・外なる神々 |
クトゥルフ神話において、最も強大な力を誇る存在、それが「外なる神々」です。
彼らは本来地球の神々ではないことから、こう呼称されています。 「外なる神々」は、大きく「異形の神々」と「旧き神々」に分けられます。 宇宙の支配者、宇宙の真理そのもの、それが「異形の神々」です。 正に神そのものであり、人類の存在など歯牙にもかけていません。 彼らが人類に興味を持ったとしても、それは希有なきまぐれのようなものにしか過ぎません。 もし人類が下手に何らかの攻撃を仕掛けたとしたら・・・恐らくいとも簡単に捻り潰されてしまうでしょう。 彼らの思考は我々人類の想像を遥かに超えており、その意志を推測することは出来ません。 唯一ニャルラトテップだけが、人類とのコンタクトを取り得る存在ですが、 彼は接触した人間を破滅させる意図しか持っていません。 何かの間違いで彼らが地球上に召喚された場合には・・・ 恐ろしい恐怖と破壊が地上に溢れ出すことでしょう・・・ 一方、「旧き神々」は「異形の神々」と異なる種類の神々に対する呼称です。 中立か、もしかすると「異形の神々」と敵対している可能性のある勢力と言えます。 彼らは「異形の神々」よりは人類に対して好意的と考えられますが、接触は困難なものと思われます。 なぜなら、彼らにとっても、人類とは取るに足らないようなちっぽけな存在に過ぎないからです。 常に人類を見守っているような慈愛に満ちた神は、「外なる神々」の中には存在しないのです。 「外なる神々」を信仰する人間は、一般には存在しません。 一部の、偶然に彼らと接触してしまった哀れな人間が、狂人となって崇めている程度です。 彼らにつかえる奉仕種族も、地球上では滅多に遭遇することの無い極めて珍しい部類に入ります。 |
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・旧支配者(グレート・オールド・ワンズ) |
「外なる神々」ほど超自然的ではないが、強大な力を有する異星産の存在を「旧支配者」と呼びます。
中には太古の地球に自然発生した存在もいるようですが、詳しいことは判らないものもいます。 「外なる神々」には及ばないとは言え、「旧支配者」は人類とは比較にならない強い魔力を持っています。 その名の表すとおり、彼らは元々は地球を支配していた存在であり、 現在では何らかの理由によって、自由な行動を制限されているのです。 当然、行動が制限されているだけであって、彼らは滅びたわけではありません。 自分の住処(地球上とは限らない)で、虎視耽々と力を貯え、再び復活の日を夢見ているかも知れません。 もし彼らが太古の昔のように自由に行動することが可能となったならば、 彼らは再び地上の支配者となるべく、大きな破壊を巻き起こすはずです。 「旧支配者」は強大な存在ではありますが、ある程度は物質に依存する存在です。 もしかしたら滅ぼすことが可能かもしれませんが、少なくとも人類にはそのような行為は不可能です。 「旧支配者」を崇拝するものは世界中におり、ある部族や秘密教団などによって崇められています。 また、彼らにつかえる奉仕種族も、地球上に生息することが確認されています。 我々が接触することが最も考えられるのが、こういった「旧支配者」の崇拝者達や眷族なのです。 |
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・化身 |
「旧支配者」及び「外なる神々」が、人類と何らかの形で接触するために取った仮の形態です。
ナイアルラトテップについては、千を超える化身を持っていると言われており、その全ては窺い知れません。 化身として顕現した彼らが何を目論んでいるのかは判りません。 ですが、彼らが人類に対して友好的な存在でないことだけは、確かなようです。 |
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・奉仕種族 |
奉仕種族は、他の存在によって創造或いは改良されて誕生したものたちです。
彼らは創造者に対して忠実であり、その指示に従います。 「旧支配者」の奉仕種族は、彼らの主を神として崇め、その復活の手助けをしています。 基本的に人類よりも優れた能力を持っており、適当な魔術によって召喚することが可能です。 彼らの主の証や印を持っていれば、或いは彼らを使役することが可能になるかもしれません。 「外なる神々」の奉仕種族は強力なものが多く、召喚にはそれなりのリスクを覚悟する必要があります。 また、彼らは「旧支配者」や「外なる神々」とは異なり、物質的に傷つけることや殺すことが可能です。 もっとも、できるというだけで、容易ではないでしょうが・・・ 少なくとも神々よりは危険な存在ではない、という程度のことです。 かつては奉仕種族であったが、叛乱を起こして独立種族に近い存在となったショゴスのような種族もいます。 |
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・独立種族 |
独立種族は奉仕種族と違い、独自の進化で自然発生した生命体です。
地球上で発生したものや、他の惑星で発生して地球に飛来したものが存在します。 彼らは自分の意志に従って行動し、中には高い知能を有する者達もいます。 魔術的な儀式によって召喚できるものもいますが、結果はあまり芳しいものではないようです。 彼らはなかなか奉仕種族のようには命令には従わないようです。 しかし、高い知能を有するものの中には、人類に敵対しない存在もいるようです。 うまく交渉することが出来れば、知識を交換することも可能でしょう。 彼らもまた、「旧支配者」や「外なる神々」とは異なり、滅ぼすことが可能な存在です。 もっとも、奉仕種族と同様、リスクの大きなものとなるでしょうが・・・ 中には恐ろしく狂暴で、強い力を持った独立種族も存在します。 |
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・未分類 |
「クトゥルフの呼び声」のルールブック等に記載されていない存在です。
資料不足の為内容は薄いですが、名前と参考図書だけは載せてあります。 外なる神々クラスのものから、下級の独立種族まで、様々なものが入り交じっています。 |
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・発音規則について |
クトゥルフハンドブックより、発音規則についての資料を紹介します。
正しい発音をしたために、間違って邪神を召還してしまったとしても、当方は一切責任を負いかねます。 ホビージャパン社、ケイオシアム社も同様とのことですので、あしからず。 |
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