ショート・ニュース 1990-1994

Relese1998/12/27
Update 1999/10/30


90/1 性転換夫人の戦い
 ロンドン発〜ステファニー・ロイド夫人(43)が男性オンリーの名門ランカッシャー・クリケット・クラブの会員になった。夫人は6年前まではキース・フル氏という名前のクリケット好きな男性だった。だが、クラブが女性を締め出していることに反発、まず性転換手術を受けて女性に変身.次は百万長者のデイブ・ロイド氏(60)と結婚して上流夫人の座も確保した。それから、ランカッシャー・クリケット・クラブに入会を申し入れたのだ。

90/3 元男性の“女市長さん”!?
 サンフランシスコから北に65キロほどのところヤントビルという人口3200人の小さな市が、いま全米中のマスコミが注目している。何と、この田舎の市長選挙に立候補したのが、ラスベガスの元ショーガールで、性転換手術を受けて女性になった元男性、テリー・ポーマン(37)。身長185センチ、体重70キロ、B122W76H102と見事なプロンド美人。この町でブティックを経営しようとして市当局から看板に文句をつけられたのが市長選に立候補したきっかけとなった。

90/6 性転換男性を「女性」に、韓国の裁判所が初の認定
 男から女への性転換手術を受けた「男性」が、韓国の裁判所で初めて「女性」として法的に認定された。戸籍や住民登録証の性別も「女性」に書き換えが認められ、現在、名前の変更を申請中。同様なケースで最近、性転換の申請が棄却されており、裁判所の異例の判断が韓国民の論議を呼んでいる。 「女性」として認定されたのは、ソウル市道峰区放鶴洞の無職、Aさん(23)。大田地裁天安支部(河哲容支部長)に出していた性別変更許可申請に対し、同支部が4月19日「許可する」との決定を出した。 ソウルの夕刊紙「中央日報」(28日付)や同支部の話によると、Aさんは今年三月、ソウル市内の延世大学付属セブランス病院で性転換手術を受け「思春期のころから精神的にも外面的にも女っぽくなった。手術を受けたので法律的にも“完全な女性”になりたい」と裁判所に申請した。 これに対し、同支部は医師の鑑定書などをもとに「体の構造や精神状態などからみて女性と変わらない」と認定。さらに「Aさんは現実にも女性として生活しており、今後も戸籍上、男性として取り扱われた場合、兵役義務などの不便をきたす」として、申請を許可した。 一方、同様に性転換手術を受けたダンサー、Bさん(31)=天安市在住=の場合、6月8日、水原地裁驪州支部が、染色体の鑑別が「男性」であることを理由に申請を棄却。「性は天賦のものであり、人為的に変更できない」との判断を示した。Bさんは控訴している。 この対照的な二つの判決について、Aさんを「女性」と認定した河支部長は「いろいろ論議はあるだろうが、私は医学的判断のほか(1)実生活でも女性として暮らしている(2)個人の幸福(3)日常生活への便宜――など、総合的に考慮した」と語っている。(毎日新聞1990/6/29抜粋)

90/9 中国で初の性転換
 上海の長征病院はこのほど、中国で初めてとみられる性転換手術に成功した。新華社電によると、上海の名門、復旦大学卒業生、秦輝栄氏(27)は、思春期のころから女性になりたいという思いに取りつかれ、二度も自分で”象徴”を切り取ろうとして大けがをした。長征病院の医師は「性転換をしなければ、労働能力を失うか、ひどい場合は死んでしまう」と診断、7月と8月に計千元(約3万円)で二回の手術が行われた。結果は良好で、声以外はすっかり女性になったという”秦嬢”は現在「私にふさわしい高等教育を受けた夫を見つけたいわ」と語っている。しかし、農民の父から勘当を言い渡されたという。

91/3 女医になりたいと訴え
 日本で性転換手術を受けたフィリピン人男性が「体だけでなく名前も女性名に変えたい」と裁判所に訴えを起こしている。これを報じたマニラ・タイムズ紙によると、同国ではおそらく初のケース。アントニオ・ウォン・イットさん(30)は昨春、来日して性転換手術を受け、同9月、すべての公式記録上の性別と名前を変更してもらえるよう訴えを出した。アントニオさんはマニラ郊外にある医科大の大学院生。学校の書類の記録も女性名に変え、今年八月行われる試験には新しい名前「ニコレ・マリー・ウォン」で臨みたいと張り切っているという。

91/4 性転換手術の選手が活躍
 性転換手術を受けた元男性が女子長距離レースで活躍、豪州陸連が頭を痛めている。問題の選手は2月のニューサウスウエールズ選手権に出場。名前は明らかにされていないが、豪州長距離界ではトップ20にランクされている。現行制度によると地方大会では性別検査を受ける必要はない。しかし、ほかの選手から抗議が殺到することが予想され、豪州陸連は国際陸連に新たな競技資格の制定を求めている。過去の例では1932年ロサンゼルス五輪百メートルの金メダリスト、ステラ・ワラシェビッチが米国で死亡した後、解剖で男性と判明。また、性転換手術を受けたテニスのレニー・リチャーズことロバート・ラスキン博士は77年の全米オープンから締め出されている。

91/4 性転換で年金早取り
 性転換したオーストラリアの元男性が正式に法律で女性と認められ、老齢年金を受け取れることになった。この元男性はブリスベーンの北1、200キロのケアンズに住む61歳の砂糖きび伐採作業員。1956年にドイツから移住し、5年前に二度にわたる性転換手術を受け、昨年には女性として市民権登録を済ませた。ところが、社会保険局は女性としての認定を拒否。老齢年金受給は男性に準じて65歳からと通告していた。オーストラリアでは年間約50人の男性が女性への性転換手術を受けているが、折からの不況の中、年金目当ての性転換が増えるかも。    

91/5 マウスの性転換に成功。男性決定遺伝子の仕組みを解明
 英国の科学者が男性(雄)を決定する遺伝子の存在を、マウスを使った実験で証明した。この遺伝子をマウスの雌の受精卵に注入し雄への性転換に成功したもので、1953年のDNA(デオキシリボ核酸)発見以来の遺伝学上の大きな成果とみられている。5月9日発表の英科学誌「ネーチャー」によると、英国の王立がん研究基金とロンドン医学研究委員会の科学者グループは昨年、男女の性別を決定するのに重要なSRYという遺伝子が男性のY染色体上にあるという新説を発表していた。この遺伝子は人間だけでなく、ほ乳動物の雄の染色体から見つかり、マウスの場合はSryと名付けていた。 今回の実験ではSry遺伝子を注入した雌のマウス受精卵を、マウスの子宮に移植して育てた。この注入で三分の一が雄に性転換した。実験グループの指導者であるグッドフェロー博士は「これは、われわれが男性を決める遺伝子を取り出したことを確認するきわめて重要な実験である」と語った。この実験結果は、受精卵が分割、成長するにつれ、いかに男女に分かれていくかの仕組みを解明すると同時に、がん研究などにも大きなプラスになるといわれる。

91/6 新妻は男性だった
 バンコクの民事裁判所はこのほど、イタリア人男性(27)が起こしていた一風変わった離婚訴訟で、原告の訴えを全面的に認めるとの結論を出した。このイタリア人男性は約1年前タイへ観光旅行に来た際、バンコクで6歳年上のリエムと名乗るタイ人”女性”と出会って意気投合、一カ月後には婚姻届を出し新婚生活に入った。ところが日がたつにつれ、リエムの態度におかしな点が目立ち始め、問いただしたところ、新妻は性転換の手術を受けて”女性”に変身したことを認めた。離婚を求められたリエムは裁判中、以前にも欧州人男性と同せい生活を送ったことを告白。「ばれない自信があったのに」と残念がった。独身に戻ったイタリア人男性は「美しい微笑につい心を動かされたのが間違いだった」と反省することしきり。

91/7 ”元女性”だった夫
 シンガポールで、自分の夫がかつて女性だったことを知った妻が、結婚したその日の夜に離婚訴訟を起こした。現地の新聞によると、トラック運転手である夫は、4年前に性転換手術を受けていた。妻は夫が過去に女性だったことを知らずに結婚してしまい、もしこの事実を知っていたら結婚はしなかったと語っている。理由は、子供ができないからだ。夫は初夜に妻に真実を打ち明け、それが離婚の引き金となった。シンガポールでは月に4、5件の割合で性転換手術が行われており、世界中から希望者が集まってくる。

91/7 消防隊長が性転換
 米ロサンゼルス市の消防署の隊長が、このほど性転換手術を受けて史上二人目の”女性”隊長となった。勤続20年のケメラーさんで、名前もマイケルからミッチェルに。消防署当局は「個人的なことだし、署員が一生懸命仕事をしてくれればそれでいい」とのコメントを出し、対外的には平静を装っているものの、内部的には大慌て。署員に動揺があってはいけないと、心理学者や弁護士と対策を協議したり、本部長が各隊長を集め
状況を説明したり。騒ぎをよそに当の本人は「みんなプロだし、私は幸せ者」と同僚が以前と変わりなく対応してくれることに満足そう。 

91/10 性転換ランナーに不満の声
 性転換手術で女性になった41歳のランナーが米国の女子ロードレースに出場して入賞し、物議を醸している。28日付のエリー・モーニングニューズ紙が報じたもので、このランナーは9月29日のピッツバーグ・グレートレース(10キロ)の女子40〜44歳の部に出場。38分31秒で5位に入ったことから「性転換したとはいえ、男性が女性としてレースに参加するのはフェアではない」などの不満の声が上がったという。 これに対し、性転換したランナーは同紙の中で「15年前に手術をしてから、ずっと練習をつんできた。男性ホルモンが自分に有利に作用していないし、私はトロフィーや賞が欲しくて走ったのではない」と話している。

91/11 ゲイボーイたちの女難!?
 ソウル最大の歓楽街・梨泰院(イテウォン)で7日夜、不法営業のゲイバーが摘発され、ホスト17人が検挙された。同地域は米軍基地に近く、ディスコやバーが建ち並び、民主化以来、ゲイバーも増えている。最近、裁判所で性転換したゲイが「女性」として認められたこともあり、ますます繁盛していた。 そこで今秋、登場したのがソウル市警の「女性機動隊」。今回の摘発も彼女たちのお手柄で、ピストル片手に女装の「男ども」を検挙した。それにしても、このゲイボーイたち、警察に連行されても笑みを絶やさず、しかもなかなかの美形ぞろい。ほっそりした肩、すんなりした足など典型的な韓国美人の条件を備えている。検挙された中には日本で性転換手術を受けたものもいたが、全員十代。(毎日新聞1991/11/9抜粋)

92/7 北京で世界初の性転換手術
 北京市の北京第三病院は23日、男性の精巣と女性の卵巣をお互いに交換する、世界初の性転換移植手術を実施した、と発表した。 同病院の医師によると、男性は30歳、女性は22歳で面識はなく、手術は先週行われた。それぞれの性器は各自の皮膚などを使って形成され、経過は良好だが「元男性」には移植による拒絶反応を防ぐ免疫抑制剤が投与されている。「元女性」には勃起(ぼっき)能力を持たせる手術が新たに必要だが、いずれも普通の性生活が可能。ただし、生殖能力はないという。 雨宮浩・国立循環器病センター実験治療開発部長(移植学)の話 精巣、卵巣の移植手術は性ホルモン分泌のために行われたのだろう。心臓や肝臓という臓器と比べ、拒絶反応が出るかどうかを調べるのは簡単と思う。こうした手術は、日本ではもちろんないし、世界でも初めてだろう。(共同通信抜粋)

92/7 どっちつかず
 米ロサンゼルスで男性から女性への性転換手術を受けた後、麻薬所持のため禁固一年の判決を受けた囚人をめぐり、刑務所当局者が男女どちらの刑務所に入れるべきか困惑している。この”女性”は17年前に性転換手術を受け、以後女性として生活してきた。服役する刑務所について当初、女性刑務所が割り当てられたが、検査で男性の性徴が残っていると分かり、急きょ男性刑務所の独房へ。女性刑務所で、他の服役囚から嫌がらせを受けたことも原因だった。ところがロングヘアのこの囚人は数年前、ニューヨークで盗みのため刑務所に入った際、女性刑務所に入れるよう要求。当局も女性として扱うことに合意していただけに問題は一層複雑化。関係者は「実に難しい状況だ」と頭を抱えている。

92/12 捜し当てた姉は兄に
 41年ぶりに連絡の取れた姉は、性転換手術を受けて男になっていた―。ニュージーランドのイアン・フィリップスさん(52)は音信不通の姉を捜し続け、英国にいるのを確認、このほど電話で話したまでは良かったが、姉は30年前に手術を受けて「兄」に変わっていたのが分かった。 フィリップスさんは1948年、姉とともに英国からオーストラリアへ移民、三年後にそれぞれ養子にもらわれ二人は離れ離れになった。その後、姉は両性具有者であることが判明、男性として結婚し家族も持っていた。それでもフィリップスさんは「親類が増えて感激。大変なクリスマスプレゼントだ」と喜んでいる。

93/2 公判での女装OK
 米マサチューセッツ州上級裁はこのほど、妻殺しの被告が「性転換の移行期にある」として要求していた公判での女装を許可した。 ロバート・コシレック被告(43)で、検察側は要求に反対しなかった。コシレック被告は逮捕後27キロもやせ、髪を肩まで伸ばしたほか、ツメも伸ばし自分を「ミッシェル」と呼んでいる。公判記録によると、被告は自分の性を不快に感じ、異性になりたがる癖があるという。

93/3 男と女が生殖器を互いに交換!?
 中国人の男女2人が昨年夏、生殖器を互いに交換して性転換手術をしたと地元報道。元男性は女らしい体格となり、元女性には薄いひげが生えてきたという。

93/7 男か女か 性転換手術を受けた窃盗犯の刑務所
 マレーシアで、窃盗の罪で男性用刑務所行きの判決を受けた男が実は性転換手術を受けた「女性」と判明。当局は判決を無視して女性用の部屋に収容した。

93/7 禁止は逆効果
 男性から女性に性転換した売春婦を歌った新曲が、オランダの各ラジオ局で放送拒否に遭っている。だがレコード会社は、これで逆に売り上げが増えると喜んでいる。その名も「性転換者」という曲は、ロナルドという歌手が歌い二週間前の発売以来、六千枚を売った。女性になって売春宿で働いている”彼”は「九時から五時までが仕事。改造したかわいこちゃん」とオランダ語の歌詞で繰り返している。ある局は「過度に不快感を与える」と批判するが、レコード会社は「論争になるほどさらに売れる」とみている。

94/2 女の条件
 ワシントン発〜最高裁が性転換女性を法律的にも女性とするかどうかの判断をすることになった。 訴えたのは、デンバー市のディー・ファーマー(27)。 ディーは生まれた時は男だったが、10代後半に性転換手術を受け、最近では外見はまったく女性になった。 ところが、刑務所がディーを女性と認めない。ディーがカード不正使用で刑務所に収監されたとき、看守はディーを男性用の雑居房に入れた。たちまち、集団レイプされ1週間で入院となった。ディーは女性の特徴を備えた自分を男性として扱うのは間違いと訴えた。 これに対し、刑務所側は出生証明書、その他の書類から見て、ディーは男性と主張。とうとう最高裁判所で判断することになった。(米GPI) 

94/2 浮気予防に夫を去勢
 ロサンゼルス発〜オーレリア・マシアス夫人(35)が夫のジェイムズ(35)を去勢した罪で裁判される。夫人は昨年秋、夫と友人宅のパーティに出席、帰宅したあと、寝ていた夫の睾丸をはさみでくりぬいた。彼はパーティで飲みすぎたため、抵抗できなかった。彼がときどきを浮気し、その夜のパーティでも、ほかの女性にばっかり気を遣っていたため、夫人が逆上したのだ。

94/2 Mr.レディーでキャンペーン
 日本など外国に流出する不法就労者にストップをかけようと、タイ外務省は、男性から女性に性転換した同国の異色の人気歌手、ジュンジュンさん(35)を起用してキャンペーンを行うことを決めた。広告会社が、ジュンジュンさんのヒットソング「私はタイ人」を使ったテレビ、ラジオのCMを製作中で、完成後は政府提供番組などの中で随時流す予定。 「私はタイ人」の歌詞は、「われわれのルーツを決して忘れないで。どこで生きようと、どこで死のうと、私たちはタイの魂を持つ」と、タイ人としての誇りを呼びさます内容。 この曲の入った同タイトルのカセットテープは、昨年11月以来、30万本以上売れたが、その半分を海外在住のタイ人が購入したことに同国外務省が着目して、キャンペーンソングに選んだ。 タイ外務省が先月まとめた実態調査は、日本で不法滞在するタイ人は6万人を超え、昨年、自殺や仲間同士の殺人、薬の乱用などで54人(うち19人が女性)が死亡したと報告、「日本の不況は、不法労働者の収入減だけでなく精神衛生にも深刻に影響している」と指摘している。 こうした事態を重くみたタイ外務省は、キャンペーンの一環として、「仲介業者の甘い話に乗らないで」と呼びかけるパンフレットも国内のパスポート発給窓口などで配布した。 ジュンジュンさんは、タイで最も貧しく出稼ぎ労働者の供給源でもある東北部の出身で、北部のチェンマイ大学の学生時代から、女装してクラブ歌手をしていた。10年前に性転換し、昨年2月に初めて売り出したカセット「私は女性」がミリオンセラーとなり、一躍スターとなった。 ジュンジュンさんは二か月前から、地方公演で「私はタイ人」を歌う際に、「外国で不法就労しないで」と聴衆に語りかける活動を自主的に始めている。(読売新聞94/2/16抜粋)

94/4 ややこしい結婚
 男が女へ、女が男へとそれぞれ性転換手術を受けた英国人のカップルが新しい”性別”のままで結婚できるようエリザベス女王に訴えている。 このカップルは元漁船の船長で”女性”になったジャニーン・ニューハムさん(47)と”男性”になったデービッド・ウイリスさん(年齢不詳)。英国の法令は性転換手術を認めていないため、二人が結婚する場合、女性のジャニーンさんが花婿、男性のデービッドさんが花嫁と”昔の姿”で挙式しなければならない。 女王への手紙の中でジャニーンさんは「性転換していない人たちと同じように結婚したい。結婚式で私がデービッドを夫とし、彼が私を妻とすると宣誓したいだけ」と訴えている。(ロンドン、ロイ
ター=共同)

94/5 婦人警官が性転換手術 男性として職場復帰へ
 米サンフランシスコ市警の婦人警官が性転換手術を受け、男性の警官として職場復帰することが承認された。 米国で同様のケースは、1970年代に首都ワシントンで一件あるだけという。 手術を受けるのは、十代のころから同性愛者だったというステファニー・ソーン巡査部長(39)。ここ数年は自分を「男性」と感じることが多くなり、手術を決心したという。 巡査部長は「自分に正直でありたいとの思いがかなった。恥ずかしいと感じていないことを、みんなに知ってもらいたい」と言っている。 リベラ市警本部長も「(性転換手術を受けることは)彼女の人間としての権利だ」と決断を支持している。 手術は今月末の予定。六月初めには職場に戻り、男性だけだった午後四時から午前二時のシフトにも入る。 サンフランシスコは同性愛者が多数住むことで知られており、性転換した人も3〜5千人いると推定されている。(共同94/5/6)

94/5 入獄した男が、女になって出獄!?
 北イタリアのイブレア市の刑務所で1976以来、婦女誘拐・婦女暴行罪による20年の刑を務めているビンチェンツォ(46)は、入獄直後に、脱獄を企てたこともある典型的な犯罪者だった。 ところが、約十年前から自分が精神的、肉体的に女性であると信じるようになり、司法当局に性転換手術を申し出た。だが、婦女暴行罪で受刑中の男の「女性になりたい」という話など、だれも信じるはずがない。 結局、イタリア各地の刑務所を転々と移るたびに、受刑者たちの笑い物になるか、邪魔者扱いを受けるばかりだった。しかし、イブレア刑務所に移り、担当の女性弁護士に出会ったときから彼の人生は大変換を遂げたのだ。 弁護士は彼の話に真実性があることを認め、当局を説得して性転換手術を受けさせたのだ。 さて、この5月初め、トリノ市の病院で無事に手術が済み、肉体的にも待望の女性になることができたのだが、ビンチェンツォが入獄中のイブレア刑務所が困ってしまった。 女性なら女子刑務所に移すべきではないか。だが、女性の名前に変えたとはいえ戸籍上の性が訂正されるまでは男性だ。といっても、男性受刑者と同室にさせることはできない。さんざん頭をひねったあげく、女性刑務所に移すまで独房に入れられることになったという。

94/10 あなたの夫は大丈夫?
 女性になりたい希望をずっと秘めて結婚している男性も多いかもしれませんが。水の都ベネチアで、民事専門の弁護士として有名なジョバンニ氏がその一例である。 二年前のある日、氏の息子がベネチアの対岸の町で、パパの高級車マゼラーティを運転しているブロンドの女性を見つけ、すぐさまママに報告した。隠した女性の存在に怒り狂った奥さんは、もうこんな女癖の悪い亭主には我慢ができないとすぐ離婚訴訟を起こしたのである。 あとで分かったことだが、この日が氏が長年の望みであった女装をした初めての日だったのである。 結局、この事件が契機となり、氏は約五十年の男性としての人生に決別し、新しく女性としての人生を過ごす決心をしたのである。氏はロンドンに赴き、性転換の手術を受けて名実ともに女性となり名前もジョバンナと変え、裁判所からも戸籍変更許可をもらった。氏は今後も女性弁護士として活躍するつもりだというが、さすがにベネチアは遠慮してほかの大都市を選ぶという。世の奥さん方、お宅のだんなは大丈夫ですか。

94/12 「男性志願」の女性たち急増
 「性転換」を希望する若いロシア人たちが増え、旧ソ連時代には「犯罪」とされた手術の急増で医療機関も繁盛している。 モスクワ精神医療センターでは希望者が過去5年間で3倍。「全国的にも5万人に1人の西側並み」に迫る勢いだが、ロシアには、西側とは違った際立った傾向が出てきているそうだ。 米国では大多数が「女性になりたい男性」なのに対し、ロシアはその逆。同センターは「男性より4−10倍は、男性になりたい女性が多い」とみる。手術を受け、国内パスポートの性の欄を書き換え、幸せな結婚生活を送る「元女性」も出てきた。 おしりや背中の筋肉、神経を移植し、「十分使えるペニス」も開発されたとか。だが、ここまでの費用は1,500ドル以上といい、この国ではバカにならない巨額をはたいてまで「男性になりたい」女性が増えている。 同センターの女医ワシレンコさんは「ロシアでは指導力や決断力が本分の男性に対し、女性は二次的な性とされる。性の転換を潔しとする男性がまだ少ないのではないか」という。 だがロシアに暮らしていると、「男性より、しっかりした女性」に出会うことが多い。反対に体制崩壊の混乱で自信喪失した男性陣はアルコールにおぼれ、自ら寿命を縮めているのが現実だ。とすると、「男になりたい女性たち」は、ロシアの男たちに飽き足りない女性急増の裏返し現象ではないか。

 1980〜1989年 1995〜1999年
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