三合院とは
三合院とは台湾伝統の建築様式で、上から見るとロの字形をしている煉瓦造りの建築です。門をくぐるとすぐ中庭で、左右と正面が住居になっています。そして門の正面、北側の棟の中央の部屋(正堂)に祭壇があり、たいてい観音様と御先祖様が祭ってあります。住居となるのはこの正堂の左右の部屋と東西の棟で、門の左右は壁になっています。この中庭は穀物や洗濯物を干すほか、日本の農家の土間のようにさまざまな作業をする場にもなっています。
「『四合院』じゃないの?」
いい質問です。「三合院」は中国大陸の「四合院」を簡略化し、門の左右に部屋を作らず壁だけにした建築です。台湾は北京のような中国北部と違って平野が狭く人口密度が高いので、少しでも土地を節約するためにこのような簡素化した建物に住んだのでしょう。私は澎湖諸島に旅行した時、この形状の民宿に泊まった事があります。バス・トイレが異様に狭かった……。またよほど大きな寺廟でない限り、台湾のお寺もこの形です。地形的に山がちな中国南部では、むしろこの「三合院」の方が多いのではないでしょうか?私は大陸に行った事が無いので何とも言えませんが……。福建省連江県金門島には行った事がある(笑)
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