二枚舌
Apr.24.99

二枚舌【こんな単語英語にあるのか?double tongueじゃあるまいし】


政治家ってのは、大体嘘を平気でつくもんだと、世間相場で通っている。

公約を守らない政治家を、追放したら議会は空になってしまうし、聞いている側も、本当だとおもって最初から、信じていない。

ある日突然、政策を逆転させたりする政治家には、枚挙に遑が無い。 ま、こういう状況は、あまり洋の東西を問わないみたいです。


ドイツの、外務大臣というのは、歴史的に優れた人材を登用してきた。シュトレーゼマンや、最長記録をうちたてたゲンシャー、昨年までやっていた、キンケル。

なかでも、ゲンシャーの外交手腕というのは、かつて、ソ連のグロムイコ、米国のキッシンジャー、中国の周恩来と並び、一目置かれていた。

このドイツの、外相ポストに、どうもいけ好かない野郎が、就任した。

ヨシュカ フィッシャーだ。

緑の党から出てきたのだが、社会民主党との連立政権で、閣僚の重要ポストを、緑の党から、というわけで、政略的に、外相ポストに就いたが、あまりその技量があるようには、思えない。


この男こそ、信用できない。

かつては、このフィッシャーというのは、NATOの解体なんかを、叫んでいた輩である。

ところが、今度のNATOの空爆にあたっては、その正当性をとうとうと、語る完全なる二枚舌ぶり。

かつて、緑の党が、国会に議席を確保して、政界に進出してきたころから、ジーンズに、セーターという、服装をトレードマークにしていた。 さすがに、外相ともなり、そのいでたちでは、すまなくなったのか、スーツを着るようになった。

かつては、スーツが窮屈で嫌いだと言っていた、この男も変わったものだ。

しかし、そのスーツが、アルマーニだってのが、なんとなく嫌な野郎だ。

あのにやけた顔に、全然似合っていない。


今月、彼は、結婚式を挙げた。

首相のシュレーダーの記録と、タイになる、四回目の結婚です。

50歳になった、フィッシャーの迎える妻は、ニコラさん29歳だ。

私の、フィッシャー嫌い度は、ますます高まった。ちきしょー、うらやましー。

自分よりも、21歳も若いヨメサンである。しかも、かわいい。

今の私の年齢から、換算して考えると、これは犯罪行為に等しい。

このニコラさんは、ジャーナリズム専攻のあと、ボンの緑の党の本部で、研修生として出入りしているときに、フィッシャーと知り合ったそうだ。

海の向こうの、大統領は、研修生にお手つきして、大問題になったが、こちらは、うまいことやっている。

これも、許し難い。

インタビューに応えて、フィッシャーは、「私は限りないロマンチストなのだ」。

馬鹿ヤロー、こいつを早く、政界から追放しろ。