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自ら開府した仙台を睥睨する伊達政宗…彼が城を築いて城下町の建設を始めてから、今年で400年である。仙台は、東京以北の本州では最大の都市に成長した… 余りにもお馴染みだが、とにかくこれを見たかった… 飽くまでもフィクションではあるが、昔、毎週楽しみにしていたドラマ『独眼流政宗』では、病気で片目を失ったことを悔やむ少年時代から身近に居た、有能な参謀であった小十郎、暴れん坊がそのまま大人になったような荒武者の成実といった仲間たちと、手強いライバルを向こうに回して奥州に覇を唱え、怪物のような描かれ方だった秀吉や、老獪な策士という雰囲気だった家康を向こうに回して、奇抜なアイディアで彼らの圧力を跳ね返しながら豪快に生きる勇者だった…家臣の常長を欧州に遣わし、隻眼で当時の誰よりも遠くを見ていた…何らかのつながりがある訳でも、詳しく知る訳でもない遠い過去の人物だが、政宗は何時も心の片隅で、真っ黒の堅牢な甲冑に身を固め、華麗な羽織を翻して駆けていた… その人に会えた気がした…奥州の北の蝦夷地の一番奥から、長い旅で辿りついた私に「遠路遥々大儀である!その方に褒美を取らす!」とでも言わんばかりに、素晴らしい青空である。「享悦至極!」と政宗とともに仙台市街を眺めた… こういう昂揚した気分に見事なまでに水を差してくれたのは、この像の直ぐ近くにあった、工事中の柵である…不愉快なので写真は撮らなかった… が、工事というのは、宮城県内では色々と論争もあったらしいが、青葉城の一部を再建するという工事とのことである…それが出来たという噂が広まる頃に再訪すると良いかもしれない… |
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