Neuromancer . . . | |||||||||||
1984年に発表された、William Gibson /ウィリアム ギブソン の処女長編。 この作品で翌年、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、フィリップ・K・ディック記念賞、SFクロニクル誌読者賞、オーストラリアのディトマー賞の五冠を獲得。一躍SF界の巨匠に。 ギブソンの作風は「サイバーパンク」と呼ばれ、ここに一連のサイバーパンク・ムーブメントが始まる. . . > > > > > > > などなどという事は、解説書やなんかを見てもらうとして(笑)。と言うのも、自分もその当時のことを知っている訳ではないので。実際に読んだのはかなり後のこと。 でもいたかったなぁ、その時に。いっしょに興奮したかった! とはいえ、今でも全然 OK。この面白さは全く色褪せない。 "Matrix" コンピューターをいじるのが好きで、SFが好きとなれば、なにがいいって、Matrix でしょう。 映画「MATRIX」で言葉だけ有名になったようですが、あちらの場合はちょっと違って、発電のために育てている人間に見させるための「現実」の幻覚。 Neuromancer でいうMatrix は、今のインターネットに近い。ただし、ホームページとかではなくて、企業とかのデータを視覚化したものをモニターでなく「幻覚」として、「共通の幻覚」として見る。 果てしなく広がる無色の空間に(果てしないんだぜ! VRML の空間のようだ。やはりあれはサイバースペース?)、視覚化されたデータ . . . . ピラミッドだったり、キューブだったり、丸かったり、そのデザインは持ち主が決めるらしい . . . . が並ぶ。大量のデータをやり取りするためのもので、当然セキュリティーが必要だから ICE(アイス、防壁。捕まると命は無い)で覆われている、って感じ。 高解像度の仮想現実。その中をキーボードを操って、それこそ飛び回る. . . . . このヴィジョンがたまらないですね。こんな感じを味わいたくてVRML に手を出したんですが. . . まぁ、いいとして。(今はまだ、あまり多くは語りません。VRML 的発想には非常に期待してます、とりあえず) "どんな話かというと . . . " 電子機器を体に埋め込むようなことが、それほど珍しくなく、そんな神経外科医学の最先端が"千葉" City。しかも"闇クリニック" がベスト . . . 荒んでます、最初っから。舞台も日本なんだけど日本じゃないみたいで(なんてったって第1章は"Chiba City Blues"。ブルースだぜ)。人種が混ざればこうなっていくのか?どうなるNIPPON???!!! そんな世界で生きる主人公ケイス。元Console Cowboy。前の雇い主を出来心で裏切った代償が、二度と"JACK IN" 出来ない体にされてしまったこと。千葉の闇クリニックでも、直しようの無いその傷。おかげでケイスはどうでもいい闇稼業で生き延びていたが . . . ある時ケイスを追う、謎の女とそのボス。抗いようもなく、気が付くとケイスは、Matrix を揺るがす、壮大な事件に巻き込まれていく . . . . . とでも書いておきましょうか(苦笑)。こればっかりは読んで頂くのが一番かと(じゃあ書くなよ)。 "ところで " どこぞのページで、どこぞの教授だかなんだかが、訳文が読みずらいだのどうのと言っていらっしゃいましたが、なに言っちゃってるかなぁ、もう。こんなに凄い訳はないでしょう。言ってるあんたがセンス無いぜ。もっと楽しめないのかね。可哀想だね。 僕は故黒丸尚さんに感謝します。本当にありがとうございます。 今でも、未だに、日常でも影響受けてます。原作ももちろんいいんですが、訳がまた忘れられなくて。ホント、最高ですね。非常に残念です。御冥福をお祈りしています。 . . . . 「あんた、ときどき同じセリフを言うね」「性分でな」 . . . . . なんだか、長くなってきましたが . . . . "まぁ" そんな感じでしょうか。是非一度読んでもらえればと思います、ハイ。 おっと、BGM はテクノ系で。ケンイシイとか。まぁ、好みなんですけど(笑)。 | |
Gibson World を堪能する! . . . . . まだ読んでない人のために、いかにGibson 氏の世界、そしてCyberspace を楽しむか、
Cyberspace を中心に勝手にAdvice。 ****** 手っ取り早く行くには、まず、短編集のBurning Chrome /クローム襲撃を読む。 Bobby はConsole Cowboy 、今でいうハッカー(悪い意味で)、Jack はその相棒で ハードウェアのプロ。Bobby のサイバースペースデッキは、Jack によって改造され まくり。二人のテクに憧れて、Rikki に恋をしよう。 いきなり出てくる、"Ono-Sendai"、"matrix"、 "ICE" をチェック。 おっと、Finn を忘れてはいけない。 次に同じく短編集から、Johnny Mnemonic /記憶屋ジョニーを読む。 映画「JM」の原作。そう、キアヌリーブスと北野武が共演したやつ。 映画としてはいまいちだったけど、CG をチェック。 キアヌ演じるジョニーがゴーグルとグローブを使ってネットワークに入るシーン、 これぞCyberspace! Matrix!(あ、映画のMatrix とは違うよ)って感じ。 読む前に見ておいてもいいかも。 Matrix は出てこないが、この作品でMolly が初登場。かっこいいよ。 いよいよ行きましょう!Neuromancer /ニューロマンサー。 CaseといっしょにJACK IN しよう。 ここまで来れば後は三部作を堪能するだけ。 Count Zero /カウントゼロでBobby とともにAngie に出会い、 Mona Lisa Overdrive /モナリザオーバードライブでMolly と再会しよう。 もちろん、短編集とかは全部読むのがベスト。キーワードは盛りだくさんなのです。 |
短編集
クローム襲撃(ハヤカワ文庫SF717) / BURNING CHROME - 1986
電脳空間(サイバースペース)三部作/ Sprawl Series
ニューロマンサー(ハヤカワ文庫SF672)/ Neuromancer - 1984
カウントゼロ(ハヤカワ文庫SF735)/ COUNT ZERO -1986 モナリザオーバードライブ(ハヤカワ文庫SF808)/ MONA LISA OVERDRIVE - 1988 共著/ブルーススターリング with Bruce Sterling
ディファレンスエンジン/ The Difference Engine - 1991
新三部作
ヴァーチャルライト(角川書店)/ Virtual Light - 1993
あいどる(角川書店)/ Idoru -1996 フューチャーマチック(角川書店)/ All Tommorrow's Parties - 1999 |
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http://www.student.uwa.edu.au/student/tamaleav/gib_p.html |
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