楽しいweb上の交流
web上の交流とは、webを創ったのが人である限り、人と人との交流です。
個人ホームページは膨大な自己紹介であり、感性の合う人たちがそこで交流します。
日常生活の輪から抜け出して、webを通じてでなくては知り合うことが出来なかった人たちと知り合うことが出来ます。
前の章で「自己実現」がどうたらこうたらなんていいましたけど、「この人の交流こそが楽しいのだよ」とこの章でいうための前置きみたいなものでした。
(もともとひとつの章にしようと思っていたのですが、長くなりすぎるので分割したわけです)
ネットサーフィンをはじめた頃、そこには膨大な交流が存在することを知って、愕然としたことがあります。
僕はもっと、ビジネスライクでクールなものだと思っていたのでした。
必要なページを見て、必要な情報をとりだして、たまにはお礼のメールのひとつも出す。
伝言板はいわば読者投稿のコーナーであり、表面的な文章のやりとりが行われるにすぎない、と。
ところが実際には違っています。
個人の体験でいうと、すーさんというお会いしたこともない方と、ひょんな事で盛り上がって三題噺の対決をすることになったり、CGを頂いたり、文章を差し上げたり。
僕がHPを開設したとき、既にそういう人と人との交流の世界があちこちのサイトで散見され、羨ましく思ったものです。
そして僕にはそこまで熱くなる自信もありませんでした。
しかしHPを開設している方は、量の多少はあるにせよ、どうもそういう友達関係を築いているのです。
随分僕は羨ましく思い、そして気後れもしました。
羨ましく思いながらも、自分のサイトは僕の性格もあってそこまで成熟しないだろうなと思っていました。
でも、そうですね、5000HITを越える頃から、僕は明らかな手応えを感じていました。
僕自身も熱くなっているし、まわりの人たちも熱くなっていることがわかりました。
現実世界の生活から逃避するわけにはいきませんので、また趣味の世界でもありますから、そこに割ける時間は限られます。
ただ、誰もがそうなので、そこは気が楽です。
最初からそういうふれあいを求めてくる人もあれば、僕のように誤った認識でいる人もいるでしょうが、ここで言いたいことは、HPを開設してすぐにそういうつきあいが始まる人もいれば、僕のように時間のかかる人もいるから、特にふれあいを求めているタイプの人であっても、決して焦らないで欲しいということです。
いつかきっと、温かいふれあいがあなたのまわりに満ちてくることでしょう。
僕なぞオフ会なんて「一部の特定の人たち」が好んでやることだと思っていましたし、ましてや自分が参加することになるなんて思ってもいなかったのです。
僕が愛読する辻真先さんの小説にもオフ会を舞台にしたものがありますが、そこでは本名があるのに相変わらずハンドルネームでお互いを呼び合う異様な世界として取り上げられていますし、世間の認識はそうでしょう。
しかし、実際は。
後はあなたが自分で体験して下さい。
古くから開設しているページと、今はじめたばかりの自分のページでは、当然アクセスカウンタも伝言板の書き込みの数も異なっています。
リンク集のページなんか、人のと比べると自分のは愕然とするほど貧弱です。
先ほど「いつかきっと、温かいふれあいがあなたのまわりに満ちてくる」と書きましたが、具体的な手法としてはどうでしょう。
手ほどきをするのはちょっとナンセンスかなという気もしますが、少し書きます。
気に入ったページがあれば、そのページの感想などを公開したければ伝言板に、公開したくなければメールで、それぞれサイト管理者に伝えましょう。
また、伝言板で話題になっている話にのっかってもいいですし、新たな話題を振っても構いません。
ナンセンスといいながら何故こういうことを書くのか。
誰かに聞いた話なのですが、「雑誌などに1通の投書があれば、実は500人の人が投書したいと思っている。ただ、行動を起こすのはそのうちの一人なのだ」ということらしいのです。
雑誌ならそれでいいかも知れませんが、個人ページを開いていると、欲張りなことを言えば訪ねてくれた人全員に何らかの足跡を残して欲しいと思ったりします。
だから、逆の立場で、訪問したときは足跡を残しましょう、というわけなのです。
これが義務感になったらしんどいので、必ずしましょうなどということは言いません。
でも、ふれあいはそこから始まります。
もしあなたが誰かのページを気に入って、定期的に訪れていたとして、あなたがなにも足跡を残さなければ、作者はあなたの存在を知ることが出来ません。
だから、何か感じるところがあれば、無理をする必要はないし、自然体でいいのだけれど、足跡を残してみて下さい。
そこからふれあいが始まります。
そこにチャットがあれば、参加するのもいいでしょう。きっと温かく迎えてくれるでしょう。
一生かかっても見きれないほどのwebページがあるにもかかわらず、リンクを辿っていくと、意外と世間が狭いことにきが付きます。
相互リンクの関係もあるのですが、同じところをぐるぐる回っています。
友達の輪が出来ているわけですね。
自分がよく行くサイトの伝言板で、どこへ行っても見かける人、というのがいます。
限られたネットサーフィンの時間で見れるサイトなどわずかですから、いつの間にかそういうコミュニティーてきなものができ上がって、なかなか発展しない、という現実もあります。
そんなわけで、最近僕もリンクの増えるペースが極端に落ちていますが、それでもじわじわと増えています。
ただ、閉鎖的ではありませんから、いつでもその輪の中に、あなたが一員として加わることは出来ます。
基本的に、多くの人に見て欲しい、という思いが誰の中にもあるからでしょう。
ただ、残念な現象もあります。
プロバイダと契約をし、インターネットの出来る環境の人の中で、ホームページを持っている人とそうでない人では、圧倒的にホームページを持っていない人の方が多いはずです。
しかし、サイトを通じた交流というのは、どうしてもHPを持っている人どうしになりがちです。
僕はこの現象について、自分なりの見解を持てないでいます。
なぜなら僕は、HPを持つ以前でも、あちこちの伝言板に出入りをし、深い付き合いはなかったにせよ温かく迎えてもらっていたからです。
HPを持つ人は、持たない人に対して、決して冷たい態度をとったりしません。
でも、現実問題として、僕のサイトの常連さんは、HPを持っているか、あるいは準備中かの人が大半なのです。
そして他のサイトでもこの現象は同じのようです。
僕はたまたまHPを開設してしまいましたが、そんなことに全く興味を示さないサーファーが多数存在する以上、HP開設者はそのことを意識し、HPを持たないサーファーにコミュニケーションをとる方法を考えなくてはいけないと思っています。
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