英語学習
GRE勉強法(最高点1760点 2000年1月)
私はGRE対策としては、通っていたかんべ英語塾でGRE、GMAT用のクラス(G-class)に出席し、同時に下記の教材を使って演習を繰り返しました。GREがどんなテストなのか、
全く分からない方は、アルクの「GREテスト完全攻略」を読むことから始めましょう。GREに関する
情報がコンパクトにまとめられており、各Sectionでどのような問題が出題されるのかも知ることが
できます。


使用教材
GRE Big Book、GRE POWERPREP(以上ETS)、GREテスト完全攻略(アルク)

Verbal(最高点380点)
AnalogiesとAntonymsについては、Big Bookに載っている全ての問題の正解を和訳し、自分なりに理解し、暗記しようと試みました。
本試験でも、過去問から出題される可能性が高いと思ったためです。しかし、結果からいうと、
こうした努力はあまり意味がありませんでした。というのも、本試験では、同じ単語が出題される
ことはありますが、全く同じ問題が出題されることは、ほとんどなかったからです。ですから、この
ような努力をするのであれば、結局、問題として暗記するのではなく、全ての単語を暗記しなくては
ならないといえるでしょう。私には、できませんでしたが…。Reading、Sentence Completionsは、
英語力と語彙力次第だといえます。私は、Readingに関しては、特に対策を講じることなく、試験に
臨みました。Sentence Completionsについては、Big Bookに載っている問題の空欄に正解の単語
(あるいは句)を当てはめ、それを繰り返し読みました。こうすることによって、どのような部分が
問題にされるのか、ということを、身体に染み込ませようとしました。さらには、それらの正解の単語
を暗記(しようと?)しました。

結果的には、Verbal Sectionのために注がれた私の努力は必ずしも報われませんでした。500点が
目標でしたが、それには遠く及びませんでしたから。このSectionで本気で500点クラスを目指す
のであれば、よほど暗記力の優れた方以外は、たとえTOEFL高得点者であっても、半年あるいは
1年といった長期的取り組みが必要だと思います。結局、このSectionでは暗記が全てですから。
志望校が、特にVerbalでの高得点を求めていないのであれば、このSectionを捨てて、総合点で
勝負するというのもひとつの考え方でしょう。TOEFLで十分な得点が取れていれば、留学生に
関しては、それほどVerbalでの高得点を要求しない大学院も多いようですから。また、私のように、
たとえVerbal Sectionでの高得点が求められている大学院であっても、他Sectionの得点、あるいは他の要素で
カバーできることもあります。いずれにせよ、志望校がどの程度の得点を期待しているかを確認
してみるとよいと思います。

Quantitative(最高点760点)
私は高校時代かなり数学が苦手でしたし、数学から離れて十数年経っていましたが760点
取れましたので、少し問題演習すれば全く問題無いでしょう。当初、数学の感覚を取り戻すために、
日本語の数学の参考書等を購入しようかとも考えましたが、結果的には、必要ありませんでしたし、
みなさんも必要ないと思います。それよりは、とにかくBig Bookに載っている問題を解き、その際、知らない英単語を調べ、暗記すれば十分だと思います。
数学用の英単語はそれほどたくさんありませんので、暗記するのは難しくはないと思います。最悪、
単語が分からなくても、問題を読むと何が問われているのか理解できることも多いので、心配ないと
思います。私は、G-classで問題を解き、加えてBig Bookの問題を解いた程度です。中学・高校時代の数学の感覚を取り戻しさえすれば、日本人に
とっては簡単です。分からない問題が出てきたら、理系学部卒の友人にでも尋ねればよいでしょう。
彼らにとっては超楽勝な問題であるはずです。

Analytical(最高点670点)
Analyticalは、本試験ではとにかく時間が足りません。時間内に全問解くのは非常に困難だと
思います。ですが、このSectionでは、高得点獲得が十分可能です。ポイントは、Analytical Reasoningを確実にものにすることだと思います。というのも、Logical Reasoningは、かなり高度な読解能力を必要とするため、いくら勉強してもなかなかすぐには結果が
出ません。ところが、Analytical Reasoniungは一種のパズルのようなものですので、練習すれは
それに比例して結果が出ます。ですから、私は本試験でも、Logical Reasoningは、少し考えて分からなければ、それらしい答えをクリックして、一問でも多くAnalytical Reasoningの問題が解けるように時間を使いました。Logical Reasoningは、G-classで問題を解いた程度で、特別な勉強はしませんでした。AnalyticalReasoningは、POWERPREP
の問題は完璧に理解し、Big Bookの問題もほとんど解きました。条件を確実に図式化して問題を
解けば、9割以上は正解できると思います。ポイントは図式化です。以下に具体例を挙げます。

Seven airline flights-101, 102, 103, 104, 105, 106, 107- are to be scheduled for departure, one at a time on the hour, from 9:00 a.m. until 3:00 p.m. The schedule must conform to the following requirements.

Flight 101 must depart at 9:00 a.m.
Flight 105 must depart later than Flight 103, and also later than Flight102.
Flight 104, 106, and 107 must depart on consecutive hours in that order.
(Big Book P. 1079より)

例えば上記の問題の場合、僕は以下のように図式化しました。

・101, 102, 103, 104, 105, 106, 107
・9, 10, 11, 12, 1, 2, 3
1. 101 = 9
2. 103 > 105
    102
2. 104 - 106 - 107

こうすると、設問を読んだ時いちいち問題文に戻って確認する必要がないので効率的ですし、
問題を単純化して考えることができます。どんなに難しそうにみえる問題も、図式化することにより
かなり簡単に考えられます。これを練習していけば、時間の制約さえなければ、ほぼ全問正解
できるようになると思います。

まとめ
皆さんの志望する専攻によって、GREの目標点も変わってくると思いますが、とりあえず、
1650〜1700点くらいを目標にしてみてはいかがでしょうか。これくらいの点数があれば、大抵の
大学院は、それなりに評価してくれると思いますので、当面の目標としては、適当ではないかと思い
ます。その目標点のために、どのSectionでどの程度得点していくのか、ということを念頭において、
各Sectionへの資源の配分を考え、学習計画を立てると効率的だと思います。

本試験直前の1週間くらいは、PowerPrepで本試験の感覚を身につけるようにしましょう。これは、
試合前のバッティング練習みたいなものですので、得点は気にしなくて構いません。コンピューター
上で問題を読み、回答するリズムの確認です。

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