構想が練れたら出来たも同然



 
ホームページ創りは作家な活動

 インターネットをすれば膨大な情報が手にはいる。
 僕がまるでインターネットに興味を持っていなかったときに、よく言われていた言葉です。
 でも、今僕がほぼ毎日ネットにつないでいるのは、情報収集のためではありませんし、ホームページを開いているのも、情報発信が目的ではありません。
 一部、情報発信的な部分もありますが、「○月○日にコンサートが△△であります」ということが言いたいのではなくて、「もし興味があったら、その日にコンサートに行ってみませんか?」と、自分のお気に入りのアーティストを「おすすめ」しているにすぎません。
 ではなぜ?
 こうなると、個人的な楽しみ、すなわち趣味の領域としか言いようがありません。
 何が楽しいの?
 自分のHPも含めて、色々なページを通じて色々な方と知り合い、伝言板やチャットやICQやメールで交流すること。
 自分の作品を発表して、読んだり見たりしてもらえること。そして、感想や批評をもらえること。
 こういうものの初期の段階を「自己満足」、そして「自己主張」をへて、最終的な段階を「自己実現」というそうですが、もう少しざっくばらんに申しますと、「好きなことや興味のあることについて、自分なりにホームページを作成し、そこに同様の人たちが集まってくる」といえるでしょう。これにこそ個人ホームページの楽しさが集約されてると僕は思います。
 但し、少しだけ注意が必要です。それは「友達同士が好きな食べ物について雑談している」というような状態では、感心できない、ということです。
 同好の士と交流がしたいと言うだけであれば、おそらく既にあなたの好きな分野についてのページやフォーラムやBBSやチャットがあるでしょう。
 自分で新たにはじめる、ということは、そこには自分なりの何かがある。言い方を変えれば、それは個性であったり、独自の視点であったり、ということでしょうか。
 サブタイトルにあるような、「作家な活動」とは、そういう意味なのです。
 詩や小説を書いたり、CGを描いたり、写真を撮影したり、というのも一般的には作家活動ですが、ここでは「アップする題材をそろえる」ということで、次の「記者な活動」に含みます。

ホームページ創りは記者な活動

 「要するに、あなたの好きなことをアップすりゃいいのよ」的なことを書きましたけれど、本当にそれだけでいいのか、ということをここでは述べます。
 あなたが超人的な記憶力を持ち、それを系統立てたり整理したりする能力も人並みはずれていたとしましょう。ならば、それも可能です。
 でも、実際そんな人はいないのでは?
 いかに自分の好きなことであっても、そのことに関する知識や情報となると、限られていたり、はっきりしなかったり。
 そしてそのことに関して、ただ「好き」と書いただけでは、誰も付いてきてはくれませんから、その裏付けとか理由なども説明しなくてはなりません。
 このことに気づいた時点から、取材が始まります。
 資料を探したり取り寄せたりする事も必要かも知れません。手元にあるはずの資料を探し出すのだって一苦労でしょう。
 個人ページらしさを出すにはさらに、記憶や感情が必要です。それらを整理してその中に混乱や誤解がないかを確認しなくてはなりませんし、自分の感情や感想をどのように表現していくかも大切です。これを僕は自分に対する取材と呼んでいます。
 このようにして、何をアップしていくか、その材料をそろえていくわけですね。
 材料には、テキスト(文章)、画像(写真や絵)、そして音楽などがあります。この他に、プログラムなどを用意して、自由にダウンロードできるようにしてる方もいらっしゃいます。
 僕は文章中心なので、この講座でも画像や音楽に関する記述が少なくなりがちなのですが、自分で制作したり加工したり、あるいはどこかから借りてきたりなどで、題材をそろえていくことでは、本質的には同じだと理解しています。
 さあ、みなさん、納得のいく材料が集まりましたか?

ホームページ創りは編集者な活動

 そしていよいよ、ページ作り。
 材料さえそろえば、後は見栄えのいいように並べるだけです。
 webページのありがたいところは、何の疑問も持たずに、最初っからカラーグラビアだという点です。僕は今まで同人誌やミニコミ誌をいくつか作ったことがあるのですが、何しろビンボー集団が悲壮な想いで自己主張をする場を確保するわけですから、カラーなんて夢のまた夢。
 そんなわけで、カラーコーディネイトも自由に出来るわけですね。
 と、いうことは、逆に言えば、「福笑いのように素材をページに張り付ければいい」というのではない、ということです。
 まず、画面全体として、背景色や背景画像、BGMの指定が出来ます。
 テキストならば、文字の色や大きさや字体の指定が出来ますし、箇条書き、表組、などもできますね。
 表組には、枠線の有り無し、有りの場合はその太さ、表全体の色、枠線の色、枠線以外の部分の色または背景画像など、様々な指定が出来ます。
 そして、位置。右寄せ、センタリング、左寄せ。
 画像とテキストの組み合わせ方法。
 画像の位置や大きさ。
 何でも好きなように出来るからといって、背景を白、文字色を白にしたのでは読めませんから、注意が必要です。
 この他に細かいところがまだ色々ありますが、ここまでになると、まさに「雑誌編集」の世界です。
 ただ、困ったことに、これがなかなか思い通りになりません。
 ブラウザやweb作成ソフトのクセを把握するのに一通り時間がかかりますし、もともとhtmlでは出来ないことをしようとしているのかも知れません。
 根本的にhtmlタグの文法を誤って使っているかも知れません。
 web作成ソフトではとうとう作りきれないとわかって、参考書を見たり他人のソースを参考にしたりして、直接メモ帳で編集しても、ブラウザに呼び出すと思い通りの画面にならない。
 ぼくなど、一度他人のソースをまるまるコピー&ペースとしてみたのですが、それでもうまくいかなかったりしたことがあり、これにはさすがに頭に来ました。!
 とりあえず、こういうのは誰もが通る道でありますから、これでめげたりせずに、でもある程度の格好の付いたところで妥協もして、ひとつの完成形を作った見ましょう。
 ホームページを通じて知人が増えれば、そういうことをアドバイスして下さる人も現れて、思わぬところで解決するなんて事もあります。
 ま、そんなこんなで、最初は思い通りにならないことが多くて、イヤになっちゃうかも知れませんが、この段階ではページに載せる材料は既にそろっているわけですから、あとは楽しくレイアウトする作業だけなんです。
 そしてこのレイアウトも、「こんなことができるんだ」というのがおおよそわかってくれば、頭の中や紙の上で構想を練る段階からブラウザの実力に応じた形、つまり実現可能な構想を練れるようになります。すると後は作業を残すのみ、ということになります。
 つまり、構想が練れたら、後はページにまとめて、アップロードをするだけ。「構想が出来たら完成したも同然」とは、つまりそういうことなのね。





おまけ講座

   それでは、ものかきさん御用達、ずらずらダラダラとテキストを並べるときに、ちょっとでも画面を見やすく感じさせるタグの紹介です。
<p style="line−height: 25px">
 行間をあけたいときにつかうタグです。例文では25ピクセルです。このページでは、23ピクセルで設定しています。
<blockquote>
 左端と右端に空白を作ります。これを使うと文章が右端から左端まで埋め尽くす、という感じが無くなり、すっきりします。このページで実際に使っています。
<ul>
 これは、本来違う目的で使うタグですが、このタグを使うと、画面の左端に少し空白が出来て、文章が始まります。

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