都心部の街路は60m毎のきれいな碁盤目になっており、豊かな街路樹やショーウィンドーと相まって歩く時に心地よいリズムを感じられます。建物や人々を観察して楽しむには、やはり徒歩が一番です。気楽な格好で、どんどん歩きましょう。なお、地図はPowell's Bookstoreが無料で配布しているWalking Map of Downtown Portlandを必ず手にいれましょう。わざわざ観光局に行かなくても、空港やパイオニア・コートハウス広場のPowell's Travel Storeで入手できます。
ポートランドの都心部は楽に歩いて回れる大きさです。一般的な観光なら半日、好奇心旺盛に歩いたり「まちづくり」の見学をしても、丸一日あれば十分でしょう。唯一の欠点は秋から春にかけて雨が降りやすい事ですが、雨はしとしとと降り続ける霧雨なので、地元の人は滅多に傘をさしません。靴底は滑りにくいものを選んでください。
ポートランドの公共交通はTri-Met(トライメット)という公共交通団体によって運行されています。案内図で紫に塗られた無料区域(Fareless Square--Willamette川、I-405高速道路、NW Irving Stに囲まれた部分)では、バスと路面電車は全て無料です。何度でも乗り降りできるので、徒歩とうまく組み合わせてください。路線図はパイオニア・コートハウス広場にあるTri-Met案内所で貰えますが、駅やバス停にも掲示されています。
都心部の道路は、原則的には一本毎に逆方向の一方通行です。駐車場探しはアメリカの他の都市と比べるとそれほど困難ではありません。しかし、近年の建設ブームで仮設駐車場が次々と閉鎖されているので、今後は場所探しに苦労しそうです。
MAX (Metropolitan Area Express)と呼ばれる近代的な路面電車は地域のシンボルです。各列車は2両編成と短いですが、これ以上長くすると60m間隔の都心街区に停車できないためです。都心から東のGresham市までの24kmは、1986年の開通以来、一日平均で29,400人を運んでいます。西側へは1998年9月にHillsboro市までの28kmが全通しました。全てのMAXには低台車の車両が連結されているため、身障者の方も自力で楽に乗降できます。
なお、MAXには観光ガイド付きの旧型電車 Vintage Trolleyも走っており、観光客に親しまれています。
バスは路線網が複雑なので、都心部だけを回るならばお勧めしません。バス停は行き先毎に色分されていますが、それでも土地勘がないと行き先を探すのに苦労します。5th Av.と6th Av.の一部はバス専用のモールになっており、通勤時間帯にはものすごい台数のバスと乗客の列が見られます。ポートランド都心へ通勤する人の中で公共交通を利用する人の割合は約40%ですが、これは東京の約70%には及ばずとも名古屋の約30%を上回り、車社会アメリカでは驚異的な数字です。勿論、全てのバスには身障者用の昇降機が付いています。
<それでも車という方へ>
殆どの方は都心部のホテルに宿泊されるでしょうから、車を使う必要はないはずです。公共交通も便利であり、プランナーとしては「レンタカーは使わないでください!」と言いたいところですが、それでも車とおっしゃる方に向けて簡単なご案内をします。
都心中心部の駐車場はスマート・パーク(Smart Park)と呼ばれる提携料金割引システムを取っており、主なデパートやお店で$15以上の買物をすれば2時間分が無料になります。なお、現在は基本料金は1時間95セントに値上げされています。
なお、立体駐車場は外壁のデザインが街並みに調和するように配慮されています。1階には店舗が組み込まれ、無機質なコンクリートはブロック・タイルなどで覆われています。古い駐車場の中には、上の写真の様にアートを貼り付けるなどの工夫も見られます。
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