Insanityさん、投稿どうもありがとうございました(_ _)。
まず、Insanityの紹介を、私、店長のHiroがさせていただきます。

「Insanity」さんは、弥舞さんのHP「Poison Arts」上での、チャットで私がよくお世話になってる方です。 HR/HMの造詣が深く、よく私も、お世話になってたりします。
この話では、ホストの弥舞さんや私達と、よくチャットさせて頂いてます。
久々(と言っては失礼かもしれませんが)に、HR/HMに造詣が深い方で、その知識は私すらも圧倒されるかもしれない知識量を誇っています。
音楽の趣味が私自身と共通する所もあるせいか、この方面の話題では、教わる事も多いです。
一体、どこから知識を仕入れているんでしょうね。 今度教えて下さいね(笑)。>Insanityさん
では、Insanityさんのレヴューを行ってみましょう!


Celtic Frost

「Album Reviews」

現在、ブラック&デス・メタルのカリスマとして VENOM と共に並び賞されている80年代前半に結成されたHELLHAMMER を母体とするバンド。
彼らは、スイス出身である。スイス出身といえば、永世中立国・・・美しいアルプス・・・アルプスといえばアルプスの少女ハイジ・・・「なによ!クララのいくぢなし!!!」ってこれは違う!(^^;

HR/HMでの世界的規模のバンドがあまり出ていない国だが、古くはKROKUS 。
最近では、解散してしまったが、 CORONER (今なら、 GOTTHARD か?)がいるぐらいという認識しか無かった。
というより、ない!(キッパリ!単に無知。)
その要因として当時、 KROKUS の、クリス・フォン・ロアーは「スイスは、国民水準も高いし、社会補償制度もがっちりしているから、生活に困らない。わざわざその生活を犠牲にしてまで、バンドのびんぼー生活をするコトはない」ということだ。この状況は、わが国日本でも言えることができるのではないにだろうか・・・と思うのは、おいらだかけか?(笑)
つまり、ある程度の仕事に就けば、リスクを負わずに死なない程度に食っていくことができる。ましてや、今はフリーターなんて職業が出来るくらいだ。そう考えると、当たるか当たらない博打に近い生活を選択するより、安全とか保証とか付いた仕事に就く方が、メリットも大きいというわけだ。(ただ、近頃は安全とか、保証は確証のない物になりつつあるが・・・特に年金!
何とかしろ!
「絶対、この年齢からこの金額払います。」って言う契約書よこせ!金払ってんだから当然だろ!・・・国民なめんのもいい加減にしろよ!)

ハァハァ・・・失礼、個人的怒りで、話がそれた・・・

で、 SELTIC FROST ですが・・・上記の通り、結成は80年代前半、スイスはニュードルフで誕生したHELLHAMMER が母体となっている。
バンドの中心人物であり、Vo 兼 g の、トム・G・ウォリアーが結成した。
HELLHAMMER は徹底的に凶暴でノイズの固まりをぶつけてくるようなバンドだった。
実際、バンドのコンセプトなどは毛頭なく、メンバーもろくに演奏できないという状態だったようだ。
しかし、マーティン・E・エイン(b)が、加入し、4曲入りデモ・テープを発表、ドイツはノイズレーベルと契約を結び、 サンプラーアルバム「DEATH METAL」 に参加、その後、12インチシングル 「Apocalytic Raids」 を発表するが、'84年、HELLHAMMERは解散する。

そして、 SELTIC FROST を結成する。
しかし、 HELLHAMMER時代に交わした契約が残っており、早速、6曲入りミニ・アルバム 「MORBID TALES」('84年)を発表する。
ところがこの、デビューEPが予想を上回るセールスを記録。
アンダーグラウンド思考の強いヨーロッパはもとより、イギリス、アメリカでもそれなりのセールスを記録した。

この後、 ds のステファンが音楽的方向性の違いのため脱退、後任にアメリカ人ドラマーである、リード・ST・マークが迎えられ、2NDアルバム「EMPEROR'S RETURN」 を発表する。
だが、このアルバム発表には後日談があり、そもそもは、NOISEのボス、カール・U・ウォルターバッハがバンドの了解も得ずに、デモテープの段階でアルバムとして発表したらしい、
これによりその後のNOISEとのごたごたとなる火種になったことは、間違いない。
そして、ようやく、ヨーロッパとアメリカの一部をサーキットするライヴ活動を始めた。そんな中、今度は、b のマーティンが脱退、そしてまた復帰するというコトが起きたが、「TO MEGA THERION」を'85年暮れに発表する。
また、それに伴うツアーも行われ、少しづつではあるが、彼らは、その名前を浸透させていった。

そして彼らの転機とでも言える4作目 「INTO THE PANDEMONIUM」を発表。
前3作を軽く越すセールスを残し、バンドの個性を確立し、4人目のメンバー、ロン・マークス(g)を加入させる。
しかし、アメリカン・ツアー中に突然解散。
1年後に再結成というどたばた劇を展開する。
以前よりくすぶり続けた、NOISEとの印税未払いなどによるごたごたがここに来て爆発したからだった。

再結成は、トーマス・ガヴリエル・ウォリアー(vo,g)(「INTO THE PAENDEMONIUM」)以降こう名乗っている)とオリヴァー・アンバーグ(g,vo)、カート・V・ブライアント(b,vo)、
そしてオリジナルメンバーであったステファン・プリーストリィ(ds)の4人組となった。
早速、プロデューサーにトニー・プラットを迎え、'88年5作目に当たる「COLD LAKE」 を発表、セールス的には振るわなかった。
確かに、今までの彼らとは少し毛色の違った、コンパクトにまとまったHMが聴ける。
だが、ここに来ても、メンバー難は回避されず、アルコールとドラッグでコントロールの効かなくなった、オリヴァーが解雇されたが、トムは後任を入れず、
そのまま'90年、6作目である、「VANITY/NEMESIS」 を発表。
その直後、マーティンが復帰し、カートが、 g に転向。'92年にベスト盤、「1984-1992 parched with thirst am I and dying」 を残し、音信不通となる。

彼らは、ブラックメタルに多大な影響を与えたバンドではあるが、私は、テクニカルスラッシュを打ち立てた、「INTO THE PANDEMONIUM」 以降が、好きだ!
ヘヴィ、スピード、アグレッシヴ、ドラマティックと言うことなし!でも、マニア向けだね。(笑)


アルバムレビュー

<タイトルです。>・・・番号(CD番号ですが、私が所持しているモノのため、廃盤になった可能性もあります。)

HELLHAMMER   <APOCALYPITIC RAIDS 1990 A.D.>・・・4831−2−U(輸)

CELTIC FROST <MORBID TALES+EMPEROR'S RETURN>・・・NCD003(輸) 

    〃        <TO MERGA THERION>・・・NOISE/0-3612-44841-2(輸)

    〃        <INTO THE PANDEMONIUM>・・・NOISE/0-3612-4484-2

    〃        <COLD LAKE>・・・WK 44270(輸)

    〃        <VANITY / REMESIS>・・・TOCP-6448

    〃       <1984-1992 parched with thirst am I and dying>・・・NOISE N 191-2(輸)


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 参考書・・・各CDライナーノーツ
       BURRN!
       THRASH・METAL    他
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insanityは、狂った文書表現、誤字、脱字が非常に多いです。

又、ここ違うよー!とか、あんなん駄作じゃ!とか、感想とかくれると、

とんでもなく喜びます。(笑)Insanity までメール、ください。




店長のコメント


Insanityさんからは、一度に数枚のレヴューを一気に送られてきました。
そのバイタリティには、見習うべきものが多々あります。 しかも、そのレヴューは結構深く、私自身呼んでてうなってしまう所が数箇所ありました。
Album全体としては、中々おいしそうなHMみたいで、私自身、よく知らないHM Bandを挙げて下さったので、 新たな開拓が出来そうでわくわくしています(笑)。
しかも、「Noise」レーベからのリリースというのも泣けるじゃありませんか。
(その後、ごたごたを起こしたようですけれど……(^^;)。)

何はともあれ、とりあえず読んでみて頂きたいものです。
このバイタリティと、観察の深さはなかなかのものですよ。
私も、もっと見習ってこれからのレヴューを書いていきたいものです。


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