<サウス・パーク(South Park)>--(1)
都心のオアシスであるサウス・パークは、当初の計画ではパール・ディストリクトのノース・パークまでつながる細長い公園となる予定でした。市は1852年に25街区を公園用地として指定したのですが、その後1871年に途中の8ブロックが民有化されてしまったために、現在では途中で途切れてしまっています。それでも、実現されたサウス・パークは当初の計画通り市民の憩の場となっています。
公園に入ると、芝生の両側に並ぶニレの大木が印象的です。各ブロックに置かれた彫刻や噴水などと相まって、落ち着いた空間となっています。公演の端にはポートランド州立大学(Portland State University)が広がり、周辺には学生向けのアパート等が並んでいます。周辺には大学や文化施設が並んでいるため、ベンチでコーヒー片手に読書に耽る若者や、犬の散歩を楽しむ老夫婦など、集まる人々にもどことなく文化的な雰囲気があります。賑やかなパイオニア・コートハウス広場とは対照的です。
<アーリン・シュニッツァー・コンサート・ホール(The Arlene Schnizer Concert Hall)>--(2)
かつてはボードビル劇場であった当劇場は、その後改修されて立派なコンサート・ホールに生まれ変わりました。オレゴン交響楽団(Oregon Symphony Orchestra)はここを拠点にしています。
<ポートランド演劇芸術劇場(Portland Center For The Performing Arts)>--(3)
1987年に建設された900席の近代的な劇場は、周辺の歴史的な文化施設群に新しい息吹を加えています。ここではバレエや演劇などの公演が行われています。この劇場はメトロによって運営されています。
<オレゴン歴史センター(Oregon History Center)>--(4)
当センターはオレゴン州の歴史展示館であると同時に、調査研究図書館の役割も果たしています。旧館の建物はきれいに改修された煉瓦アパートであり、西側の壁にはオレゴンの歴史をテーマにした壁画が描かれており、オレゴン開拓の祖であるルイスとクラークの2人の顔などが見られます。
<ポートランド美術館(Portland Art Museum)>--(5)
1892年に設立された当美術館は、アメリカ北西部のインディアン芸術や東洋美術などを展示しています。なお、北西部フィルム・センター(The Northwest Film Center)も併置されています。
<ポートランド州立大学(Portland State University=PSU)>--(6)
16,000人以上の学生を有するPSUはポートランド市内で最も大きい大学の一つであり、都市計画の学科などで高い評価を得ています。都心の街区がそのままキャンパスになっているため、広大な芝生などはありませんが、都会的な雰囲気が楽しめます。
<1000ブロードウェイ・ビル(1000 Broadway Building)>--(7)
ピンク色の外観が新しい街のシンボルとなっている、教会の背後に見える複合用途ビルです。下階には映画館Metroplexが入り上部にはオフィスが入っています。
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