結婚式


副島さんの手配で、メールスで結婚式が用意されていた。日本人とのことで、仏教寺院での式を用意したとの話であったが、実はトルコ人街のアパートの地下洞穴だった。年取ったトルコのお坊さんがお経をあげてくれた。日本と同じ聴き慣れたお経だった。

日本から一緒に来た数人の日本人と数人の西ドイツ人とトルコ人の坊さんだけという少ない人での小さな洞窟での質素な式だった。しかし、新聞記者が来て何台ものカメラのフラッシュで熱気があった。日本からはるばる田舎町のジャズフェスティバルに来て、仏式結婚式を挙げるとのことで、新聞が取材に来て、翌朝の朝刊5紙程のトップ記事。良い記念の結婚式だった。日本ではこんなことは私には絶対に起きないことである。3年後に子供を連れて再度訪問した時にも、あの時の夫婦が子供を連れて帰ってきたと、新聞に載った。

凄い経験であった。



前ページ | 旅の思いで へ戻る | 次ページ


copyright 1999 Makoto Aida