個人ページって、そもそも何だ?



 
自己実現への道

 自分でタイトルを作っておきながら「個人ページってそもそも何だ?」なんて、答えられるわけないよなあ、何て思ったりもします。
 ずっと前の章で、「自己満足」に始まって、「自己主張」を経て、「自己実現」に到達する、なんて書きましたが、僕だって自己実現とは何なのか、はっきり理解しているわけではありません。なんとなく、こういうことだろうなあ、と思う程度です。
 僕自身では、ようやく自己主張の一番入り口に差し掛かることが出来たかな、と感じています。
 しかし世の中なかなか思い通りに行かないもので、ましてや何らかの仕事に従事してそれで飯を食うとなれば、自己主張もままなりません。学生だって同じ事で、単位を取るために妥協することは多々あるのではないでしょうか?
 webの世界では、そういう現実をちょっとヨコにおいといて、自己主張までなら誰でも出来るのではないか、そう思います。
 もちろん、無法なこと、非常識なことはやってはいけないし、モラルを守りましょうということは既に書きました。それらはここで改めていうまでもなく、前提条件です。
 その上で、ささやかながら自己主張が出来る場なのです。
 やむを得ず酒の席に出席するのではなく、お気に入りの人(サイト)だけでリンクを貼ります。このことを非難する人はいません。
 お気に入りのサイトをブックマークし、お気に入りのサイトに出入りをする。現実世界では「嫌なことから目を背けてはいけない」なんて注意を受けるでしょうが、ネットサーフィンをするに当たり、嫌なことから目を背けても、誰も非難しません。
 沢田聖子のコーナーには沢田聖子の好きな人たちが集まり、クリエイトミュージアムにはアマチュア作家の人たちが集まります。
 「同好の士が集まってわいわいやってるだけで、ともすれば傷のなめ合いじゃないか」
 そんな批判も聞こえてきそうですが、突き詰めていえば趣味の世界ですから、「それでいいのです」と、僕は答えます。
 但し高みを目指すことは出来ます。
 これでいいやと思ったら、そこまでで終わりです。自己実現なんて極みには到達できないでしょう。
 幸い僕はまだ高みを目指す気力があります。
 でも、いつ、挫折するかも知れません。僕もそんなところに到達できるなんて思ってもいません。
 それはそれでいいんです。趣味の世界ですから。
 でも、やる気のある人はどんどんやって下さい。現実社会では色々なしがらみで「偏屈な芸術家」ぐらいしかそんなところに辿り着けないような気さえしますが、webの世界なら可能です。
 但し僕にそれを求めることはしないで下さいね。
 僕はあくまで自分のペースでやりたいようにやりますから。

個人ページの理想

 僕がジオのリーダーとして質問を受けた際に、よく返信に書く言葉があります。
 「さあやるぞと取りかかって間もなく、いろんなことにつまずくと、ついやる気が失せてしまったりしますが、どうかめげずにがんばって下さい。」
 「個人ホームページは趣味の領域ですから、ノルマも締切もありません。納得いくまで取り組んでみましょう」
 「最初は誰でも初心者ですから」
 最初のフレーズはまるっきり盗作ではないのですが、沢田聖子さんの歌詞からヒントを得て作ったものです。一度やると決めたら自分のために途中で諦めたりせずがんばってみよう」という主旨で、歌のタイトルも「ガンバッテミヨウ」
 2番目のは僕の創作で、実感を文章にしてみました。
 最後のは完全な盗作で、五十嵐浩一さんのマンガ「ペリカンロード」に出てくる台詞です。
 これらが僕の考える個人ホームページの基本スタンスです。
 さて、理想となると、これが難しい。
 前の項で「自己実現」うんぬんとややこしいことを申しましたが、楽しく取り組むことが一番ではないでしょうか?
 表面的に見れば楽しいことばかりではないでしょう。
 資料集めに四苦八苦したり、僕なぞ文章力もないのに小説なんてアップするからさんざん苦しんでいます。
 しかし、そのようなことで苦しんだりうんうんうなってみたりするのも、また楽しからずや、ということなのですね。
 いつまでたっても思うようにページをデザインできないとか、文章がうまくまとまらないとか、絵が描けないとか、まあ色々なことがあると思います。
 これが仕事なら大変です。金銭も絡むでしょうし、締切もあるでしょう。
 でも、趣味なら。
 ま、そういうことです。
 もっとも改めて僕が発言するまでもなく、みなさん無意識のうちにこのようなことには気が付いているはずです。でも、ここはほら、初心者向けの講座ですから。

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