参考書を一冊買おう
(カンニングもしよう)



 
オンライン講座もあるけれど

 自分の話をします。
 なんとなくhtmlの正体が分かっていましたので、「なんとかなるだろう」と、自分では思っていました。
 初めて明かすのですが、これまでのコンテンツで気が付いていた方もいるでしょう。
 僕は何の予備知識もなくジオに登録し、アドバンスエディタでホームページを作り始めたのです。
 登録から初アップまで2週間という時間制限がジオにはあります。
 今なら、「時間がないのなら、タイトルと目次だけでもアップしたら」とか、「それも無理なら、テキストでズラッと『こんなホームページを作りたい宣言』だけして、大きく『工事中』と書いておけばいい」なんて、アドバイスもできますが、当時はかなり焦っていました。
 なぜなら、「なんとなくhtmlの正体が分かっている」だけでは「なんともならなかった」からです。
 htmlの正体は、僕流に解釈すると、「指示言語」です。
 何を、どのように表現するかを指示しているわけです。従って、指示は制作者からブラウザに伝えられ、ブラウザは指示通りに画面に表示します。その段階(指示を守った)で、htmlの役割は終わったわけですから、htmlの指示自体は消滅して、画面には表示されません。指示の結果だけが表示されます。
 では、どんな指示があるのかを知らなくては、見栄えのいいページを作ることが出来ません。どんな指示があるかわかれば、次はどのうように指示するべきかを知らねばなりません。
 それで、早速書店へ行きました。
 旧来の古いタイプの書店で、マンガとエロ雑誌及び文庫本が中心の、商店街の小さな本屋です。
 「ホームページの作り方」なんて本があるわけもなく、インターネットに関する本と言えば、「インターネットとは?」とか「簡単接続」どか「エロサイトのアドレス紹介」とか、せいぜいその程度。その中に、「ホームページデザイン」という本格的な本があり、巻末にタグリファレンスがあったのでこれを買いました。
 ごく基本的なタグしか載っていませんがこれで十分でした。
 この号の特集が「ダイナミックhtml」。まだ、htmlのhすら理解していないのに、いきなりDHTMLの本を買うとは大胆であります。
 やがて、初心者向けのホームページの作り方というような本や、web作成ソフトとFTPを購入、その後に「CGの描き方」(付録CD−ROM付き)、CGIに関する本、そしてJavaScriptの本と、買いそろえていきました。
 ずっと後になって、オンラインタグ講座があちこちにあるのを知りましたが、やはり基本的に参考書は一冊買いましょう。
 そして、次のように使って下さい。

 こんなことをしたいが、どうすればいいのだろうと辞書を引くようにタグ解説を読む。のではなくて、「どんなことが出来るのだろうか」という軽い気持ちで、ざっと目を通す。

 紙にフリーハンドで好きなことを書くのなら、どんなデザインだって出来ますが、webページはブラウザに左右されます。すなわち、タグで定義された使い方しかできないわけです。
 だから、「どのようにしたらどうなる」ということを習得する必要はなくても、概念として「こんな事をしようと思えば出来る(または、出来ない)」を知っておいて下さい。
 とりあえず、今必要でなくても、頭の隅に置いておきましょう。
 そのうち「あ、そういえば、あの本のどこかに、こんな事が出来ると書いてあった」と、思い出せればしめたもの。
 この段階で初めて辞書的な使い方をすればいい、というわけです。

他人のソースをカンニング

 これまで漫然とページを眺め、お気に入りのページをブックマークして何度も訪れたり、リンクをたどってみたり、訪問者として楽しんできたwebページですが、ホームページを作り始めると、ふと気になることがあるはずです。
 このページって、どうやって作っているのだろう。
 どうやって記述したら、こんな風に画面上で表現されるのか。これは実はブラックボックスに入っているわけでなく、もとのhtmlで記述したソースを簡単にカンニングできるのです。
 「表示」→「ソース」を選べばいいんですね。
 もしこの時、ソースの文字が文字化けしているとか、容量が大きくてメモ帳で開けませんというメッセージが出るとか、いまはページの閲覧中だから余計なことをしたくないとか、そういうことであれば、いったんHDDに保存しましょう。「ファイル」→「名前を付けて保存」を選びます。名前は適当に付けましょう。そして、言語に「日本語JIS」を選んで下さい。
 こうしてあとでゆっくりカンニングするという寸法です。
 もちろんこの中には、理解できないものも含まれていると思います。
 大ざっぱに言えば、テキストを開始タグと終了タグで囲んであるのが、htmlです。それなのに、細かくあれやこれやとアルファベットで記述され、セミコロンや色々なカッコまで登場し、どうもこれはhtmlタグでないなと思ったら、例えばそれはJavaScriptだったりします。
 これはれっきとしたコンピューター言語のひとつ(C言語を勉強したことのある人は取っつきやすいときいたことがあります)であり、そう簡単に理解できませんので、とりあえず諦めましょう。
 あ、あきらめましょうって、そんなんで、講座がつとまるのかと怒られそうですが、そう思う方はご自分で勉強して下さいね。
 まあいいじゃないですか、勉強するより先にページをアップしちゃいましょう。
 ところで、このカンニング泣かせなのが、フレームページです。
 フレームページの構造は、「どんな風にフレームで画面を分割し、それぞれ分割された画面には、どのファイルを表示しなさい」ということが書かれているだけで、実際に目にした画面のソースを直接見ることが出来ません。
 では、どうすればいいか。
 分割された画面に「このファイルを表示しなさい」という指示がありますから、そのファイル名を直接アドレスに記入して、フレームのないそのページを呼び出してから、ソースを見るということになります。
 え? 何を言ってるかわからない?
 ご自分でフレームページを作ってみればわかりますよ。
 

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