時間を止めて/しろみかずひさ(エロトピア)

2069年にはお人形が簡単キットロボットとして街のおもちゃ屋さんで売られていた。中学生にも簡単に買えて、作れるキットなのです。 中学生の彼は片思いの彼女の代りにロリータタイプを買おうとしたのだが、 売り切れで仕方なく、女子大生タイプを買ってきた。取説を読まないで簡単に作ってしまった。

早速、お姉さんにいい子いい子されて、彼は彼女に夢中になってしまった。 彼女の名前を片思いの「まりか」として友達に自慢して周った。そして毎日まりかと励んでいた。

夏休みも終わる頃、突然まりかが痙攣しはじめた。 まりかの言うには、寿命が来たのだと。 慌てて取説を読んで見ると購入者に活力を与えるために1ヶ月で寿命となると書かれていた。 その兆候としてバッテリーの消耗による発作が起きるのだと。発作が起きればあと1日の命とも書かれていた。

まりかは片思いの代用と彼の期待に応えていたが、最後は代用としてではなく、人間として愛してほしいと彼に頼むのです。 朝、起きると彼女はすでに機能を停止していた。その手には、公園で二人で撮った写真が握りしめられていた。

最初のきっかけは代用でも、いっしょに暮らすうちに人形にも人格のようなものが形成されていきます。 人間との付き合いでもいつかは終わりがきます。その時にいい思いでとして終わりたいものです。

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