![]() 写真のボディ色はマスタード・マイカ |
次にステアリングの軽さに驚いた。BGはやや重めなので、BHに乗り換えると不安なくらい軽い。これなら非力な女性でも風車のごとく切り返せるだろう。しかし、動き出せば路面との接地感はきちんとあり、走行時の不安は全くない。今回の「車速感応タイプ」のパワステポンプは油圧反力タイプからバルブ感度可変式にし、旧BGのギクシャク感を無くしたそうである。
走り出そうとしてATのシフトゲートに戸惑った。ほとんどゲート式を運転したことがない私は、ゲートをじっくり見ながら操作しなければならなかった。まあ、これは慣れの問題だろう。ただATでも故意にシフトダウンしてエンジンブレーキを多様する私としては、N−D−3屈折して3−2−1より、D−3−2をストレートにして欲しかった。(1のエンブレはショックが強すぎるので使用しない) もしくは今流行りの+−ゲートがあると良いと思った。
走り出してGT−Bの乗り心地の良さに驚いた。タイヤは215/45R17インチ、ブリジストンPOTENZA RE010を奢っているが、とても45タイヤの乗り心地とは思えない。特に極低速での路面からのショックを見事に吸収している。ビルシュタインのショックはフリクション(抵抗)が少なく、極低速の減衰力が実にスムーズなのである。ちなみにフロントは従来の倒立タイプだが、リヤはマルチリンクになって横剛性はサスペンションアームに任せたので正立タイプとなっている。さらに驚くのは後で乗り比べた60タイヤを履くランカスターより乗り心地がいいのである。「家族も乗せるし、45タイヤだと乗り心地が悪そうなのでGT-Bはちょっと・・」と躊躇されている方にも自信を持ってオススメできる。
走りのパワー吹け上がりは実にスムーズ。BHではターボユニットに「斜流タービン」を採用し、今までは直角方向に流れていた排気ガスを斜めに流すことによって過給効率を高めている。さらにターボユニットを小型化することにより、アクセルに対するレスポンスも向上させている。その効果の一部としてBGで物足りなかった低トルクが改善されていている。ターボ車と知らない人が運転したなら3リッタークラスのNA車と思うだろう。しかし、その誤解はすぐに解ける。回転が上がれば上がるほど、パワーがどんどん増してくるだ。渋滞時だったこともあってフル加速には持ち込めなかったが、そのパワーは充分で余りあるもの。例えば5人乗車のスキーでキャリアも付けて荷物フル満載でも、高速道路の上り坂をストレスなく駆け上がってくれるだろう。BG特有だったツインターボ切り換え時のトルクの谷間は随分改善された。皆無とは言えないがほとんど気にならないレベルである。
ハンドリングはシャープそのもの。左右に振ってみたがシュッシュッといった感じで切り返しができ、応答遅れなどまるで無いと言える程である。また切り返しあとのオツリ(揺り返し)もない。これもビルシュタインダンパーによる大きな効果と言える。GT-B(& VDT)はフロントロアアームにWRXでも使用しているアルミ鍛造製を奢っており、乗り心地やハンドリングの良さにより一層の磨きがかけられているようだ。
試乗車はソリッドグレー/ストームグレー・オパールの2トーン(右写真)だった。BGのグランドワゴンやランカスターと見比べるとソフトな感じがして、SUVというより普通の乗用車としての身近な存在感がある。
ランカスターもGT−Bと同様に室内は非常に静か。スルスルと走り始めると出足のトルク感はGT−Bとほとんど変わり無いことに気付いた。2.5リッターのエンジンは低中トルクの向上を追求し、バルブタイミングを最適制御するAVCS(可変バルブタイミング)を搭載している。その他の改善もあって、このエンジンは2800回転で最大トルクの24.0kg-mを発生している。この低回転トルクの改善によって、3000回転までのトルク感ならGT−Bに負けないと感じた。さすがに3500を超えてからの加速感はGT−Bに及ばないものの、「あまりエンジンを回さない」「280PSもいらない」という方にはこれで充分である。燃費も10・15モード燃費で11.4km/lでGT−Bの10.6を0.8上回る。ランニングコストも考慮される方にはこちらをオススメする。
マッキントッシュ・サウンドシステムは素晴らしいの一言であった。透き通った高音、伸びやかな中音、そしてバスドラもシッカリ出し切る低音、完璧である。メーカー装着オプションで20万円高となっているが絶対にお買い得である。私が20万円で外付けのシステムをセットアップしても、あれだけの音を出せる自身はない。しかも防振対策も万全で、かなり大きな音を出してみたがボディのビビリ音は皆無であった。見た目のイメージからクラシック系は得意でも、ユーロビート系は苦手だろうと思い自前のCDを持ち込んで試してみた。しかしその意地悪テストは見事に失敗した。6×9インチウーハーの効果は絶大で、充分に鳴らし切っている。ボリューム目いっぱい近く音を大きくすると、さすがに苦しそうな感じもしたが、それは普通の走行時では聞かないような音量での話である。ひとつだけ惜しまれるのはMDチェンジャーが用意されていないことだ。世間ではカセットからMDへの移行が確実に進行している。これは是非早急に用意した方がいいと思われる。(PCを持っている人ならCD−Rに焼くという手もあるが・・)
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