さあ出来た、webページ
通常、完成したwebページは自分のPCのHDDに保存されています。こいつをブラウザで呼び出せば、サーバーにアップしていなくても、それと同じ状態で自分の作ったページを見ることが出来きます。
だけど、それは自分が見れるだけで、他の誰も見ることが出来ません。
このページをサーバーにアップすれば、誰でもこのページを見ることが出来るようになります。
アップとは、HDDにあるページを、サーバーに送り込むことです。
そして、そのためのアプリケーションをFTPといいます。
確かこれは、ファイルトランスポーションプロコトルとかの略だったような気がするけれど、正確に覚えているわけではないので、信用しないで下さい。
僕は通常これを「ファイル転送プログラム」と理解しています。
どっちだっていいじゃない、結果は同じなんだから、なんて暴言は申しません。
さて、この使い方なんですが。
ものにもよるでしょうけれど、基本的には一緒です。
まず、サーバーに接続します。
そのために、サーバー名を指定してやります。
ジオの場合は、ftp.geocities.co.jpです。
アメリカのジオなら、ftp.oocities.comです。
それから、IDとパスワードをそれぞれ入力欄に入力して、接続すればオッケーです。
通常これで、自分のサーバースペースに入れますから、ここで色々な操作が出来ます。
HDDから、サーバーへファイルやフォルダ(ディレクトリ)を転送したり、サーバーのファイルをダウンロードしたり、サーバーのファイルやフォルダ(ディレクトリ)を削除したり、といった具合です。
サブディレクトリを作っている(作りたい)場合は、フォルダ(ディレクトリ)ごと転送処理をしてしまえば、その中のファイルも一緒に転送されます。
とまあ、こんな風にとても便利なのですが。
日本のジオの場合は多少不便です。なぜなら、直接自分のディレクトリに接続されないからです。
まず、FTP用の場所に転送されたファイルをいったん格納して、その後に、自分のサーバースペースに転送されます。
この所要時間が、約10分とされています。つまり、ファイルを転送したからといって、その場で反映されるわけではない、ということです。
だから、転送したはずなのに、つないでみたら更新されていなかった、という事態があっても慌てる必要はありません。
また、日本のジオはサブディレクトリに関しては全く対応していません。FTPでアップされたファイルは全ていったんルートディレクトリに格納されますから、その後にファイルマネージャーでファイルを保管するディレクトリを移動させてやらなくてはなりません。
そして、ここには決定的な欠点があります。通常ディレクトリが違えば同じファイル名のファイルを置いても支障がないのですが、この方法だと支障があります。ルートディレクトリにあるのと同じファイル名のファイル(中身は違う)を、サブディレクトリにおこうと思い、まずFTPでアップします。その段階で、ルートディレクトリの同じ名前のファイル名のファイルに、新しく転送されてきた同じ名前のファイルを上書きしてしまうのです。つまり消したくないファイルを消してしまうのです。だから、サブディレクトリごとにindexを置くのが、非常に困難になります。
ついでながら、これとは別の原因で同じ現象が起こることがあります。
いったんつないで見たwebページは、実はHDDのキャッシュといわれる部分に記憶されます。ブラウザがこのキャッシュからwebページを読み込んでいれば、当然それは古いものです。これは「リロード」「再読込」などのボタンを押せば、最新のwebページを読み込んでくれますから、すぐに解決します。
ジオのファイルマネージャーって何だ?
ジオシティーズには、ファイルマネージャーというとても便利なツールが用意されています。
ここにはふたつの機能があって、ひとつはホームページ作成機能。もうひとつは、FTP機能です。
ホームページ作成機能については、「web作成ソフトの上手な使い方と落とし穴」の章でご案内します。
ここでは、ファイル転送の機能を紹介します。
ファイルマネージャーとは、ジオが用意したwebページでありながら、そのものがFTPの機能を持っています。
まず、自分が今までにアップしたファイル名を閲覧できること。
もうひとつは、ファイルを削除したり新たに送信したり出来ることです。
ファイルの送信には、EZファイルアップロードツールというのを使います。
ファイルマネージャーの下の方にあり、ファイル名を入力する入力欄が五つタテに並んでいます。これは20まで増やすことが出来ます。これ以上は、20ごとにわけてファイルを転送しなくてはなりません。
本来ならばこの入力欄に、転送したいファイルの名前をフルパス(ディスクと全てのディレクトリを指定して、最後にファイル名と拡張子を書く)で書き込むのですが、とても面倒なので、右横にある「参照(brose)」ボタンを押します。
そうすると小窓が開いて、自分のHDDの中のひとつのディレクトリの内部が表示されます。このディレクトリから、上へ行ったり、下に行ったりして、アップしたいファイルの置いてあるディレクトリに移動し、アップしたいファイルをダブルクリックすれば、左の入力欄にフルパスでファイル名が書き込まれます。
そうして転送したい全てのファイルを指定したら、「送信」します。
ジオの他に、フリーペイジというのがあり、ジオと同じように無料でサーバースペースをレンタルしてくれるところがあります。ここもwebページ上にFTPを持っています。
このようなサーバーならば、FTPを持っていなくてもホームページを作れます。
[「構想が練れたら出来たも同然」に戻る] [「web作成ソフトの上手な使い方と落とし穴」に進む]