タンパク質はアミノ酸が縮合してできると言う事は、前述の通りで、アミノ酸というのは、
という構造をしていて、Rの部分にはいろいろなバリエーションがあるのでした。
と、そこまでは、まぁ理論的にはその通りなんですが、実際にヒトの身体を作っているタンパク質の構成成分であるアミノ酸の種類には、限りがあります。
ごく特殊な例外を除いて、実際には丁度20種類のアミノ酸の組み合せでできています。
医学部受験生を除いて、その二十種類を覚える必要はないと思います。 が、参考のために見てみたいと思うだろうから、ココを見て下さい。
見て頂きましたら分かりますように、Rの部分も20種類ある分けですが、CとHとOとNからだけできている「グリシン」や「アラニン」と、「システイン」や「メチオニン」の様に、他の元素を含むアミノ酸もあります。
さらに例えばヘモグロビンというタンパク質は、アミノ酸が縮合して骨格を作り、その骨格外に鉄イオンがくっついています。
このような理由から、タンパク質には、CとHとOとNからだけできているタイプと、他の元素を含むタイプがあります。
前者のCとHとOとNからだけできているタイプを単純タンパク質、他の元素を含むタイプを複合タンパク質と言います。
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