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ホットドッグを食べるなどして、移動の疲れも否定出来ない状態だったので、ホテルに戻ってゆっくりと休むことにした…なかなか居心地の良い部屋だった… |
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ホテルのフロント横には、一寸した飲み物や、新聞などを売っているコーナーがあった。如何に厳しい寒さであったとは言え、その中を随分歩き回って戻った型だったので、少々喉も渇いた。眼に留まったゲータレードを出し、フロントの女性に声を掛けた。「寒かったんですけどね…歩くと喉が渇いて…」と女性は愛想良く「そうですね…このドリンクよりも外気は冷えていますけど…」そして私が小銭を出して代金を払うと「あら…お金まで外気で冷たいですよ!」と一寸愕いた…「本当ですか?」と私は渡していない小銭に触れた…「本当だ…」 保温効果が存外高かったニットの帽子を脱いで、部屋で寛いだ… |
部屋の中を見ると、コーヒーメーカーがあり「ご利用ください」となっている。写真の中央下の方にある金色の袋を破ると、濾紙に包まれたコーヒーが入っていた。「これは気が利いている!」と試しに淹れてみた。機械が蒸気を上げて独特な音を出し、様子を見ると珈琲が黒く輝いている。「これは良いぞ!」とこれまた備え付けのマグカップに注ぐ。機嫌が良かったのはここまで…なんとこれがデカフェと称する“カフェイン抜きの珈琲”というやつだったのだ…少し前に読んだ小説に出て来たアメリカの高級官僚が執務室で、難しい顔をして飲んでいたやつだ…「こんな妙な味が…」私はホットドッグのようなアメリカの嗜好は相性も良いが、これは理解出来ない。砂糖やミルクがタップリ入ったような状態なら悪くないかもしれないが、ストレートでは少々いただけないと思った…カフェでこれを見かけても、余計な好奇心は起こすまいと思った…と隣りの緑の包みを見た。デカフェとは書いていない。“コーヒー”と確り書いてある。「これだ!」恐る恐る淹れてみたが、間違いなかった… |
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