していて、魚などを食べている。 ボクルグを熱心に礼拝しており、半月が近づくとボクルグ像の前で踊りを行う。 |
(ラヴクラフト「サルナスをみまった災厄」) |
・ヴーニス(下級の独立種族) |
ドリームランドに住む水陸両棲の肉食怪獣。
全体は色褪せたピンク、黄色、グリーンで、所々に灰色がかったイボがついている。 イボの中にはアルカロイド系の毒がいっぱいに詰まっている。 頭は山椒魚に似ていて、飛び出た目と長い顎を持っている。 水掻きのついた手には頑丈な鉤爪がついており、穴を掘ったり獲物を引き裂いたりするのに使われる。 後ろ足は跡形も無い。 尾は長く硬く、ヒレが付いている。 皮膚は丈夫で刃物は通らない。 主として空気を呼吸しているが、口ではなく皮膚から空気を取り入れる。 活動していない時には数ヶ月以上水中にいる事が出来るが、普段は1時間おきぐらいに水面に出てくる。 地表のすぐ下に水の張った曲がりくねった地下トンネルを掘り、 トンネル或いは池からエサになる生き物に飛び掛かり、引きずり込む。 ハダカヘビが変化したものと考えられている。 |
(ラヴクラフト「幻夢郷カダスを求めて」) |
・ガグ(下級の独立種族) |
身長7メートル以上ある、毛むくじゃらの人食い巨人。
黒い毛の生えた腕の肘のところから先は2本に分かれていて、片手に2つずつ掌がある。 掌の先には恐ろしい鉤爪があり、足と足先は鳥或いは恐竜に似ている。 体には毛の生えている部分と生えていない部分がまだらにある。 その顔は、飛び出したピンクの目が骨格の膨らみの上に付いており、 狂暴な牙がむき出しになった口が、顔に縦方向に開いている。 声を出すことが出来ず、顔の表情とジェスチャーでコミュニケーションを取る。 旧支配者に対する胸の悪くなるような礼拝を行ったために地上を追放され、 「大いなるもの」の呪いをかけられたため地下でしか生活できない。 「魅惑の森」の地下にある、恐ろしい壁で囲まれた王国都市に住んでいる。 王国都市には石を積み上げて作られた巨大な塔が、無数に聳え立っている。 都市の中央にはドリームランドに続く高い塔があり、コスの印が刻まれている。 主としてガストを捕まえて食べているが、基本的にどのような生き物でも喜んで食べる。 グールを迷信的に恐れているようだ。 |
(ラヴクラフト「幻夢郷カダスを求めて」) |
・ガスト(下級の独立種族) |
胸の悪くなるような嫌らしい地下生物。
不器用そうな白っぽい2メートル程度の人形の怪物で、背中には黒い毛が生えている。 鼻が無く、唇の厚い顔は、妙に人間に似ている。 光に対して苦痛を感じ、太陽光線を浴びれば死んでしまう。 活発な生き物であり、強い後ろ足によって人間の数倍の跳躍力を持つ。 ジンの洞窟に住むガストと、クン=ヤンの洞窟で家畜のように飼育されたものの2種類がいる。 後者は「ギャー・ヨスン」という名で知られている。 雑食性でキノコ等を食べるが、肉も好んで食する。 共食いをすることもあるようだ。 単純な言葉を持っているが、知性はあまり高くないようだ。 野蛮で原始的な生き物だが、手なずけることも可能である。 |
(ラヴクラフト「幻夢郷カダスを求めて」) |
・グール(下級の独立種族) |
人間に良く似た外見を持つ屍食鬼。
完全な人間の形をしているわけではないが、限りなく人間に良く似ている場合もある。 前かがみの姿勢で2本足で歩き、何処となく犬に似ている。 皮膚はゴムのような感じでカビがこびりついており、耳はぴんと立っている。 半分に割れた蹄と、穴を掘るのに使う鱗のある鉤爪を持つ。 夜行性で、人間のたくさん住む場所の近くにおり、腐肉を好んで食らう。 泣くように、或いはとてつもない早口で話す。 魔女と結託しており、時には人間を襲うこともある。 グールに育てられた者、グールと気の合う素質を持った者はグールに変形してしまう場合がある。 高い知性を持っており、人間についてよく知っている為、彼らを発見すること自体が困難である。 自由を好み、どんな神をも信奉しない。 シニカルで、人間的なモラルやタブーを犯すことによって、面白おかしく過ごすことを好む。 ドリームランドにはグールの住む深淵があり、「夜のゴーント」を軍馬のように乗りこなすという。 ドリームランドと地上との接点を無数に知っており、地下の秘密のトンネル網を知り尽くしている。 |
(ラヴクラフト「ピックマンのモデル」他) |
・空鬼(下級の独立種族) |
我々の住む宇宙の外にある、宇宙間の渦巻きの中に住んでいる怪物。
大きな鉤爪を持ち、形の無い顔、空っぽの目、ゆるんで垂れた皮膚を持つ。 肉食性で、エサを得る為に絶えず次元から次元に渡り歩いている。 1つの次元、惑星に長い期間留まっているということはないようだ。 希に、「旧支配者」や「外なる神々」に奉仕していることもあるようだ。 正体の良く分かっていない存在である。 |
(ラヴクラフト&ヒールド「博物館の恐怖」) |
・クトーニアン(上級の独立種族) |
遥か地下の穴に住む巨大な怪物。
クトーニアンという名は、ギリシャ語で「冥界に棲むもの」を意味する。 円筒形の胴体をしており、後部の方は次第に細くなっており、前部は触手の塊である。 土に縛り付けられた巨大な烏賊のようにも見える。 目はなく、地下数キロメートルの穴の中で一生を過ごす。 地震や噴火などによって地上に姿を見せた時には、詠唱のような声が付き従う。 世界各地の地下に棲んでいるが、本拠地はアフリカにある古代都市ガールンである。 彼らはいくつもの優れた能力を持ち、地上のどのような生物にも似ていない。 地球の地殻を動かす力を持っており、数匹が力を合わせて大地震を起こすことがある。 硬い岩をバターのように掘り進むことができ、全く呼吸をする必要が無い。 高温には強いが、大量の水が苦手なようだ。 強い精神能力を持ち、世界中にいる仲間とテレパシーで交信できる。 また、遠く離れた人間の精神に作用し、コントロールすることができる。 人類に対しては特に敵意を持っているわけではなさそうだが、 実際は彼らの幼虫が大挙して孵化する時を待っているためであると考えられている。 生まれたばかりの幼虫はまだ熱に弱く、成長の為に血液を必要とし、地上の生き物を襲うことがある。 もしこのようなクトーニアンの幼虫を殺せば、親虫が黙っていないだろう。 このクトーニアンの一族の最大の個体が、「シュド=メル」である。 |
(ラムレイ「地下に棲むもの」) |
・クラウドビースト(下級の独立種族) |
ドリームランドに住む、生きている雲のような生き物。
雲の塊のような体から、球根のような目、ひん曲がった口、長いロープのような腕が伸びている。 こういった器官は蒸気のように、自在に伸ばしたり引っ込めたりできる。 まったく音を立てないで行動する。 肉食性で、知能は低いが根気強いハンターである。 海のそばの、あまり強くない熱帯性暴風雨の通り道に住み、人間を乗っている船ごと捕らえたりする。 クラウドビーストの犠牲者は雲か霞のようなものに変化してしまい、怪物の体の一部と化してしまう。 滅多に無いことだが、南海の海上で目撃されたこともある。 |
(???) |
・クン・ヤンの住人(上級の独立種族) |
オクラホマ州の地下にある広大な洞窟世界に住む民。
インディアンに似た外見をもつが、大いなるクトゥルフによって星から運ばれてきた民族である。 外界との接触を拒んでおり、一度クン・ヤンに紛れ込んだ者は帰ることを許されない。 高度な科学を持っており、黄金で作られた都市ツァスに住んでいる。 老化や病気はすでに克服され、寿命は千年以上にもなる。 テレパシーや肉体を非物質化する能力なども持っている。 しかし、文明があまりにも進歩しすぎた為に退廃しており、退屈な遊びや儀式にふけっている。 生ける死者ヨム・ビイや、家畜獣ギャア・ヨトン等といった労働力を持っており、 本人たちはあまり働く気はなく、堕落しきっているようだ。 クトゥルフやイグを礼拝する集団がいるようである。 |
(ラヴクラフト&ビショップ「俘囚の塚」) |
・ザイクロトロルからの怪物(下級の独立種族) |
高さ5メートル程度の、金属的な灰色の樹木のような怪物。
胴体の下部は二本の脚に分かれており、先端は円盤状の六本指になっている。 楕円形の頭部には感覚器官は存在せず、ただ巨大な口があるだけである。 胴体からは樹の枝のような六本の触手が伸びている。 この肉食性の異生物は「シャガイからの昆虫」によって、ザイクロトロル星から連れてこられた。 故郷の星では伝説的な植物の怪物を崇拝していたようだ。 肉体的には強靭だが知性が薄弱であり、「シャガイからの昆虫」によって奴隷化された。 現在では「シャガイからの昆虫」の労働力として使役されている。 |
(キャンベル「シャガイからの昆虫」) |
・シャガイからの昆虫(下級の独立種族) |
巨大な眼球と三つの口、十本の脚、半円系の羽を持つ、鳩くらいの大きさの知的生物。
角度を持つ宇宙の最果てにある死臭に満ちた悪夢の星、シャッガイから飛来した。 彼らの住んでいたシャガイ星は大規模な異変によって消滅し、 生き残った数名がアザトースの神殿を空間移動させて危機を免れた。 ザイクロトロルやルギハクス(天王星)を経由して、彼らは17世紀の地球に飛来した。 しかし実体化に失敗した為に神殿は大部分が地中に沈み、 彼らも地球の大気の成分の影響によって他の世界に移動する能力をなくし、やむなく地球に留まっている。 現在ではイギリスの地方都市ブリチェスターの郊外、森の奥にひっそりと立つ金属の塔の中に棲んでいる。 光合成によって栄養を確保する為、エサというものを必要としない。 かなり進んだ科学力を持っており、念力によって操作する無数の道具を持っている。 真の意味で物質的な存在とは言えず、人体組織を通過して犠牲者の脳に入り込み、 記憶を読み取ったり、思考に影響を与えたり、違う記憶を植え付けたりすることができる。 あまりにも支配が強くなりすぎると犠牲者は発狂し、宿主として不適格になる。 彼らはアザトースを信仰するサディスティックな生き物であり、 他の星の生物を捕まえて拷問することに無上の喜びを感じる。 |
(キャンベル「シャガイからの昆虫」) |
・ズーグ(下級の独立種族) |
ドリームランドの真ん中にある「魅惑の森」に住むネズミに似た知的生物。
鼻の下には髭のような触手が密生しており、口からはみ出している凶悪な牙を隠している。 穴の中に住んでキノコなどを食べているが、実際は雑食性で、肉なども食べるようだ。 「魅惑の森」は2箇所で地上と繋がっているため、ズーグはよく地上にも出現する。 ズークは人間と同程度の知性を持っており、非常に文明的な生活を営んでいる。 もしズーグと遭遇した場合、注意深く、社交的に接することによって交渉が可能であろう。 ただし、ズーグは狡猾で頭がいいため、交渉には細心の注意が必要である。 |
(ラヴグラフト「幻夢郷カダスを求めて」) |
・蝶ドラゴン(下級の独立種族) |
ドリームランドに住む、美しい模様のある羽、節のある脚、カーブした首と尾を持つ美しい昆虫型生物。
おとなしい性格で、ハニーカップの花の蜜を吸って生きている。 心地よいメロディックな羽音を奏で、巧みにダンスを踊り、中空に偶然のように美しい模様を描いて舞う。 聞こえる音を真似する能力もあるようだ。 攻撃されて追いつめられるとローズ色の霞のようなものを噴出する。 この霞に触れたものは、数秒のうちに聴覚を失うことになる。 「空想の楽土」ソーナ=ニルに主に生息するという。 |
(???) |
・ティンダロスの猟犬(上級の独立種族) |
恐ろしい姿をした四つ足の不死の動物。
曲がりくねった舌を持ち、青い膿のような臭い嫌らしい粘液をダラダラと垂らしている。 体液には酸素などを欠いており、我々の知る生物学とはまったく異質の原理で構成されている。 宇宙の邪悪の全てが、痩せて飢えきった体に凝縮しているという。 地球の遠い過去、普通の生命体がまだ進化していない時代に住んでいる。 時間の「角」に生息しており、他の生き物が「曲線」を先祖としているのとは違っている。 人間及び他の生き物の中にある何かを追い求めて、時空を超えて犠牲者を追いかける。 時間の「角」と関係する為、部屋の隅などの120度以内の角度のある所から出現する。 まず部屋の隅から煙が生じ、そこから頭が現われ、全体が姿を見せる。 人間が一度でもティンダロスの猟犬と接触すると、猟犬はその人間を何処までも追いかけてくる。 たとえ時間的に何十億年離れていたとしても、どんなに距離が離れていたとしても、 どこまでも獲物を追跡し、ついには引き裂いて殺してしまう。 猟犬から身を守る唯一の方法は、角の全く無い部屋に閉じこもることのみである。 |
(ロング「ティンダロスの猟犬」他) |
・トカゲ人間(下級の独立種族) |
二足歩行する水陸両棲の蜥蜴。
イギリス、ヨークシャーの荒れ野の地下にある、「ル=イブ」に棲息していると言われる。 「ディープ・ワン」と似た生態を持っており、二十歳ぐらいまでは人間にそっくりである。 彼らは幼児期には地底での生活に適さない為、地上に捨てられる。 やがて成長するに従って先祖の記憶に目覚めて、「ル=イブ」に帰っていくのである。 成体に近付くと、尾が発達して全身が鱗に覆われるようになる。 |
(ラムレイ「大いなる遺産」) |
・ドール(上級の独立種族) |
全長数百メートルに及ぶミミズに似た巨大な怪物。
貪欲で、あらゆるものを食らい尽くす。 ヤディス星の文明を滅ぼしたのはこの生物であり、今でもヤディスの台地を貪り続けているという。 光を嫌い、穴の中に住んでいる。 口から有毒な酸を含んだ粘液を噴出する。 地球上で姿を見掛けられた事はないが、全くいないと確認されたわけではない。 ドリームランドのナスの谷間にも同名の生物がいることが知られている。 一説によると、人間の目には見えないとも伝えられている。 |
(ラヴクラフト「銀の鍵の門を越えて」他) |
・土星からのネコ(下級の独立種族) |
複雑なアラベスク模様とすかし模様で形作られた、猫に似ていると言えなくも無い外見の生き物。
鮮やかな色合いをしており、宝石のような膨らみが脇腹に点々とついている。 体の一方の端は、大きな丸い目のついた、バロック風の塊のような頭になっている。 反対の端には完全に引っ込めることのできる尾が生えている。 脚はその時によって、0〜4本に変化する。 大人の人間くらいの大きさがあり、非常に敵意に満ちている。 犠牲者を何時間、何日もかけていたぶる習性がある。 土星に生息しているが、月の裏側に良くやってくるようだ。 地球の猫達の仇敵でもあるらしい。 他に、天王星からのネコ等も存在する。 |
(ラヴクラフト「幻夢郷カダスを求めて」) |
・ノフ=ケー(上級の独立種族) |
毛深く、尖った角と六本の長い手足を持つ、人肉を食べる獰猛な種族。
かつて数百万年前に存在していたロマール帝国を征服していたが、侵略者に滅ぼされた。 現在ではグリーンランドの氷原地帯に棲んでいる。 イタクァに関連するとも言われる、非常に希な種族である。 極寒の地のみに出現し、自分の周囲に小規模な吹雪を発生させる力を持つ。 ラーン=テゴスの一顕現とする説もある。 |
(ラヴクラフト「ポラリス」他) |
・ノール(下級の独立種族) |
ドリームランドの海中に住む、男の人魚に似た生き物。
鰭があり、髭を生やしている。 腕の数が2〜4本で、個体によって一定していない。 足も尾も無く、下半身は長い触手になっており、渦巻き状にくねらせて前進する。 海中に岩屋のような洞穴を作って、その中に住んでいる。 洞穴は潮が干満する場所に作られ、まるで迷路のように入り組んでいる。 海草を採ったり海の生き物を捕まえて餌とし、工芸品のようなものを作って交易を行う。 |
(ラヴクラフト「デイゴン」) |
・パーグのファイヤーワーム(下級の独立種族) |
4メートル以上の体長を持つ、手足の無いヘビ型の怪物。
硬い鱗に覆われており、その割れ目からかすかな光が漏れていて、燐光のように光る煙が立ち上っている。 ドリームランドのパーグのジャングルの奥に生息する。 夜行性で、単独で行動する。 昼間は岩陰や湿った腐葉土の下などに身を隠しているようだ。 石炭や他の動物を餌としており、特殊な能力を持つ生き物を好んで食する。 危険を感じると全身を燃え上がらせ、その威力は森の一部を丸裸にするほどである。 人間の村をいくつか壊滅させたこともある。 50年に一度、大量の群となって集まり、その土地を荒らすという。 |
(???) |
・バシリスク(上級の独立種族) |
蛇に似た形状をした、毒の権化。
装飾的な頭部、蛇腹になった鱗のある体、牙を剥き出した邪悪な顔をしている。 ドリームランドの荒れ果てた荒野に生息しており、バシリスクの訪れた土地は全て荒廃する。 バジリスクが喉を潤した小川は川下何ヤードにもわたって汚染され、毒を含む。 巣から立ち昇る煙霧は、その上を飛ぶ小鳥などにとっては致命的である。 バシリスクに噛まれた動物、或いはバシリスク本体に触れることは、致命的な影響を及ぼす。 吐く息にも毒性があり、近付きすぎた者は間違いなく命を落とす。 睨むことによって対象の新陳代謝作用に対して毒のある酵素を照射することもできる。 単独で行動し、腐肉などを好んで食する。 |
(???) |
・ヒーモフォー(下級の独立種族) |
ドリームランドのオリアブ島に生息する、蛙のような生き物。
足に大きな水掻きがついており、体の前面と腹に大きな吸盤がついている。 小さなW字型の口の中には針のような歯が無数にあり、犠牲者に突き刺してその血を吸う。 光物に引き付けられる習性があり、エサを襲う前に慎重に相手を観察する。 意識のある相手を襲うことはまずなく、普通は眠っている相手を襲う。 血を吸うと膨らんで動きが鈍くなり、一気に大量のエサを得ると、一年はエサを取る必要が無くなる。 しかし、全くエサを取らなくても数年間は生きていることができるようだ。 |
(???) |
・ブループ(下級の独立種族) |
暗黒の次元に生息するとされる、小さな半透明の生き物。
長円形をしていて、空中を浮遊する。 皮膚を通して半透明の内臓器官が見え、どことなく爽やかな匂いを発する。 人間に対して友好的であり、簡単に召還することが出来る。 召還されたブループは、だんだん脱水状態になり、そのままでは10日程度で死んでしまう。 湿度に気をつけたり、水の中に入れておけば命を長引かせることが出来る。 熱や電気を代謝する生き物に対して、完全に対抗することが可能である。 火に対してブループは吸い寄せられ、火を消すことによって自らも消滅してしまう。 |
(???) |
・ブオポス(下級の独立種族) |
ドリームランドのオウクラノス河沿いに生息する生き物。
ゾウの類によく似ており、フェルトのような皮はデリケートな色合いをしている。 耳は人間のそれによく似ており、背中には皮膚に覆われた突起が二列になって並んでいる。 目は大きく知性的であり、鳴き声は柔らかいラッパのようである。 恥ずかしがり屋であり、単独で行動することを好む。 トッフルボルというかぶのような根菜を主に食する。 長い鼻を水面に出して、水中に潜ることもできる。 |
(ラヴクラフト「幻夢郷カダスを求めて」) |
・ヘビ人間(下級の独立種族) |
蛇が直立したような姿をしており、二本の腕と二本の足、蛇の頭と尾を持つ。
二畳紀の頃に栄え、魔術や化学の繁栄を極めたが、三畳紀には数が減って衰退した。 鮮新世には再び数を増やし、更新世の初めまで栄華を極めたが、 現在ではドリームランドに残存するのみである。 過去に不死の秘密を発見しており、最初の時代から延々と生き続けている者もいるらしい。 しかし、ほとんどのヘビ人間は退化しており、知性も低く、成長も遅く外見も縮こまっている。 食肉性で、生きている餌を好む。 人類に対して憎悪の念を抱いているらしく、常に陰謀を企てている。 人間そっくりに見えるようになる幻術を心得ており、人間社会の中に混じって生活することが可能である。 古代ヴァルーシアでは、人間に化けたヘビ人間による支配が長らく続いたという。 |
(スミス「七つの呪い」) |
・星の精(下級の独立種族) |
通常目に見ることができない、宇宙から来た吸血怪物。
時々、びっくりするようなゲタゲタ笑いや、グロテスクなクスクス笑いの声を立てる。 人間の血を吸うと、一時的に姿が見えるようになる。 巨大な胃袋と、猛禽のような爪、液体を吸い取る無数の触手だけがあり、頭も顔も目も無い。 空を飛び、恐らくは大気中や宇宙空間を自由に移動することができる。 何かテレパシー風のテクニックによって召喚された場合のみ、惑星の表面にやってくる。 人間に近い程度の知性があると言われているが、定かではない。 特殊な呪文によって、奉仕させることができる可能性もある。 Tibi, Magnum Innominandum, signa stellarum nigrarum et bufaniformis Sadoquae sigillum... 上記の呪文は召喚のみであり、従属や使役は含まれていないと考えられている。 |
(ブロック「星から来た妖魔」) |
・マガ鳥(下級の独立種族) |
ドリームランドに生息する、七色の美しい食肉鳥。
長くて艶やかな羽毛を持つ。 普通の鳥と違い、雄も雌も同じくらい美しい姿をしている。 すべてのマガ鳥は美しい歌を歌い、そのメロディーは実に様々である。 求愛の歌は他の多くのほ乳類をセクシーな気持ちにさせ、警戒の歌は大型の動物をも恐怖させる。 藪や林の中を好み、大きな木に巣を作る。 渡りはせず、暖かい地方に住んでいる。 小動物からかなり大型の動物までを、鋭いくちばしで捕まえる。 大きすぎる獲物に対しては、催眠術の歌を使用する。 この特殊な狩りの歌の犠牲者は、マガ鳥に捕まるまで朦朧とした状態に陥ってしまう。 |
(ラヴクラフト「幻夢境カダスを求めて」) |
・ミ=ゴ,ユゴスからのもの(下級の独立種族) |
人間ほどの大きさをした、ピンク色の蟹か昆虫のような甲殻生物。
最後部の一対の脚で二足歩行する。 背中からは何対もの広い翼が生え、頭部は短い触角に覆われた渦巻き状の楕円体になっている。 恒星間宇宙のエーテルの中を移動することができるが、大気圏内ではゆっくりとしか飛行できない。 頭部の色を変化させることによって、お互いの意思の疎通を図っていると考えられている。 厳密には動物ではなく、一種の菌類である。 通常の物質とは電子の振動数が異なる特殊な物質で構成されており、 肉眼では見ることができても、カメラに写すことはできない。 死亡した場合には、2〜3時間で溶解してしまう。 ユゴス(冥王星)に前哨基地を持ち、太古の昔から頻繁に地球を訪れている。 鉱物資源の採掘を行っており、世界各地の主要な高山地帯で目撃される。 地球産の食物からは栄養が取れない為、全て別世界から運搬してきているようだ。 ブーンという昆虫の羽音のような声で、人間の言葉を話すことができる。 一部の人間と交渉を持っており、地球での活動を容易にする為に利用している。 「ニャルラトテップ」、「シュブ=ニグラス」を信仰しているが、「ハスター」とは敵対しているようだ。 非常に高度な知能を持っており、外科手術の技術も優れている。 生きている人間の脳髄を取り出して金属製の円筒に入れ、 宇宙空間を運んで他の惑星につれていくといった事を行うという。 ラヴクラフトによれば、ヒマラヤの雪男のルーツでもあるという。 |
(ラヴクラフト「闇に囁くもの」) |
・モーロック(下級の独立種族) |
未来世界に住む、漂白されたような色のいやらしい夜行性の肉食動物。
猿に似た動物で、前かがみの姿勢をしており、頭と背中一面に亜麻色の毛が生えており、 顎の無い青白い顔に、まぶたのない大きなピンクがかった灰色の眼をしている。 地中のほら穴に住んでおり、明るい光を受けると目が眩んで大きな苦痛を受ける。 人間程度の知能を持っており、機械類に対して並みならぬ関心を抱く。 手に入れた機械を一度分解してその構造を分析し、再び組み立て直すこともできる。 機械技術が進んではいるが、未来社会においては自然状態で彼らを脅かす存在がいなかった為、 武器などは発達していないようだ。 しかし、時間さえ与えればかなり強力な兵器を開発することも可能だろう。 |
(ウェルズ「タイム・マシン」) |
・ムーン=ビースト(下級の独立種族) |
蝦蟇蛙のような形態をした、ピンク色の多数の触角を持つ生き物。
地球上には棲息していないと考えられる。 ニャルラトテップを崇拝し、仕えているようだ。 「異形の神々の従者」の血縁とも言われているが、定かではない。 ドリームランドの月の裏側に生息し、「レンからの男」を使って黒人の奴隷を買い集めている。 非常に残酷な性格であり、捕らえた異種族の者をよく拷問にかける。 高い知能を有していると考えられているが、槍のような原始的な武器を用いる。 |
(ラヴクラフト「幻夢境カダスを求めて」) |
・盲目のもの(上級の独立種族) |
巨大な半ポリプ状の不定形の体を持つ肉食種族。
口笛のような音を立て、五本指の巨大な足跡を残す。 六億年前には太陽系の四つの惑星を支配していたという 通常とは異なる物質で構成されており、翼も無く空を飛び、一時的に透明になる能力を持つ。 戦闘の為に大風を起こす力も持っているという。 「偉大なる種族」と抗争を繰り返しており、 一度は封印されたが再び盛り返したときには彼らを滅ぼした。 現在では「盲目のもの」はオーストラリア地下の「偉大なる種族」の遺跡に潜んでいる。 彼らは現状に取り敢えず満足している様子だが、近付く者があれば皆殺しにしてしまうだろう。 思考パターンが人間とは全く異なる為、テレパシーなどでのコンタクトは不可能である。 |
(ラヴクラフト「時間からの影」) |
・ヤディス星の住人(下級の独立種族) |
鉤爪と昆虫のように間接の多い肉体に、鱗の生えた体、獏の鼻を持つ生物。
高度な文明を誇っていたが、ドールによって滅ぼされた。 「光波外被」という一種の宇宙船の開発を完了していた為、 一部の生き残りが地球に飛来した可能性もある。 プロポーションが地球人に近い為、変装して生活していることも考えられる。 |
(ラヴクラフト「銀の鍵の門を越えて」) |
・ランプ・イモリ(下級の独立種族) |
40センチ程度の、体から光を発するサンショウウオのような生き物。
球状の大きな目が二つついているが、口はない。 自然に空中を浮遊し、手のひらと平たい尾で推進する。 ドリームランドの極めて高い空中に生息しているが、夜になると地上に降りてくることもあるようだ。 周囲の生物が出すエネルギーを少し拝借して栄養としている。 その量は微々たるもので、しかも生命エネルギー等というものとは異なるようだ。 好奇心が強く聞きたがり屋なので、簡単に飼い慣らすことができる。 |
(???) |
・レンからの男(下級の独立種族) |
ドリームランドの辺境、レン高原に棲んでいた半人間の種族。
色黒、短足、大口で、頭には二本の角、脚には蹄がある。 もつれた毛の生えている部分と、毛の無い部分が体のあちこちに不規則に散らばっている。 現在ではムーンビーストによって征服され、奴隷化されている。 レンからの男のうち、太った者はムーンビーストの食料に、やせた者は労働力として利用されている。 服を着てターバンを巻くと人間に似ている為、人間との間の仲介役としても使われている。 |
(ラヴクラフト「幻夢郷カダスを求めて」) |
・レンのクモ(下級の独立種族) |
ドリームランドに生息する、紫がかった色の巨大な蜘蛛。
疣だらけのようになって膨らんだ体と、剛毛の生えた長い脚を持つ。 腹部はまだらな淡いスミレ色で、上半身にいくに連れて藍色になり、手足の先端や鋏は黒である。 知性があり、巨大で、危険な存在である。 大きさに際限というものが無く、とてつもないサイズにまで成長する。 ドリームランドのレンの南端の、渓谷やクレバスにのみ生息している。 ただ巣を張るだけでなく、巧妙な罠を仕掛けることもある。 罠は実に巧みで、独創的なものが多い。 レンのクモの糸は焼き入れした鋼鉄線よりも強く、弾力性もある。 知性があるにもかかわらず、お互いに協力するということは無く、共食いすらする。 噛み付かれると、強い毒を注入される。 |
(ラヴクラフト「幻夢郷カダスを求めて」) |
・ロイガー(上級の独立種族) |
アンドロメダ星雲から飛来した目に見えないエネルギーの渦。
かつてムー大陸ではガタノソアに仕え、多くの人間を支配していた。 現在では力を失っており、地下や海中に潜んでいる。 ペシミスト的な発想を持っており、全てのものを衰退に向かわせようとする。 地球全体を衰退に向かわせる為に粗暴な人間と接触を取り、破壊を推奨している。 ロイガーの精神構造は人間のものとは遥かに異なり、 想像力や潜在意識というものを持っておらず、忘れるということが無い。 そのため、ロイガーと接触した人間は自殺を企図するような強い鬱状態に陥ることになる。 ロイガーはテレパシーやテレキネシスなどの様々な能力を持っているが、 地上に対してはあまり影響力を持っていないようだ。 しかし、大勢の人間から睡眠中に精神エネルギーを吸収し、放出することによって、 大規模な破壊をもたらすこともできる。 「内破」と呼ばれる特殊な破壊能力を持っており、巻き込まれた者は粉々に吹き飛んでしまう。 普段は非物質的なエネルギー体だが、水中で実体化して爬虫類のような姿を取ることもできる。 その場合のロイガーは、「ヤムビ」と呼ばれる事があるようだ。 |
(ウィルソン「ロイガーの復活」) |
・ワンプ(下級の独立種族) |
ドリームランドの死滅した都市に棲みつく腐肉あさり。
青白い卵型の胴体に、9本の足が生えており、足の先には真紅の水掻きがついている。 頭には目が無く、鋭く尖った耳とシワの寄った鼻がついており、狂暴な豚のような顔である。 ワンプはどうやら、死体から自然発生するらしい。 盲目のワンプは、聴覚と嗅覚が異常に発達しており、 生きた獲物に対しても積極的に攻撃を仕掛けてくる。 ワンプに噛まれると、黒熱病、壊疽、ライ病、ペスト、狂犬病などに感染する可能性が高い。 知性らしきものはあるが、それほど高くはないようだ。 年に4回、大勢で集まってエセ宗教的な儀式を行う。 ワンプが存在するため、グールはドリームランドの地表にはあまり出たがらないようである。 |
(ラヴクラフト「幻夢郷カダスを求めて」) |