酩酊日乗
4月分
- 4月某日 有珠山
- 先月末から機嫌の悪かった、室蘭北方の有珠山がついに噴火。真駒内では泊り込み勤務になった同期もいたらしいが、管轄の違う旭川ではそこまではいかなかった。今後も物資・器材の空輸くらいしか出番が無いだろう、とのこと(「出番が無い=災害の規模が小さい」、なら言うことは無いんだけどね)。それでも一部の幹部は泊り込みしているらしいが・・・。
- 人口の少ないところで起こったのはせめてもの救い。しかも装備充実の北方部隊なら、支援体勢に心配は要らないと思う。自治体との連携には、阪神淡路大震災の教訓を生かしていると期待しよう。
- 4月某日 首相入院
- 我が社の最高司令官が脳梗塞で倒れたらしい。自分で呼吸できず、人工呼吸に頼っていると言うから相当の重症。早期の復帰はおそらく不可能だろう。最近大事件が立て続けにおきているし、倒れても全くおかしくないハードスケジュールだったというが・・・それでも誰も認めてあげていないのね。過労死は労災認定が受けられるらしいが、首相が「過労死」したら「労災」になるんだろうか?なったとして、誰が責任を負うのだろうか?
- 4月某日 試験監督
- ここ2,3日部内での試験が相次いで行われ、その試験監督の一人となった。試験監督と言ってもやることは、開始・終了時刻と退出可能時刻を伝えるくらい。間違いの起こりやすい名前などの記入は、事前に行われておりわざわざチェックする必要も無い。ヒマだ・・・。
こんなこともあろうかと
- 文庫本を持って行ってはいたが、監督官の監督みたいに上司がついているので、さすがに読むわけにもいかない。しかも天気は非常に良く、部屋の中はぽかぽか暖かく・・・。こんな状態では、居眠りしても仕方ないよね?もう一人の試験監督も寝てたし、上司(3佐)も寝てたし・・・(爆)。
- 無事試験は終了し、問題と解答用紙を回収して解散。その前に上司が一言。
「お前ら寝過ぎ。」
- ・・・人の上に立つ人は、心に棚がいっぱいあるのか。
- その後ジープで職場に戻るが、運転手がドアを開けてくれるのにちょっとびっくり。これに驚かないようになれば、幹部にふさわしいといえるのだろう・・・か?
- 4月某日 遅刻寸前
- 今日はいつもより早く集合なので、早めに起きて朝食&身支度・・・するつもりだった。ところが油断してゆっくり新聞なんか読んでいた上、集合場所が分からなかったせいで、遅刻寸前に滑り込み。先が思いやられるな・・・。
- その後根雪や氷の排除にツルハシを振るう。しかし・・・3佐(大隊長クラス)がスコップで雪をがしがし割っている姿は、他の職種にはありえないんだろう。
- 雪かき(?)が終わる頃には、4月だというのに吹雪。特に風が強いのには閉口する。気温が高くなってきたせいか、雪の粒も大きく、視界がさえぎられる。これは食堂に行くのも気が進まないな・・・と思っていたら、昼休みになったとたん空は青く晴れ上がり、風はまだ強いものの素晴らしい天気になってしまった。安心して昼食を済ませ、職場に戻るとしばらくしてまた吹雪。「北の大地」の天候はまだ良く分からない・・・。
- 4月某日 白樺・青空・南風
- 今日はいい天気だが、相変わらず風が強い。しかし旭川はまだいいほうで、札幌や千歳では台風並みの風だとか。北風の厳しさは消えたものの、まだまだ寒い日は続きそうだ。桜が咲くのはいつごろだろう?
- 4月某日 大雪
- ここのところ最高気温も二ケタになり、いよいよ春かと思っていたら、いきなり大雪になってしまった。朝のうち少し雨が降っていたので、「これで雪も溶けるかな?」とたかをくくっていたら、10時くらいから雨粒が白く見え始め、昼前には大粒の牡丹雪。午後には上川地方に「大雪警報」発令。夕方までの積雪量は13cmで朝までに30cm積もる見込みだとか。"Sometimes it snows in April" って歌があったような気がしないでもないが、「なごり雪」ならもっと立場をわきまえて、遠慮がちに降って欲しい(笑)。
- 4月某日 留萌
- 仕事の関係で留萌出張。集合時間6時なので、朝5時起きで職場へ向かう。眠い・・・。前日1時までチャットなんかするんじゃなかった(ヲ)。当然留萌への車内で爆睡。ぐぅぐぅ。
- 一日がかりで研修を終え、旭川に戻る。カムイコタンってこういうところだったのか・・・(謎)。来週の月曜までに研修所見を提出しなければならないので、週末の酒とネット活動は控えないと。
- 4月某日 幹部会食
- 新入会員として紹介を受ける。候補生の時に既に会員となっているので、「新入会員」とは少し違うのだが、一般大学出身者はこうして紹介されるのが通例らしい。その証拠に同じ立場の同期も「新入会員」として名簿に・・・「欠席」になってるな。結局今回紹介される「新入会員」の半数以上が欠席、しかもその半分は無断欠席という状態。しかも紹介の時階級間違えて、訂正もしないし・・・。
- 4月某日 持続走
- つまりはランニングの練習。基本的に全員参加なので、こういうときのために用意しておいた新品ジャージ(4900円)を着て靴を・・・しまった、ジョギングシューズを持ってきていない(爆)。仕方ないのでコンバットブーツでランニング。底の固いブーツをガッコンガッコンいわせながら走る姿は注目度抜群。
ある上司:「いつか我が社を揺るがす人材だ」
- 4月某日〜某日 演習
- こちらに来てから2度目の演習。前回の演習と違い、状況下ではない(敵がいない)ので多少は気が楽だ。しかしテント設営場所は一面の泥・・・とりあえず乾いた地面を選定して何とかテントは建ったが・・・
「トラックがはまった!レッカー呼んで来い!」
しばらくして・・・
「レッカーはまった!」
- その後レッカーは自力脱出成功。はまったトラックはキャタピラ履いたブルドーザーを呼んでもらい、ようやく救出された。モスクワを目前にしたドイツ軍もこういう状態だったんだろうか。
- この野営では各テントでそれぞれ腕を凝らした料理が提供されたらしい。自分のところでは、行者ニンニク(アイヌネギ)をふんだんに使ったキムチ鍋。テントにしつこい臭いがこびりついてしまったのは秘密だ(笑)。
- 4月某日 「天地を動かし、鬼神をも哭かしむる・・・」
- 前の晩スルメを肴に酒を飲んでいたら、噛み切ろうとした拍子に何かが砕けた感触があり、口の中に石粒のようなものがばら撒かれた。前歯が折れたのだ。この前歯はだいぶ昔に虫歯になり詰め物をしていたのだが、2年程前お茶請けのスイカの種を割ったときにその詰め物が壊れた。それ以来放っておいたのがまずかったらしい。考えてみれば詰め物がなくなったのだからそれだけ歯が薄くなり、折れやすくなっていて当然。当然ではあるがやはり
前歯がないと人前に出られない。
- というわけで表題の如き場所「歯医者」へ直行することにした。
- まずレントゲン撮影。レントゲンのパノラマ写真なんて初めて見たが、とりあえず自分の歯の状態を確認。またこうして撮影した写真があれば、
いつどこで腐乱死体になっても身元確認が出来そうだ(マテ)。
- めでたしめでたし(?)。
- とりあえず折れた歯を除去し、差し歯を準備するとともに、差し歯が出来るまでの仮歯を詰めることになる。折れた歯の除去はご多分に漏れず「あの」高速回転ドリルで行う。前に書いたとおりこの歯はもともと虫歯で、以前治療した時に神経を抜かれていたので、この段階では痛みを伴うことは無い。にもかかわらず高速回転ドリルの「あの」音は手に汗を握らせる(苦笑)。
- しかし「自分の身体の中に異物を入れられて、好き勝手される」のに気持ちいいことは少ないようで・・・(汗)。そのうち快感に代わるのか(ヲ)?「リトルショップ・オブ・ホラーズ」にそんなのが出てきたな(笑)。
- その後差し歯の土台用の穴をくじるが、この時は抜き残しの神経に触って予期していた「あの」痛みが脳天に響いた。何だかんだで結構時間を費やしてしまった。休みが明けたら、医務室で保険の手続きしないとな・・・。
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