- ５月某日（春季休暇）
- 今日は久しぶりに中学時代以来の友人と呑み会。みんなもうそれぞれの道に進んでおり、こうした大型連休（或いは大型イベント）でもないと集まれる機会が無くなってしまった。特に自分は現住所が九州とかなり離れている上外出の機会も限られているため、こうして友人達と相見えるのは一年に２、３回程度になりそう。この機会を外してなるものか、と気合いを入れて秋葉原へ。
- ところが待ち合わせ場所（ゲーマーズ）が良く分からない。「いつも（ラオックスゲーム館）と違う場所だけど、駅から出てすぐだから」という友人の言葉を信用して、下調べをしておかなかったのが失敗だった。ようやくのことで探し当て、行っては見たが誰もいない。置いていかれたか。まあ秋葉原では合流できなくとも、新宿のオフ会で合流すれば良いのだから、と気を取り直し、ＡＴＭが空いている神田郵便局まで軍資金を調達に行く。
- ついでだからゲーム屋を少し覗いて歩くが、聞いた事の無いゲームがいっぱい・・・。僅か一ヶ月世間から遮断された生活を送っていただけで、もう情報難民に早変わりしていたのか。これでは卒業する頃にはどうなっている事やら。かといってゲームを買っていったとしてもプレイできるのは事実上この連休の間だけだし（実際この連休の間だけＦＦ[をプレイできたという同期もいる）、買うべきパーツも無いので、店頭を見て回るだけに留めておく。しかし買うものの無い人間にとっては、秋葉原ってそんなに面白い街じゃなかったのね・・・。
- と、合流するはずだった友人達にばったり出会う。
屈：「悪い悪い、待ち合わせの場所が良くわかんなくて。」
友人：「ああ、俺達もわかんなかったし。」- 結局時間通りに待ち合わせ場所に行ったのは誰もいなかったらしい。心配して損した。こうして合流し、いくつかパーツ屋をめぐった後今度は新宿へ向かう。
- 新宿ではいつも通りの待ち合わせ場所と時間を指定して、馬券を買う組がいったん別れた。再合流まで少し時間があるので、紀伊国屋などを回って時間を潰す。再合流してからは、セガカラ〜行きつけの呑み屋（魚や一兆：区役所前店）〜友人宅で一泊といつものパターン。カラオケは盛り上がったものの、自分の歌える曲が数年前から全く変わらない（汗）。日本と台湾の間を行ったり来たりした後、俗世間から隔絶された職場に拘束されている自分にとって、新たに増えたレパートリーといったら軍歌（我が社は「軍隊」ではないので「隊歌」という）くらいか？自分の知っている流行歌なんて「だんご三兄弟」程度。いよいよ情報難民だ。危機感は増すものの対処方法は知らず。週刊誌くらい読まないとな・・・って、読んでいる週刊誌が「週刊○潮」とか「週刊ポ○ト」じゃ意味ないか（おやぢ化加速中）。
- ５月某日（春季休暇）
- この連休中に従兄がフランス料理の店を出したので、お祝いを兼ねて食べに行く事になった。長い事ホテルの厨房で修行していた従兄の事だから、味の方は問題なかったが、職人気質な彼の事だから経営の方に不安が無いでもない。店は市の郊外、最近レストランなどが建ち並ぶようになってきた激戦区にある。本人は「本格的な味で勝負」などと言ってレベルの高い客層をイメージしているようだが、うちの親父に「冷えた赤ワイン」を注文されて固まっていた。実際にはどんな客が来る事やら。（店の名前、所在地、電話番号等は次の帰省の時に確認する予定）
- ５月某日（春季休暇）
- 超大型連休も終わりに近づき、次帰る時はスカイマークだな、との思いを胸に秘め、自分はまた新幹線で九州へ。結局この連休中、友人との呑み会以外ずっと親父と呑んでいたなあ。そのせいでテレホタイムに酔いつぶれ、チャットの機会を逃した事もあったが・・・。また今週から職場に拘束される日々。しっかりやらねば。
- 久留米に戻ってから「博多どんたく」を見逃した事に気が付く。こんなことなら一日二日早目に戻れば良かったか。後悔先に立たずだが、宿舎に戻る間バスの車窓から、これは今日でおしまいの「水天宮例大祭」の立て看板を確認。巫女さんを目撃するチャンスだったかもしれないのに、惜しい事をした。これからは積極的に情報収集に努めよう。
- ５月某日 合同生活
- リフレッシュウィークが終わってすぐ、防大出身者と一般大出身者との合同生活が始まる。この二つのコースには軍事方面の知識等の点で差があるので、当然のことながら授業の内容にも進み方にも違いがある（防大出身者は１０月で卒業。われわれ一般大出身者は２月までみっちりお勉強。）。また住んでいる宿舎も違うので、お互い余り付き合いが無い。そこでお互い一緒に住んで、もっと風通しを良くしましょう、というのが今回の合同生活の趣旨。発想は良いのだが、しかしこの引越しで忙しい事忙しい事。その中で威力を発揮したのが日本人の知恵「風呂敷」。ごちゃごちゃした小物をこれに包んで一度に運べば、手間が省ける事この上ない。また包んだまま置いておけば、急に点検されてもそんなに見苦しくない。今後も有効活用の機会は多そうだ。
- 同部屋になった防大出身の学生と一緒に飲みに行ったが、何故か一般大出身者のテンション高すぎ。某Ａ君のケツ見せはいつもの事として（マテ）、普段飲まない某Ｙ君も酔って騒ぎ出し、窓の外へ何やら怒鳴り出す始末。挙げ句に近所の人に警察まで呼ばれてしまった。もうこんな呑み会は出来ないだろうな。少なくとも後一ヶ月は。
- ５月某日 太宰府天満宮参詣
- 九州に来たらここにお参りしなければ意味が無い。天神様こと学問の神様菅原道真公を奉る太宰府天満宮である。ここには西鉄二本松駅から電車が出ており、太宰府駅から出るとそこはすぐ参道である。といっても参道以外にはこれと言った名所はなさそうだが・・・。参道を少し歩くとすぐに境内。全国から参詣客が来るだけあって、境内はかなり広いばかりでなく、宝物館や信者会館（余香館：管公の漢詩「九月十日」から名前を取ったらしい）なども充実している。この日は表千家の催しがあるとかで、和服美人もちらほら発見。ついでに遊園地のような所もあるようだが、興味はないので未確認。庭園も綺麗だがちょうどツツジの季節が終わった所で、藤くらいしか見るべき花が無かったのが残念といえば残念ではある。
- さて現在改修工事中の楼門をくぐり、まずは本殿に参拝。本殿わきに「飛び梅」が植わっており、これも説明の必要が無いくらい有名。そして今回の
主な目的、巫女様は本殿の左右にある配布所にお勤め中。ここで絵馬を頂いて、学業の成就を祈願する。もっとも自分の「学校」では学業以外の要件が異様に多いような気もするが・・・。まあここしばらく補充していなかった「緋袴パワー」をＭＡＸまで戻せたのは嬉しかった。- 本殿の向かって左側へ抜け、裏の神社も見て回る。お菓子の神様など知られざる神様が、こんな有名な所に祭ってあるのは意外だった。また学業の神様を祭っているためか、遠足らしい小学生の団体も先生に引率されながら本殿裏の庭園を見て回っている。邪魔しないように今回は裏庭散策は諦める事にしたが、「照星茶屋」なる休憩所を発見。これは管公が１１歳の時初めて作った漢詩から取った名前だろう。庭園の梅の木は青々と茂ってみずみずしかったが、初春の頃に来ていればまさに「梅花は照星に似たり」といったところだろう。また卒業する頃来てみようか・・・。
- 本殿裏には大きな神社のご多分に漏れず立派な結婚式場があるが、太宰府天満宮の式場には地下に「管公歴史館」なる博物館があるのが特徴。ここではご当地名物博多人形で管公の生涯をジオラマ形式でつづっているほか、全国各地の天神人形など天神様（管公）にゆかりのある文物を集めている。ＢＧＭには「通りゃんせ」がかかっているので入った時には怪訝だったが、そういえば「ここはどこの細道じゃ、天神様の細道じゃ」と歌っていたっけ。しかしこのジオラマ、どこかで見た事がある・・・と思ったら、大阪で見た事があると気づいた。ここに展示されているのは新しい人形ジオラマで、以前展示されていた初代の人形ジオラマは大阪天満宮に譲られているのだ。そのせいか新鮮な驚きは少なかったが、しかし人形も衣装も良く出来ている。さすが本場の博多人形職人。なお壁にかけている絵は西島伊三雄氏描く所の稚児天神様（実は結構好き）。入場料は大人２００円と格安なので、お参りしたついでにでもぜひ寄って欲しい。
- もちろん太宰府は天満宮だけの街ではない。お参りを終え、参道の反対側へ山・・・とは言わないが丘を一つ越えると今回の旅の目的の一つ、歴史博物館がある。展示内容は旧石器時代から平安時代くらいまでの太宰府および水城の歴史。九州北部は朝鮮半島と近く、吉野ヶ里の時代から日本の先進地帯であり、また文明の取り入れ窓口だったという事が展示物からありありと伺える。もちろん水城を設けたという事は、国防の第一線でもあったという事。ここの博物館では元冦までは展示していなかったが、外国から入ってくるのは文明の恵みばかりとは限らなかった訳で・・・（元冦以前にも、「刀伊の入冦」のような沿岸侵犯事件は起きている）。
- また丘を越えて参道に戻り、遅い昼食でも取ろうかと駅前のうどん屋に入る。
主人：「いらっしゃいませ、何にしましょう」
屈：「（メニューを一目見て）生ビールセット一つ」- やっぱり九州に来たら「餃子で生ビール」だな（爆：なお久留米市内には餃子の店が多く、またたいていの飲み屋で餃子を出している。或いは宇都宮以上の餃子の街かもしれない）。しかし日曜とはいえ昼間っから生ビールとは、我ながらオヤヂになったものよ。しかしこのメニューにある「ざるそば餃子セット」というのはいまだに謎ではある。「蕎麦＋油物」というのは結構合うから大丈夫なのだろうか？しかしニンニクの匂いが蕎麦の匂いを消してしまうのでは？
- 久留米市内に帰ってから、あらかじめ情報収集しておいた市内のインターネットカフェを確認。さっそく会員になり、さあこれでサイバーワールドに復帰！と思ったものの、この店は日曜定休。土日しか外出できない自分としては、土曜日しか利用の機会が無い。それにこの店がいつまで持つかも少々不安ながら、他に選択肢はないし、携帯につなぐまでここで我慢だな・・・。
- ５月某日 実弾射撃
- 今日は入校以来初めての実弾射撃。８９式小銃で２００ｍ先の的を狙うのだが、そうそう当るものだろうか？不安ではあったが、蓋を開けてみるとこれが結構当るものです。5.56mmＮＡＴＯ弾の反動は意外と小さく、伏射ちならほとんど感じないほど。狙いと姿勢さえ正しければ、得点圏にもかなり当る。しかし膝射ちはやはり難しい。少し姿勢が違うだけで反動をまともに受け、せっかくの照準が台無しになる事もある。まあ今回はほんのサワリだけ、という事で、これからしっかりやろう。
- ５月某日 県人会
- この日には学生・職員合同の県人会があった。予定では校庭でバーベキューだが、あいにくの雨で食堂にて実施。室内実施の方が、準備にしろ後片付けにしろ楽といえば楽だが・・・。さて我が社では九州出身者が異常に多く、特に福岡県人会は２、３テーブルを楽に占領する会員数を誇る。ではわれらが群馬県人会はどうかといえば、５、６人ほどである。しかし高崎出身者が自分以外一人もいないとは・・・。元のライバル校（前橋高校）出身者が３人くらいいるというのに。それはともかく、群馬県人会としてはこれでも多いほうだそうな。例年「学生一人、職員一人」のような県人会だったらしく、教官が喜んでビールを奮発（一応テーブルごとにビールが付くのだが、規定本数以上は実費で負担）。もっと書く事はあるのだろうが、そのビールのせいで記憶があいまいとなったためこれでおしまい。Ｆ教官、Ｍ准尉、ごちそうさまでした。
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