「変ですよ」というメールが来るとき
ボクが初めて「変ですよ」というメールを頂いたのは、こんな内容でした。
「リンクしているところの文字色がまわりの普通の文字と同じなので、探すのに苦労しました。リンクが設定してあるところの文字は色を変えた方がいいと思います。」
既にサーファーとしては数ヶ月のキャリアを持っていましたから、リンク文字の色が違うのは僕にとっても「常識」であり、「思います」程度の話ではない。
自分のブラウザで観る限りはリンク色はまわりのテキストと明らかに違っており、どうしてこんな事を指摘されるのか理由がさっぱりわからなかったのです。
で、研究に研究を重ね(っておおげさだね)て、その原因を突き止めました。
僕のブラウザではデフォルト(初期設定)で、リンク色が設定してあり、htmlソースの中でリンク色の指定がなければ、デフォルトで表現されるのです。
この指摘を下さった方のブラウザは、リンク色の設定が無く、あるいはしておらず、htmlソースで指定されたときのみ有効だったようなのです。
この時僕は、ジオのファイルマネージャーのアドバンスエディタを使ってwebを作成しており、しかもドのつく初心者で、文法も何もかもわからないままにページを作り始めていたから、リンク色の設定の知識など実は丸でなかったのです。
こんなアホウなヤツは、きっとこれを読んでおられる方の中にはいらっしゃらないと思うのですが、僕はこれほどまでにぶっつけ本番でホームページを作り始めていました。
で、早速設定をしたのですが、BODYタグの中に書かなかったものだから、またまたこれがブラウザに反映せず、こんどはこれをチャットをしながらメールを同時に送ってもらったりして、修正を加えていったのでした。
まあこれは極端な例でしょうけれど、僕のすぐ横で指導をしてくれる人がいない以上、こうしてネットを通じて指摘をして下さる方がいるのは、とてもありがたいことでした。
指摘をされたら原因を探りすぐに対応
今まで僕はありがたいことに、折に触れ色々な方から色々な指摘を受けました。これはとても幸せなことだと思います。
なぜなら、所詮他人のサイトであり、放っておいてもその人にとってなんの支障もないからです。それをわざわざ指摘して下さるということは、少なからず自分のサイトに興味を持って下さっているわけですね。
今まで色々な指摘を受けました。
「何度リロードしても画像が表示されませんよ」というのが、最初の指摘でした。上の項目に書いた「最初の『変ですよ』」以前の出来事です。画像が表示されないのは、「変ですよ」ではなくて「見えません」ですから、変よりももっと深刻です。しかし、自分で繋いでみたらちゃんと見えるのです。それもそのはず、画像のリンク先が自分のHDDの内部になっており、僕にだけなら見える、という状態だったわけです。
一番多いのが、「漢字の誤変換」と、「脱字」です。ノートパソコンを使っているため、パッドに無意識のうちに触れてしまい、思わぬ結果を招いていたにもかかわらず、僕自身気づかずにいたのでしょうね。
情報そのものの間違いの指摘も受けましたし、htmlの記述ミスも教えていただきました。
背景色と文字色のコーディネイトが悪くて読み辛いというのは再三ご注意を頂きます。僕のPCはスライド式の小さなレバーで画面の明るさを変えられるので、自分のサイトに限らず、見辛いなと思ったらそれで結構調整がきくのですが、PCによっては設定の項目などを呼び出していちいち調整しなくてはならないものもありますから、この場合は面倒です。しかし、背景色や画像はデザイン・コーディネイトに関わる部分ですから、安易に変更したくないのも事実で、テーブルタグを使って文字のまわりだけ色を付けてみたり、フォントによって工夫をしたりと、あれこれしなくてはなりません。
ブラウザによる違いで、「読める」「読めない」というのもそこそこありました。あえて色々なタグを使ってみたくて、そのタグが一部のブラウザでしか使えないことを失念し、結局サイトを開いてもらった方に伝わらなかったり。
不思議なもので、日常生活でいちいちああだこうだといわれると、つい「うるさいなあ」と思ってしまう僕なのですが、ホームページに関していえば、各種指摘に対して素直に「教えてくれてありがとう」という気持ちになれるのです。
ひとつには完璧であるというような自信が全くないこともあるでしょうが、このまま知らずに公開していたらますます恥をさらしていたな、という気持ちもあるからでしょう。
こうした指摘にはお礼のメールを必ず出すようにはしていますが、漏れも当然あるはずです。そうした方々にはすまないと思っています。
基本的に僕の場合は、指摘を受けたらまず検証をし、対策をほどこします。そして、お礼のメールを出します。
デザインに関わる部分については、必ずしも意見を全て採り入れることは出来ませんが、指摘の内容に関してはコンセプトを崩さなくてすむ範囲で工夫を繰り返します。
こちらの無知や間違いによるミスに関して、原因が分からなくて質問を返したこともありますが、決して恥ではないと思います。本来指摘する義務も何もない方が親切でおっしゃってくれてるからでしょうか、質問には必ずお返事を下さっています。
こうしてwebやhtmlに関する知識や技術が得られたことも少なくありません。
だからみなさんも、何らかの指摘を受けたときには、ひょっとしたら「そんな馬鹿なはずがない」と一瞬思われるかも知れませんが、謙虚な気持ちで検証してみましょう。
そして、お礼の一言を忘れずに。
やりすぎかも知れませんが、僕の場合は、オフィシャルホテルに(一方的に)ご招待したり、スタッフルームに(ご了解いただいた上で)入って頂いたりして、功績をたたえると同時に、今後ともよろしくとメッセージを流しています。
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