広報活動
ホームページを開設する目的は、人に見てもらうことです。
人に見てもらうためには、広報活動をしなくてはなりません。
この章のタイトルは相互リンクと検索エンジンとなっていますが、実はそれ以前の広報活動もありますので、そのあたりのことから、書いてみたいと思います。
師匠とお友達に広報しよう
「師匠」なんて言うと、徒弟制度とでも言いますか、なんか職人の世界を思い浮かべてしまいそうですが、どうもホームページ作りには、師匠と弟子という関係があるようです。
その関わり方の深さは人それぞれでしょうけれど、親しくネット上で交流していくうちに、ホームページ作りを勧められてその気になる、というのはよくある話で、その時点で師弟関係が成立(?)するわけです。
で、いざ、ページを作り始めると、この師匠に当たる人というのは結構親身になって世話をしてくれるんですね。
これがうまくしたもので、師匠というのはだいたい弟子の求めに応じて手を貸してくれる。手の掛からない弟子もいれば、手のかかる弟子もいる。
手が掛かったとしても、師匠はそういう弟子を情けないとか、いちいち教えるのは面倒くさいとか、そんな風には思わない。
まるで、自分のページを作るように手塩にかけてくれます。
まるで、ではなくて、そのもののような気にさえなっている。要するに、好きでやっている。
もっとも師匠ですから、厳しい方もいらっしゃるし、甘い方もいらっしゃる。
かくいうわたしにも、ページ作りを勧めてくれた方がおり、いわばその方が師匠なわけであります。その師匠がさらに師匠と称する方にも、随分アドバイスをしていただきました。わたしはつまり孫弟子に当たるわけですが、孫弟子の方が年齢的には上だったりします。
姿形が見えず、素性もわからないところからネット上の交流は始まりますから、年齢や性別にとらわれずに純粋にホームページ作りの技術やセンスといったものだけで師事できるわけですね。
ホームページを開設したら、師匠格の人がまずリンクして下さるでしょう。もちろんこちらからもリンクをさせていただくのはいうまでもありません。
また、師匠と限らず、ホームページを開設する頃には、ネット上のお友達もできているだろうと思います。
そういう方にもリンクを貼らせてもらい、向こうからもリンクして下さるようにお願いします。
こうすることで、数は少ないながらも、開設当初から自分のコンテンツの中にリンク集をもてますし、開設からやや遅れるかも知れませんが、どこかのページから自分のページへのリンクも確実に貼られます。
ホームページを開きたいが為にプロバイダと契約し、すぐにアップする、というような過程を経てきた人には当てはまらないのですが、僕の知る限りでは多くの場合、ネットサーフィンを楽しむうちに気に入ったページを見つけてブックマーク、そしてそのページの常連となり、そのページを媒介としてネット上の交際が始まる、というような過程を経るようです。
ダイレクトEメール
今まで何の交流もなかった方に、ダイレクトEメール(DEM)を送ることも可能です。
特に、ジオシティーの場合は、この方法がとりやすいですね。
ご近所や同じコミュニティーの人に、新入居の挨拶状を送るわけです。
通常、交流の無かったところからのDEMは、怪しげな通信販売だったり、ねずみ講の勧誘であったり、出来高制のバナー広告の依頼だったりしますから、「このたび新しく...」なんて挨拶状が来るととても嬉しかったりします。何しろ最低でも一度は自分のページを見てくれた方からのメールなのですから。
ジオのように、番地やコミュニティーといった概念がない場合でも、DEMは活用できます。
自分と類似のテーマでコンテンツをアップされている方を検索エンジンなどで探して、そのページの作者に向けて発信するわけです。
新しく○○というテーマでホームページを開設したので、同様の趣味の方がいらっしゃらないかと検索エンジンで探したり、リンクを辿ったりしてあなたのページを見つけました。ご挨拶状を送らせていただきます。
というような主旨でメールを出すといいでしょう。
相手がゲストブックを開設している場合は、そこに書き込むことでもかまいません。
いずれも、かなり高い確率で自分のページを訪問して下さるでしょうし、その上で興味を持ってもらえれば、返事やレスという形でアクションが返ってきます。
そして交流が始まり、やがての相互リンクに発展するかも知れません。
相互リンクと検索エンジン
相互リンクというのは、何も自分のところの訪問者を増やすことだけが目的ではないと思います。むしろ、リンク集を充実させることによって自分のページの中身を充実させる、といった色彩の方が強いと言えるでしょう。
しかし現実問題として、リンクからリンクを辿って、サーフィンを楽しむ人が多数存在するわけですから、リンクがたくさんあれば、訪問者もそれに比例して増えると考えていいでしょう。
そんなこんなで、自分のところのリンク集を充実させるのはいいことですが、理想を言えば、相互リンクなわけです。
ただし、何でもかんでもリンクを増やせばいいと言うのではなくて、リンク先は「自分が気に入ったページ」「自分がそれなりの価値を見いだしたページ」とういことになるでしょうね。
では、どうすればリンクできるのでしょうか?
「リンクフリー」をうたったページはたくさんあります。むしろ、「リンクフリーではありません、必ず事前に連絡下さい」となっているページの方が珍しいと思います。だから、リンク先をじゃんじゃん増やすことは物理的には可能です。でも、出来れば向こうもリンクを返して欲しい。そういう場合は、どうすればいいのでしょうか?
むろん、お願いをするわけです。
僕の場合は、伝言板やチャットでの交流を通じて徐々にそういう話になることが多いのですが、メールでお願いすることもありました。
だいたい次のような内容のことを書きます。
(1)ホームページを見た感想
(2)自分のページの紹介
(3)というわけで、是非リンクさせていただきたい。(都合が悪ければ、ご連絡下さい。そうでなければ、特にご連絡は必要ありません)
(4)いちど、わたしのページもごらんいただき、よろしければ、そちらからもリンクを貼って下されば嬉しい。
リンクフリーと書いてあっても、基本的には礼儀として、リンクのさいには相手に連絡をしたほうがいいと思います。また「連絡下されば相互リンクします」と書いてあるページに対しても、当然の事ながら「よろしければ、お願いします」という文面で、送信するべきでしょう。
相互リンクは、訪問者を増やすためにはかなり有効な方法です。ただし、相互リンクは、お互いの協力と信頼無くしては成り立ちません。マナーを守って、お互いのページを充実させるために、相互に協力しあいましょうと言うスタンスを忘れないでね。
一方、検索エンジンについてです。
検索エンジンとして、メジャーなところは、....と、例示しようと思ったけれども、やめておきます。どこがメジャーでどこがそうでないか、というのはたぶんに僕の主観が混じりそうだからです。
検索エンジンには、登録型とロボット型、の2種が存在します。
登録型は、自ら「登録依頼」というアクションを起こさないと、検索エンジンで検索しても、自分のホームページはでてきません。
それぞれの検索エンジンのトップページから登録のページへリンクしているのが普通ですので、登録したい検索エンジンひとつひとつに対して、登録依頼の作業を行います。
いくつもの検索エンジンへの登録依頼をまとめて出来る「一発太郎」というwebページもあります。(URLは....ちょっと待ってね。検索エンジンで調べるから)というのもあります。まあ、一発太郎も、そのページからそれぞれの登録フォームに書き込むんですけどね。
ところでこの登録型検索エンジン、登録依頼をしたからといって、必ずしも登録されるとは限りません。依頼のあったページを登録するかどうかは、その検索エンジンの主宰者の一存です。また、依頼から登録にかかる日数も、まちまちです。
一方、ロボット型検索エンジンは、登録依頼をする必要がありません。ロボットが勝手に登録をしてくれます。そして、このロボットにひっかかりやすくするためには、それなりの手法というものがあるのです。詳しくは、HTML研究所をお訪ねになって下さい。
上の章で、リンクからリンクを辿ってネットサーフィンをする、と申しましたが、その一番最初とっかかりとしては、検索エンジンに頼ることが多くなるでしょう。だから、効果があるかないかは別にして、出来るだけたくさん登録依頼を出すといいでしょう。
もっとも、検索エンジンには頼らない、というコンセプトで運営するのもひとつの方法です。
というのも、実は僕は、検索エンジンの効果については、かなり疑問を持っています。
何らかのキーワードで検索するわけですが、その結果があまりにもたくさんありすぎて、さらに絞り込み検索を何度かかけなくてはならない、ということがよく起こります。企業のページや、地方公共団体のページを探すのでさえ、一苦労することがあります。
ましてや、個人ホームページの場合、ユーザーが何度か絞り込み検索をしたにしても、その中から自分のページを選んでくれる可能性がどの程度あるのか、と考えると、少し気が遠くなるのも事実です。
また、なぜこのようなことがおこるのかというと、登録方法に問題があります。自分のページを登録依頼するときに、どのようなキーワードで検索すれば自分のページがひっかかるようにするかを入力するのですが、「多くの人に見てもらいたい」がために、登録依頼をする時になるべくたくさんのキーワードを入力してしまいます。これが人情というものでしょう。
その結果、検索をしたときに、検索者にとって「本当に必要なページがどれなのか判断が付かないほどたくさんのページが候補にあげられてしまう」ということになるのです。
その中で、ひとつだけ検索エンジンを紹介しておきます。ヤフージャパンです。
この検索エンジンは、登録依頼をしてもなかなか登録してくれません。ぼくはこれまで8回登録依頼をしました。依頼直後にジオのサーバーにトラブルが起きて、接続が出来なくなるということもありましたが、どうやら原因は「このページは登録に値しない」とヤフーが判断したためのようです。
そこで手法を変えてみました。「とらおランド」ではなくて、その中の一部である、「沢田聖子のそよ風の街角」と「辻真先のスーパーポテトタウン」で依頼をしてみました。
結果として、「沢田聖子のそよ風の街角」だけが、登録されました。沢田聖子が良くて、なぜ辻真先がダメなのかわからないのですが、辻さんのページには、工事中が残っているからなのかも知れません。
そして、ヤフーで「沢田聖子」を検索してみました。その登録数の少ないこと。はっきりって、わたしのリンク集の方が「沢田聖子」に関しては充実しています。
逆に言いますと、ヤフーに登録されれば、そこから自分のページに訪問して下さる人は確実に増える、ということですね。
伝言板への営業活動
実は、僕はこれに力を入れています。(というほど熱心ではないのですが)
誰しも、よく訪問し、かつ伝言板に常連的に書き込みをするページがあるのではないか、と思います。
もちろん、書き込みなどはいっさいしないけれど、お気に入りのページには定期的に訪問している、というタイプのサーファーが多数存在することも承知しています。
もしあなたが、「書き込みをしないタイプの訪問者」であったとしても、ホームページを開設したら、「書き込みをしてもらえたときの嬉しさ」を実感することでしょう。だったらあなたも、誰かのページを訪問したら、何度かに一度は書き込みをされてはいかがでしょうか?
そうすれば、たまには自分のページを広報することも差し支えないはずです。
開設直後には、「このたび新たにページを開設しました。是非遊びに来て下さい」、更新をしたときは「○○のところを更新しました」、初めて訪れるページには「....わたしも、どこそこでページを開設しています」などのように書くわけですね。
僕も、自分のページの伝言板に、そのような書き込みがあれば、必ず遊びに行きます。(ただ、その時すぐにカキコやメールを送信出来るほどの脳味噌が私にはないのが残念ですけどね。)
ホームページを開いた限りはたくさんの人に見て欲しい。この気持ちは誰しも同じでしょう。でも、王道はないのですね。ここに書いたことやそれ以外のこと(例えば、本人の知らないところで「どこそこへいってみなよ」という会話が交わされていたり)が色々と複雑に影響しあって、訪問者に結びつくわけです。
また、たくさんの方に来てもらえるのは嬉しいけれど、企業の広告ページではないのだから、数が多ければ必ずしもいい、ということもないでしょう。アクセスの多いページを見ると僕も正直言って「羨ましいな」と思うけれども、そのことにこだわるくらいなら、自分にとって満足度の高いページを目指すべきです。なにしろ、個人ホームページなのですから。
[「僕は「html」と「小文字」で統一しています」に戻る] [「厳しい指摘には丁重にお礼のお返事を」に進む]