Sendai仙台を拓いた伊達政宗の兜…
盛岡駅の観光案内所駅前での用も足りたので、とりあえず駅の中に入ると、観光案内所に何気なく眼が向く。中を覗くと、平泉中尊寺金色堂の華麗な姿をあしらったポスターが眼に飛び込んだ。「中尊寺…平泉…奥州藤原氏の栄華を伝える遺構…武蔵坊弁慶終焉の地…」そんなことが頭を過ぎる…
「すみません!」次の一瞬、私は中に入って係の女性に声を掛けた。「ポスターの中尊寺を見学してみたいが、夕方までに仙台へ戻りたい希望もある。簡単に一寸寄れるものだろうか?」という主旨のことを訊ねた。係の女性はパンフレットを取り出し、盛岡から一関へ南下し、一関から少し戻った辺りに平泉がある旨を示した。「なるほど!」と得心し、どうやって行くのかと畳み掛けると、新幹線で一関へ向かい、バスに乗ると簡単にいけることや、列車とバスの時刻まで丁寧に説明してくれた。なかなか感じの良い案内所である。

盛岡駅で出発を待つ新幹線の列車…案内所から出て列車に乗ろうとしたが、仙台で購入した盛岡往復の切符がそのまま利用出来るか否か、些か不安だった。改札の駅員に訊ねてみると、乗車券はそのままで構わないが、盛岡・一関、一関・仙台という型に特急券を変更する必要があるという…
窓口へ駆け、早速そのように手配し、ホームへ出た。この盛岡駅の場合、新幹線なら“ホームへ上がる”位の表現がシックリするかもしれない…

東北新幹線 Maxやまびこ国鉄からJRグループに改組されてから10年以上を経た。国鉄時代は、地方毎に仕様の違う車両も勿論あったが、どちらかと言えば、“基本形のマイナーチェンジ”という趣だった。JRグループの時代になって、各社毎に随分と雰囲気の違う車両が考えられているようだ…各々に設計を起こしている訳だから、それも当然と言えば当然である…
北海道では新しい技術でカーブ区間での減速をセーブして高速運転をする汽動車が新型として持て囃されているが、本州ではそれぞれの需要に合わせた新型電車がどんどん投入されている様子だ。青森・盛岡にも新型が走っていたのを思い出した…
この型もそうしたものの一つであろう。全面的に二階建てとなっていて、座席数も多く、乗車口周辺で見る分にはゴツイ感じだが、先頭は動物図鑑で見かけるカモノハシの顔のような不思議な型をしている…

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