hemi_top.gif (1797 バイト)
nav_home.gif (1613 バイト)nav_arch.gif (1421 バイト)nav_artpolis.gif (1486 バイト)nav_blank.gif (1165 バイト)nav_comment.gif (1682 バイト)

header.gif (1574 バイト)

kap2.jpg (2564 バイト)

くまもとアートポリスめぐり・1

 

PAGES...

glass1.jpg (5192 バイト)
グラスステーション全景

glass2.jpg (7066 バイト)
屋根見上げ

■グラスステーション (葉 祥栄) 小国町。

この建物、及び次の「原田ビルディング」に関しては、アートポリス参加事業ではありませんが、後に見るようにアートポリスの物件も設計している葉祥栄氏の作品として、取り上げます。

針金を曲げて枠を作り、それをシャボン液に浸せば、面積が最小の自由曲面が出来るけれど、まさにその方法によって建築を作ってしまっています。概念としてそんな三次元の作り方があると分かってはいても、それを様々なレベルで建築的に適用し、法規上もパスさせなければならないわけだから、そこに必要となる労力は膨大なはず。

実際には、屋根面に強度を持たせる意味で、格子状に組んだ2-φ22のロッドすべてにテンションをかけて用いています。コンクリートキールへのアンカー部分でロッドが互いに交差する箇所などでは施工に苦労のあとがみられます。まあそこまでは理解できるにしろ、それによって「生成された」自由曲面に平面であるガラスを載せるというのも結構アクロバティックです。8mmのガラスと0.3mmのステンレスパンチングメタルをポリエステルフィルムで積層したPETガラスとのことで、形状もすべて異なるから、現場でひとつひとつ採寸されてカットされ、使われたとのこと。ねじれの大きい端部では対角線で切断して使われています。
このようにして、「シャボン膜」のガソリンスタンドは出来あがっています。確かに、二つとない建築であり、全体はあくまで軽快であり、すごい建物です。

 

harada.jpg (6159 バイト)
原田ビルディング

 

■原田ビルディング (葉 祥栄) 小国町。

グラスステーションの道向かいにある、コンクリートの会社の本社屋。(おそらくグラスステーションの施主)。
スケールの大きなラーメン構造で大きな執務空間を作り、三面ガラス張りで開放的です。
ここでの特徴はサッシュの中央方立を貫通するロッドで、これでガラス面の風圧の処理をし、サッシュ断面を小さくしているとのことです。

sanboku2.jpg (3527 バイト)
公園越しに阿蘇外輪山を望む。

cousins.jpg (4811 バイト)
今回同行してくれた御姫様2人
(従妹姉妹)。

■散墨園 (堀 正人) 阿蘇町黒川。

「阿蘇という特異な風景が最大の動機づけであったことはもちろんだが」、実際には4000万円という、隣接する駐車場とほぼ同じ単価での工事という制約が大きな刺激であった、と、堀氏は述べている。
敷地全体の玉砂利、細長く湾曲する築山、黒く焼かれた丸太群、という単純な要素で成り立っており、それぞれが阿蘇の自然とその歴史を隠喩的に示しているかどうかはべつにしても、それぞれのスケールが大変上手く作られていて、非常に心地の良い空間だった。築山の最大高さ、緩やかに登るその尾根の勾配。子供でなくとも「つい登りたくなる」心地よさを秘めていて、それぞれの位置からの景色がダイナミックに変化する。とてもうまく出来た公園だと思う。

hemi_btm.gif (1068 バイト)

[PAGE TOP] [NEXT]

[アートポリスめぐりINDEX] [HOME]

最終更新日00/11/09