横浜ベイスターズ・業務改革情報




03/12/30
・横浜は往年の名外国人スカウト、牛込氏に“再登板”を要請する。8月の時点でも牛込氏再登板の噂はあったが、具体的な話になってきたと言うところか。アドバイザリー契約なのか社員契約なのか、詳細は不明。(ちなみにリチャード背古氏とは社員契約を交わしている)
 もうお年なので、みずからアメリカを飛び回ると言うことはないかも知れないが、その人脈面に期待します。例えば、アロヨー投手獲得にレッドソックス側が難色を示してきた場合、牛込さんのレッドソックス人脈が頼りになるはずです。


往年の名スカウト牛込惟浩氏

03/12/18
山中氏、事実上の球団代表に。笹川・野口両部長は更迭 ニッカン(参考:朝の記事 ニッカン/スポニチ
 17日、球団取締役会は来年1月1日付人事および組織再編を決定。肥大化したチーム運営部からチーム管理、記録・査定、国際・編成、育成の4部門が独立(?)する。さらに編成部からスカウト部が独立。

 人事面では、山中専務取締役が新設のスカウト部部長に就任する。山中氏は連盟担当も兼任し、事実上の球団代表となる。それはいいのだが、GMには結局ならないのだろうか?
 新チーム運営部長には現営業部長の高木弘二氏が就任。国際編成部長には亀井進・現業務部長が就任する。なお国際編成関係では、リチャード背古氏と契約。ついに横浜にも駐米スカウトが誕生した。具体的には、既報の出来高制外人スカウト契約と思われる。(参考:球団改革8月7日の記事。)

 一方、笹川氏は業務部へ更迭(ニッカンによると事業部長)、野口氏はベイスターズサービスへ出向となり、フロントは一新されたことになる。
 石井琢郎や三浦・斉藤隆との長期多額に渡る複数年契約の失敗。江藤・下柳・鳥谷獲得失敗。多田野の不祥事に気付かずあたら自由枠を一つ棒に振った失敗。ローズ慰留失敗。谷繁放出。牛込以後の長期にわたる外国人選手獲得の失敗。などなど、笹川氏と野口氏の失政を数え上げればきりがない。長年の懸案だったフロント一新がようやく達成できたのは嬉しいが、遅すぎたのでは、というのも素直な感想だ。
期待してます亀井・新国際編成部長

03/12/17
・今オフに行われるはずだった「大改革」だが、看板倒れに終わった様子。16日、笹川チーム運営部長は国内他球団選手の獲得については「トレードはもうない。決着だな」と発言。終了を明言した。
 山中氏を船頭に、選手をトレードなどにより大幅に入れ替える、阪神型の大改革が行われるはずだったが、実際にはトレード4人・任意引退1人・自由契約7人(外国人選手を含む)・合計でたったの12人。合計24人を入れ替えた02年の阪神の半分にしかならない。大体、秋には山中氏がGMに就任するはずだったのに、それも白紙。何かあったに違いない。腹立たしい限りです。 ソース




03/12/10初出 03/12/11追加
・10月09日に既報の年俸出来高制だが、相川・金城がリーディングケースになりそうだ。10日、球団から2200万円の提示を受けた相川が、基本2000万・出来高1000万ではどうかと逆提案。笹川運営部長も出来高制ののメリットを認めた。次回交渉で、詳細な出来高項目を決定する様子。翌日11日には金城も出来高契約に基本合意。年俸数千万円クラスの選手に出来高払いをつけるという異例の試み。是非、成功して欲しい。

相川:「やった人がもらえて、やらなかった人はもらえない。当たり前」「自分にプレッシャーをかける意味でも、いい考えだと思います」
笹川:「こんな提案は初めてだが、面白いんじゃないか。今のシステムを変えるモデルケースになるかもしれない」「ヒット1本いくらというような積み重ねのポイントもある。レギュラーになれば500ポイントで1500万円プラスもいい。どういう項目になるかそれを示してやりたい」「目先の不満をそらすものではない。今後(ベース年俸と出来高を)同じくらいの割合にできたらと希望はしている。これからもやっていく」
峰岸球団社長:「年俸を抑え、出来高部分を手厚くすることで、働きに見合わない金額を支払うリスクを回避できる」
 ニッカン神奈川




03/10/15初出 03/12/10追加
・SARSの流行で大幅に延期されていた天津ライオンズとの業務提携が、10月21日にようやく結ばれた (はず。報道がないので推定ですがw) ソース

山中正竹専務取締役「現時点で人材を求めるのは難しいかもしれないが、将来的に魅力のある市場に成長する」



03/10/09
「国際担当コーチ」を新設 ソース
 高木由一・現打撃コーチが、育成担当コーチと兼任する。「国際担当コーチ」とは「米国で新外国人選手を見定める役割」(サンスポ)になるらしい。これまで国際担当のジョー古河氏が行っていた仕事とは違い、牛込氏などの嘱託スカウトがリストアップしてきた選手の実力を見定め、最終的に獲得するかどうかを決定することが仕事のようだ。いい外人を引っ張ってきてください。

年俸出来高払い制導入 ソース1 2
 詳細はわからないのでなんともいえないけれど、基本的には賛成。チーム成績と人件費を対応させることで経営リスクを減らすのは正しい方針だと思う。
 ベテラン陣には厳しい契約になりそうだが、今のチーム成績ではフロントに対し強く反発できない? それに、悪いことばかりではない。出来高制ならば、高年俸がゆえに解雇された駒田のような例は減るだろう。選手寿命はむしろ延びるかもしれない。
 選手会が余計な口出しをしなかった場合、数年後には案外あっさりと出来高制に移行する可能性もある。峰岸社長の手腕はどうか?



03/08/26 03年秋よりGM制を開始 。ソース


 横浜は今秋にもGM制を導入する。監督の人選を含むチーム全体の編成に加え現場の成績や観客動員数にまで責任を負うらしい。が、まずは、奇妙に入り組んだ編成部とチーム運営部の所轄をひとまとめにするのが大仕事だろう。
 初代GMは既定路線通り山中正竹専務取締役。そのために引き抜いてきたのだから、大いに働いて欲しい。プロでの現場経験のない山中氏は、「現場不介入」が原則のGMの仕事にはむしろ向いている。

期待してます山中正竹編成担当専務取締役

03/08/07 外人スカウトルート再編/嘱託スカウト制へ


 横浜ベイスターズの外国人選手獲得ルートは、数十年ぶりの大規模改革期にあります。
 すでに報じられたところでは、MLBタンパベイ・デビルレイズとの業務提携が成立し、社内の国際業務については新たに国際部を設立して本格的に取り組むことが決定しています。

 そして今回の報道を総合して考えるに、どうも今後の外国人獲得は、1.提携したデビルレイズからの紹介 2.出来高制の社外嘱託スカウトによるスカウト、この二つのルートに集約されそうです。
 ベイスターズ社内の国際担当社員が一人で自ら渡米してスカウトする、という従来のスカウト方法は、コネや名人芸的目利きを必要とする方法であったため、牛込氏退団以後うまくいっていませんでした。ジョー古河氏は、今後は外国人獲得の第一線から退くことになりそうですね。

 今回報道された嘱託スカウトは、元横浜ベイスターズ国際担当だった牛込氏の他に、レンジャーズの環太平洋スカウトのリチャード背古氏、阪神で監督を務めたドン・ブレイザー氏の長男でロッキーズの環太平洋スカウトのケント・ブレイザー氏。牛込氏は、国際部のアドバイザーとなるのではなく、社外の嘱託スカウトになるのでしょうか?





03/07/15 国際部新設。牛込氏復帰へ。 ソース

 横浜の再生のためには1.チーム運営部から国際業務を切り離し「国際業務部」を新設 2.MLB球団との業務提携 3.有能な国際スカウトの育成 の三つがかなめとなります。そしてこのうち2については、既報の通りデビルレイズとの業務提携が成りました。
 今回の報道は、残りの二つを的確に埋めるものです。すなわち1.横浜に国際部が新設される 3.牛込元顧問が復帰する!この二つが実現するなら、横浜の国際業務は、構造的・また人的にも大幅に改善されると言っていいでしょう。30年間なーんにも変わろうとしなかったというのに、ここへ来て急激な改革の嵐です。むろん経営改革だけでただちにチームが強くなると言うわけではありませんが、とりあえずうれしい。
 とくに99年に球団とケンカ別れした牛込氏が復帰する、という報道は、寝耳に水でした。当時牛込氏が横浜を退団した理由は、球団幹部との確執や国際業務に対する評価の低さ・人事や経営構造への不満があったといいます。そして、当時とは親会社も経営陣も様変わりをしており、しかも国際部が新設されて国際業務の地位向上が約束されているとあっては、牛込氏が復帰してもなんにも問題はないわけです。
 デビルレイズとの業務提携があるので、もはや天才スカウトによる名人芸的新外人獲得は必要ない時代であるのは確かです。お年でもありますし、かつてのように、外人獲得に牛込氏が大活躍する、ということはもうないかもしれません。けれど、やはり牛込氏の豊富な国際人脈は魅力です。牛込氏には、突然の退団がゆえに99年に満足にできなかったであろう「後任の古河氏再教育と国際人脈の移譲」を、期待したいです。




03/06/29デビルレイズと国際業務提携

 横浜が米メジャーリーグのタンパベイ・デビルレイズと業務提携を結ぶことが決定した。主にスカウト情報の交換と選手、コーチ、球団スタッフの人的交流で、契約期間は2年(2005年末まで)。課題だった外国人選手獲得のルートを確立するのが主な狙いだという。

 待ってました!これまでの横浜の新外人獲得方法は、たった一人の国際業務担当が年に数回渡米し、たった十数試合を観戦して決定するというもので、いってみれば国際業務担当の名人芸に期待した不安定なものでした。その上、名人だった牛込氏に喧嘩別れに近い形で辞任されてしまった時以来、横浜の国際人脈はぶっつりと切れてしまい、そのせいで後任のジョー古河氏はここ数年の外国人獲得にとても苦労していました。

 今回の国際業務提携は、横浜の抱える国際人員不足と人脈不足を両方解決するもので、非常に喜ばしいかぎりです(というか何でもっと早くにやらなかったんだろう)。たとえば今年のように、中途半端は外人しかリストアップできずに中間補強を断念する、というような事態が避けられるようになるでしょう。獲ってこれる外人のレベルも安定すると思います。むろん、毎年いい外人が取れるとまでは言いませんが、去年業務提携していればホワイトサイドは獲らないですんだでしょうね。ここ数十年不変だった新外国人獲得システムの改革に球団が乗り出したのはいいことです。

 と、ここまで業務提携を全面的に肯定してしまいましたが、業務提携には一般に金とよけいな労力がかかるものなので、それがネックといえばネックです。さほど強くない(というか弱い)デビルレイズなら、業務提携料も安いのかも知れません。いずれにせよ、親会社が万年赤字のマルハからTBSに替わってくれていてよかった。

広島のシーツもデビルレイズ出身デビルレイズ時代のコックス


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