「悲惨」 おすすめ度 ★★★★★
無責任な噂によって生活を、いや人生の全てを破壊されていく、無実の女性たち。うち一人は自殺。もう一人は・・・これからどうなるのだろう。
考えさせられる映画です。
「シリアスな作品でした」 おすすめ度 ★★★☆☆
当時は、タブーだった同性愛について、いわれのない非難や抽象を受ける女教師役を微妙な心情の動きにいたるまで、みごとに演技表現している作品です。
同じくシリアス路線で作られた作品「暗くなるまで待って」の演技が高く評価されがちですが、この作品のオードリーも演技派としての才能を十分見れてくれています。
概要 仲の良い二人の女学校経営者カレンとマーサが、同性愛者であるという噂を立てられてしまう。その結果、マーサは傷つき自殺、カレンは婚約者と別れ、独り町を立ち去る……。一人の少女の嘘によって、とてつもない不幸を被った女性達の悲劇を描く作品。
カレッジ時代から仲の良かったカレン(オードリー・ヘプバーン)とマーサ(シャーリー・マクレーン)は、共同で寄宿制私立学校の経営に乗り出すが、ふたりがレズビアンという噂が流れて生徒たちはみな退校。やがてふたりの潔白は証明されるが、そうした事件を機にマーサは、自分が潜在的にカレンを愛していることに気づき、その苦悩の果てに…。 リリアン・ヘルマンの戯曲『子供の時間』を1936年に『この三人』として映画化した名匠ウィリアム・ワイラー監督が、自らリメイクしたヒューマン・ドラマ。まだ性に対する偏見が濃厚であった時代の悲劇が、堂々たる演出で見事に奏でられている。二大スターの名演も見ものだが、役柄的にマクレーンの方がやや優勢か。(的田也寸志)
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