このページを読む方が、多くいらっしゃるとは思えませんが、一応のご挨拶を。

まず、このホームページは、アニメを見て「星界の紋章」に興味を持った外国 人を対象に作られています。そうした方々に、背景となる情報・世界感を提供 するのが目的ですので、日本人の、ことに原作小説ファンの方々には、おそら く極めて無意味なページとなっています。ご了承下さい。

「何故、英語のホームページなのか」と言いますと、ただの一ファンでかしな い私が今更日本語のページを作っても、既に数多く作られているページに付け 加えるだけの価値のある物が作れる訳がない、との判断によるものです。英語 のページなら海外のファンの役に少しは立つかな、と思っている次第です。

私は、大阪のとある中小企業に勤める会社員で、SFファンと言うよりは、アニ メファンです。私がこの小説を始めて手にしたのは、1998年の末でした。「星 界の紋章」という小説があることは、かなり以前から知ってはいたんですが、 (赤井さんやファンの方々には失礼ですが)ど〜も表紙の絵柄のせいで読む気が しなかったのです。赤井キャラがきらいという訳ではないんですけどね。 実際、会社の同僚でSFにも割と詳しいH氏に「「星界の紋 章」って読んことある?」と訊くと、「いいえ。読んだんですか?」「ううん。 ど〜もあの表紙がダメで・・・」「あ、そーですよねぇ。」「え、やっぱっり?」 (「異郷への帰還」の「あとがき」での森岡さんの予想に対する反例が二人 ^_^)こうして、私(たち)の食わず嫌いの状態はしばらく続いていたのですが、 やがて、WOWOWでアニメ化されるとの情報を聞いて、とりあえず1巻を買って みたのです。それが、1998年末でした。

しかし、読み始めてみて、まぁ読みにくいの何の。20ページくらいで挫折し てしまいました。それでも、せっかく買った本をそのままお蔵入りにするのも 悪いので、H氏に「読む?」と聞いたら、「ええ」との答え。その後、彼からは すぐに「なかなか、いいですよ。」との感想が返って来ました。もともと自主 性というものに欠ける私は、早速頑張って続きを読みました。そしたら、これ が面白い。で、続編を買って、すっかりハマってしまった訳です。

私がハマった理由には、良く練られた世界感とか、軽妙な会話とかもあるんで すが、絶対に外せないのが、ジントへの同情です。突然、言葉も怪しい異文 化世界に放り込まれて、やたら気の強い女性に振り回されるという彼の姿には じ〜んとくるものがありました。『常識のないことを非難するいつもの目つき』 で睨まれる彼の気持など手に取るように判ってしまうんです(何故とは申しま せんが ^^;;)。

また、余談ですが、趣味でアニメがらみのCDを英訳しているせいもあって、私 は日本語の本を読むときに頭の中で英訳しながら読む癖があるんです(無論、 正しくは、本人が「英訳」と思ってるだけで、実際は「えーやく」で、「英訳」 にはなってない)。そういう視点から見ると、「星界の紋章」というのは、実 に「えーやく」しやすいものなのです。特に、会話の部分がそうです。これは、 アーヴ語の多用と同様、森岡さんが意図的にやったことなんでしょうが、結果 として、私にはジントやラフィールが異世界の人間に思えて来るのです。無論、 それでジントやラフィールが現実味を失うわけでわなく、「ちょっと距離を置 いた感情移入」とでもいうような感覚になるのです。

最後になりますが、もし徒々にこのページをお読みになって、ご意見・ご質問、 さらには(これが一番有難いのですが)間違いの指摘などありましたら、ご遠慮 無くメールでご一報下さい。


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