大畑町(2):文化・資産

縄文時代晩期の遺跡

大畑町には古くから人が暮らしていました。1996年に陸上競技場造成工事中に見つかった二枚橋遺跡は、約10万m2ある縄文時代晩期の遺跡であり、青森県随一の規模を誇ります。出土した土器の一部は、写真のようにガラスケースに入れられて公民館に展示・公開されています。


四季折々の祭り

青森は有名なねぶたに代表されるように祭りが大変盛んな地域ですが、大畑町でも四季折々に様々な祭りが行われます。大畑八幡宮例大祭(9月14〜16日:写真は公民館に展示されている山車)、大畑港まつり(御盆最終日)、薬研丑湯まつり(7月第2土曜)などは、観光客を集めると同時に、祭りに合わせて帰省する町民も多く、町の暮らしに欠かせない祭りです。


数多い神社・仏閣

大畑町を歩くと、町のいたるところに神社・仏閣があり驚かされます。これらは、蝦夷、江戸、上方などとの交易による文化繁栄の証しであり、永年に渡って町民の心の支えとなってきたものです。


“ノマド”にとっての歴史建築

町民の皆さんによれば、大畑の人々は“ノマド(遊牧民)”と呼ばれる行動様式・気質を持っていて長期定住をしないため、これだけ長い歴史を持ちながらも独自の建築様式を持っていないそうです。実際に町中を歩くと、建築様式よりも街区や建物の配置によって町の歴史を感じ取ることができます。しかし、個別の建物を観察すると、写真のように古くからの文化を感じさせる建築も見ることができます。



町のイメージづくり

大畑町の水揚げの中心であるイカは町のシンボルマークに使われています。このマークは立て看板からイカ加工品(名産いかすみらあめんなど)のパッケージまで町のあちこちで見られ、町全体に共通のまとまりを演出しています。なお、イカについての詳しい情報はイカネットホームページを御覧下さい。


ここにもイカ!

シンボルマーク以外にも、様々な“イカくん”達が看板に登場します。リアルなものも多い中で、一番可愛らしかったのがこれです。


町のシンボルをデザインした街灯

中心部の街灯のデザインは統一されており、景観に一体感をうまく与えています。各街灯は、片面には町の海のシンボルであるイカが描かれ(写真右)、反対の面には山のシンボルであるヒバが描かれています(写真左)。強度、肌触り、香りに優れる青森ヒバは日本三大美林の一つであり、大畑町の木にも指定されています。町内には、木材工芸センターを中心に、ヒバ工芸品を製作・販売するところも多く見られます。


<市街地の中核であるコミュニティセンターへどうぞ>

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