下に生えている親知らずが、たまに痛むようになってきた。前回、上の歯が、意外にあっけなく抜けたので、今回も、「よし、抜いてしまおう!」と、気軽に歯医者へ出かけた。このときすでに、親知らずとの戦い、第一日目の幕が上がろうとしていることなど、知る由もなかった...。
ホントに、気軽に歯医者に行った。
歯医者:「下の歯の方が、抜きにくいんですけど...。まっすぐ生えているみたいだから、大丈夫でしょう。」
の言葉とは裏腹に、抜ける気配がない。歯医者さんの手にも、次第に力が入ってくる。右へ、左へ、必死で抜こうとするが、抜けない。5分くらいすると、あごが疲れてきた。歯が痛いのではなく、あごが痛い。猛烈にいたい。だが、歯はいっこうに抜ける気配がなく、歯医者さんもあきらめない。 私:「うぅぅ・・・・・」(無言の抵抗)
歯医者さんが手を止めた。あきらめたようだ。そして、 医者:「歯はまっすぐ生えているのですが、先端が、あごの骨を噛み込んでいるようですね。あごが痛いでしょう。これ以上は続けられないので、また日を改めて、あごを休ませてから抜くか、県病院か、日赤に行って、抜歯の専門家に抜いてもらった方が...。」
結局、この日は抜けなかった。
顔が腫れた。こんな顔になった→(oT_T) 医者:「少し、腫れてますねぇ...。これ以上腫れなければいいのですが...。」
三日目 更に顔が腫れてきた。(oT_T)→(OT_T) 歯医者に行った。顔の腫れは、悪化していた。(OT_T)→(○T_T) 医者:「腫れが喉まできていますね...。紹介状を書くので、市民病院の方へいってください。」
その足で、市民病院へ。口内洗浄のあと、点滴。今までは、腫れを抑える薬を飲んでいたのだが、ここまで腫れると、抗生剤入りの点滴を打った方が、効果があるそうなのだ。 日曜日だった。本当なら、プータロー人生、満喫中!のはずだった...。しかし、この顔では、というよりも、痛みと熱で、遊ぶどころか、外出もままならない。この日唯一の外出は、日曜で、真っ暗な病院に、点滴をうちにいったことだった。腫れは、ひかない。痛みもある。歯が悪いと、ご飯もまずいし、力が入らないし、運動どころか、くしゃみも、変だ。くしゃみする時って、実は、奥歯に力が入っているようだ。大笑いもできない。やっぱり、健康って、いいよね...。(○T_T)
点滴が効いてきたのか?多少、腫れが引いてきた。しかし、普通の顔には戻っていない。「このまま、こんな顔やったらどーしよ...」と、一抹の不安がよぎる。 腫れが、かなり引いてきた。痛みも、我慢できる程度になってきた。 市民病院の医者(女性):「点滴は今日までにしましょう。あとは、お薬にしましょう。それから、抜く手はずをしましょうね。」
よかった...。でも、腫れが引いたから、おしまいってわけではなく、まだ、親知らず君は、私の口の中にいるのだ...。(oT_T)
腫れが、ずいぶん治まった。かなり普通の顔に近い!でも、少々、痛い。歯の周辺は、押さえると、かなり痛い。でも、薬は効いてきてるね、うんうん。(^^) 一週間前に比べると、かなり普通の顔だ。痛みは、多少。口も、全開はできない。カラオケは、ムリかな。さすがに、乗馬には行けそうもない。多分、ぎゅっと、奥歯をかみしめるとかなり痛いはず。それに、また動き回って、顔が腫れたらイヤだもんね。(笑) 歯医者に行った。まだ多少、炎症を起こしているものの、かなりよくなったので、お薬もやめることに...。あんまり、抗生物質に頼りすぎて、胃が悪くなってもいけないし、次第に効きにくくなるということで。 医者:「まだ、長湯とか、歯の負担になることは、やめてくださいね。」 とのこと。「運動はしてもいいですか?乗馬なんですけど...」というと、なんと、なんと、驚くことに、先生も、同じ乗馬クラブに通っている!ということが判明!!!(やっぱり、松山は狭いのだ)急に、話が弾んだりして。(笑)とりあえず、また来週、歯の様子を見て、抜く日を決定。 十七日目 歯医者に行った。もう痛みもないし、腫れもない。あとは抜く日を決めるだけ 医者:「次は、いよいよ抜歯します。歯ぐきを剥離して、歯を削ったあと、引っこ抜きます。今度も顔が腫れます。けれど、これは、抜歯によるものなので、大丈夫です。」だって。
剥離、って言い方、怖すぎる...。で、来週末は、沖縄旅行が控えているため、抜歯の日を7/14にした。あー、憂鬱なのだぁ。
いよいよ抜歯の日。 医者:「今日抜きますね。歯ぐきを剥離して...(以下、十七日目と同文)」もうその説明は、いいよ。はよ抜いて欲しいような、もうこのままでいいような...。
まず、口の周りの消毒。口を閉じた状態で、唇、口の周り、鼻のあたりまで消毒する。その後、口内消毒。そして、顔に水などが散るから、と、口のところだけ丸くあいた紙を顔にかぶせられる。顔にかぶせる、というよりも、粘着性のシートになっていて、顔に貼れるようになっている。 次に麻酔。通常の麻酔より、効き目が強いからか、麻酔後、すぐに効いてくるのがわかる。が、めちゃくちゃ痛い!実は、今日の治療で一番イタイ瞬間だった。(T_T) そして、問題の剥離。どんなものだろう、と思っていたが、顔にシートをかぶせられているため、全く見えない。想像の範囲で言うと...何か、金属のもので、歯をガリガリこすっている。まるで、歯の汚れを取るように。.......ん?ということは、汚れじゃなくって、歯ぐきをこそげ落としていたのか?でも、麻酔のおかげで、全く痛くなかった。 大きく口を開けさせられ、歯を削る。隣の奥歯にぴったりと密着しているため、少し小さくした方がよいらしい。てこの原理を使って、歯を動かすことをダッキュウ(脱臼?)というらしいが、それをしやすくするためだそうだ。 続いて、脱きゅう。「この人ら、人の口んなか、何してくれてんねん!」と思うくらい、口の中をいじくり回している。そして、右へ左へ、歯を揺らしている様子が分かる。その間中、あごはイタイは、息はし難いは、「もうええよ、抜かんでも...。」という気になってくる。が、意外とすぐ、 医者:「もう脱きゅうできましたからねー。」といわれた。
いよいよ、歯を抜く作業。もうそろそろ、大きく開けた口の限界が近づく。 医者:「口が疲れたようなら、少し閉じて休みますかー?」といわれたが、一気にやってもらうことにした。ペンチのでっかいヤツのようなもの(あくまで想像)が口に入ってきた。ミシミシ、と音がする。「これから時間かかるのかな?また痛いんかなぁ。」とびびる私。ところが、すぐに、 医者:「ハイ、抜けましたよ。あとは縫いますからね。口を休めてもいいですよ。」
多少手間取ったものの、意外に簡単に抜けた。そして、抜いたあとの歯ぐきを縫いつけている。これがなんか、口に糸があたって、気持ち悪い。「うわ、縫ってるよ、縫ってるよ、この人達。気色悪いぃ!」 そして、縫いつけのあと、再消毒、終了。所要時間、約25分といったところだろうか。3針縫ったらしい。明日、抜糸をするそうだ。今現在の口の中の状況は、というと、とにかく、歯?歯ぐき?が痛い。ジクジクする。が、そりゃそうだろう、あんなでっかい歯を抜いたんだから。なんか、糸が入っているのかと思うと、気持ち悪いし、出血も、じわじわ続いたまま。ご飯を食べるのもままならない。明日になったら、少しはましになってるのかな? そうそう、今回、抜いた歯は見せてもらったが、もって帰らなかった。抜いた直後は、頭が混乱して、「歯を持って帰ろう」なんて気持ちが全くなかったからね。で、見せてもらった歯は、すごかった。何がって、かなりでかい上に、想像以上に先端が曲がっていた。前回の歯の比ではない。こりゃ、抜けなかったはずだよって感じで...。代わりにイラストにしてみました。もちろん、実物大の100円と並べて。(笑) 歯医者に行った。今日抜糸するのかと思っていたら、来週らしい。そりゃそうか。とりあえず、口内消毒だけで、治療終了。100円也。 現状は、またも顔が腫れてしまった。(oT_T)つばを飲み込むだけで、痛みがあるので、ご飯も食べられない。明日、飲み会があるのになぁ...。早く、糸、抜けないかなぁ。
歯医者に行った。抜糸した。はさみで、糸をプチプチッと切って、抜いて、終了。痛みはあんまりなし。痛みよりも、感触がちょっと気持ち悪かった。これで、一ヶ月以上に渡った親知らずの治療は、全て終了した。まだ、歯ぐきに多少の違和感があるし、固いものは、あまり抜いた方では噛みたくない気分。でも、顔の腫れも治まった。薬ももう飲んでいない。あとは、自然に治癒されるだろう。 この、抜歯日記?をはじめてから、いろんな方から、感想やら質問やらをいただきました。一番多かったのが、 「抜かなくちゃいけないかどうか?」の最終判断は、お医者さんに任せるしかありませんが、親知らずが生えていても、まっすぐに生えており、痛みがないようなら、無理矢理抜く必要はないと思います。当然、生えてもいない親知らずは、痛みがないなら、放置しておいても平気だとおもいます。が、医療的知識のない私の言うことなので、なんの保証もありませんが...。(^^;)
私の場合は、生えてくる途中、歯ぐきを破ってでてくるのですが、その痛みが激しく、肩こりや頭痛の原因になってきたので、抜く決心をしました。親知らずがまっすぐに生えてきたなら、それはラッキー!奥歯が虫歯になったときには、奥歯を抜いて、親知らずを奥歯の代わりにできる、と歯医者さんがおっしゃっていました。虫歯のオニの私は、なるべくなら、親知らずはいかしておきたかったのですが...。
親知らずが、まっすぐ生えず、横向きなどにはえてきてしまった場合。これは、抜いた方がよいそうです。横向きに生えるせいで、他の歯を圧迫し、肩こりやら、頭痛やら、もっとひどい病気まで引き起こすこともあるそうです。ネットサーフィンをしていて、横向きに生えたレントゲン写真を見ました。こうなると、普通の歯医者さんでは抜けないと思うので、抜歯を専門としている病院でみてもらった方がよいと思います。
「親知らずを抜くのって大変そう、痛そう」 下の歯は、上の親知らずに比べて、抜きにくいようです。私の場合、レントゲンでみる限りではまっすぐに生えていたので、はじめに通っていた歯医者さんでも抜けるだろう、と思っていました。が、実際に抜いた歯は、かなり曲がっていました。と、こういうこともあるので、下の歯の場合は、専門の病院に行く方が賢明かもしれません。別に、最初の歯医者さんの腕が悪かった!といっているわけではありませんよ。
この日記をみて、「親知らず、抜くのヤダ」って、おののいている方もいるかもしれませんね。けど、実際には、抜いた方がずいぶん楽になりますよ!特に、上の歯を抜いたときは、ホントにすっきり、肩こりもかなり楽になりましたから。(^^)だから、まだ親知らずを抜いたことがない!という人、このページをみて、怖がらないでくださいね。大丈夫ですから。
さて、ようやく親知らずとの戦い?も終わりました。今回のことで学んだこと、健康って素晴らしい!そして、ご飯がもぐもぐ食べられるって、ステキ!、この二つです。何がツライって、痛いのも、顔が腫れるのもいやだったけど、ご飯がまともに食べられないのが一番辛かったかも。きちんと噛めないから、そうめんも食べられなかったよ!肉なんてとんでもない!口が開かないから、端からボロボロこぼれるし。ちょっと噛んだだけで、飲み込んじゃうから、なんか消化に悪そうだし。何より、食べても、いまいち味わえなくって、ここしばらくは食の楽しみがなかったもの。ホントみなさん、歯は大事にしましょうね。
それでは、ここまで長々と読んで下さったみなさん、ありがとうございました。続・親知らず、これにて終了です。
-完-
p.s. 今回抜いたのは、右奥。じつは、左奥も、生えかけてたりして...。(^^ゞ うわー、いややー、もう抜きたくないー! 続・続・親知らずは、書きたくない...。(^_^;) |