「ライト級チャンピオン」 おすすめ度 ★★★☆☆
おそらく、ヘップバーンの出た映画の中で、最もライトな作品だと思います。別な言い方すると、あまり内容が無いというか、何も考えなくて良いというか・・・。単純にヘップバーンのファンの方は何も期待せずに気軽に楽しんで欲しい感じです。 ホールデン演ずるシナリオライターが、アイデアに行き詰まっているのをタイピストのヘップバーンが助けるうちに恋に落ちるというたわいのない話ですが、思いついた脚本の部分が映像化されて、どんどんと場面展開していくあたりがテンポよく楽しめます。「フランケンシュタインとマイフェアレディは、基本的には同じ話だ」なんていう軽くて面白いセリフが出てきて笑えます。
「おしゃれなムードが魅力です。」 おすすめ度 ★★★★☆
「麗しのサブリナ」以来、再度W・ホールデンと共演した本作でオードリーは、前作の「可愛い女の子」から転じて、大人の「かわいい女」を演じています。ただ、「サブリナ」と異なりストーリーは必ずしも面白いとは言い難いように思います。前半はかなり楽しいのですが、後半は少々だれてしまいます。しかしながら、本作は50〜60年代のアメリカのコミカルな恋愛作品独特の、屈託のない明るいタッチ、陽気でシャレた雰囲気に溢れています。オードリーの作品の中では比較的地味な存在かもしれませんが、同じパリを舞台にした「シャレード」や「おしゃれ泥棒」と同様に、今時のラブコメ作品とはまた違った、贅沢な味わいを感じられるという面で、捨て難い魅力があるように思います。
概要
A・ヘプバーン、W・ホールデンが劇中劇の手法をとることで、1人2役、3役を演じるラブコメディ。祭に湧き立つパリを背景に、映画脚本家リチャードと彼に雇われたタイピスト・ガブリエルが、シナリオを共に作り上げるうち、二人は次第に恋に落ちていく。
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