1998年5月31日(日曜日)

翻訳会社とは原稿を宅急便でやりとりすることがよくある。今日もB社から原稿が送られてきたが、そのとき不在で受け取れなかった。不在だったのは、ちょっと外出した1時間ほどのあいだ。

宅急便の会社に再度持ってきてもらうように電話したが、いつ来るという保証がないので、ずっと家にいないといけない。缶ジュースを買いにもいけないわけで、とても不便。もっと言うと、おちおちトイレにも入っていられない。別に急がないものならよいが、翻訳の原稿のように一刻も早く内容を確認したい、だから早く入手したい、というものだと困る。

クロネコヤマトが宅急便を配達する時間を細かく指定できるサービスをはじめる(はじめた?)ようだが、これは宅急便を多用する人には待望のサービスじゃないだろうか。

ちなみに送るときには、宅急便の営業所まで持っていくことにしている。電話すれば取りに来てくれるが、取りに来てくれる時間を指定することはできないので、ず〜っと待ってなくてはならない。ずっと自宅で仕事をしているわけじゃないので、そういう優長なこともしていられない。

送付の時に添付する伝票もあらかじめたくさんもらってあるので、それは自宅で書いて持っていく。コンビニでも受け付けてくれるが、コンビニだと「朝10時必着指定」ができないので営業所に持っていっている。

 

さらに今日は、外貨預金の口座を開いた銀行からも郵便物が書留で送られてきたようだ。こちらも受け取れなかった。「郵便物お預りのお知らせ」の説明を読むと、郵便局の郵便物は明日以降でないと受け取れないらしい。どんどん円安になっているので気になる。はやく書留の中をチェックして自分の口座に振り込み、外貨に換えなければ……。

 

1998年5月30日(土曜日)

B社の別の方から、別の仕事の依頼があった。あるコンピュータ会社の「リライトのトライアル」だそうだ。

つまり、B社はそのコンピュータ会社から新たに仕事を取ろうとしており、その仕事とは、コンピュータ会社が社内で訳したものを修正(リライト)する、というもの。初めての仕事なので、そのコンピュータ会社は翻訳会社のB社にトライアルを出した、ということだろう。

B社からのメールによると、リライト料は原稿を見てから決めるとのこと。私からは引き受ける旨のメールを出しておいた。

リライトは何回かしたことがあるが、訳文がひどいと、とても時間がかかり、訳文がまともだと時間はあまりかからない(あたりまえだけど…)。

以前にB社から、A4一枚 500 円でリライトの仕事をもらった。全部で 1000 枚ほどだったが、わりとすぐにできた。結局 50 万円ほどもらってラッキーだったのを覚えている。

 

今回は分量は少ないらしいが、「トライアル」と言われると気合いが入る。がんばるぞ〜。

 

1998年5月29日(金曜日)

今日はB社とC社の2社から翻訳の依頼あり。ここ半月ほど事実上休業していたので、久しぶりの翻訳(週刊のA社は除く)。

というわけで両方とも引き受けることにした。

でも今日は疲れきっているので寝る。12時間以上は寝て、明日は完全復活…したい。

ところで、私がコンピュータ雑誌の中では一番好きな「スーパーASCII」が休刊になる。ASCIIも社長が代わって雑誌のリストラをやっているのだろう。それにしても残念。技術をまじめに掘り下げている良い雑誌だと思っていたが、休刊になるところを見ると、読者は少なかったのかもしれない。

もっともASCIIにはDOS/V系の雑誌と、インターネット系の雑誌があるので、「スーパーASCII」が同社の位置づけ的に難しい位置だったのかもしれない。

 

1998年5月26日(火曜日)

実はこの2週間かなり忙しかった。日記を読んでいただければある程度わかっていただけると思う。おかげで世の中についていっていない。今日、昼御飯を食べながら喋っていて気が付いた。

A君「ドリームXXX(失念!)って128ビットだって。でもグラフィック関係だけみたいよ。」

B君「そう言えば、パッドには、なんかPDAみたいなのがつくなぁ」

私「??????」

よくよく聞いていると、セガが「サターン」に続く新製品を出すらしい。日立のCPU、SH-4を搭載するらしい。

この手の話が2,3個あった。たった2週間でこれなので、何ヵ月も世間から離れていたら、無知な人間のできあがり…というわけだ。

しかし、また明日から超忙しい。ま、まずい。この調子では、あっという間に「世間知らずの技術屋」になってしまう。

 

1998年5月25日(月曜日)

アメリカのテレビ放送にはクローズドキャプションというのがあって、専用の装置をつけると(最近のテレビには組み込まれているものも多い)普通の番組でも字幕が出てくる。(出てこない番組もある。)

英語の放送で、英語の字幕が出てくるわけだ。ほとんどの場合、喋っている内容そのものが字幕で出てくる。

ところでこの字幕が出る速度が速い。もともと、人が喋っているのをそのまま活字にすると、かなりの量になる。

これを見て私は「字幕翻訳」ってすごいなぁ、と再認識した。

番組によるが、喋るのが多い番組で字幕が出てきたら、アメリカ人でも字幕を一生懸命見ないといけないのではないだろうか? 例えばニュース番組では、字幕がバンバン出てくる。

日本でも、日本語のニュース放送でアナウンサーが喋る言葉がそのまま字幕で出てきたら読むのに専念しないとダメなような気がする。つまり、画面を見ている暇がないのではないだろうか。

映画の字幕翻訳は、字幕を読みながらも、映画の画面も見れる速度で字幕が出てくる。結構長い言葉の応酬(たとえば口論とか)でも、そう言えばうまく訳していると思う。

私の知り合いで、米国留学していた日本人がいるが、その人が「日本に帰って、留学仲間みんなでアメリカの映画を見ていると、その字幕(日本語)の訳はちがうよ〜ということがよくある。」と言っていた。

そのときは「へ〜、そういうものかぁ」と思ったが、今よく考えてみると、字幕翻訳というのは、英語の文章自体だけでなく、その場面の雰囲気とかストーリーの流れを考えた上で訳すんだろうなぁ…という気がする。文章自体を見ると、全然ちがう文章にしても、映画全体として考えた場合の言葉に直しているのに違いない。

やっぱり翻訳というものは深い。

 

1998年5月24日(日曜日)

仕事のほうは山を越えた。ふ〜。今週はほんとうに忙しかった。

今日はA社の原稿を翻訳。

ところで、外貨預金に挑戦することにした。シティバンクで外貨預金を扱っており,ニュージーランド・ドルだと100万円以上で金利6.7%。日本の定期預金が0.2%程度なので、それと比べるとかなりの高金利。

しかし,為替のリスクがあるので、場合によっては元金割れする可能性がある。為替の変動がなくても預入の時の換算レート(TTS)と引き出すときの換算レート(TTB)が異なるので、その分は損をすることになる。

今後もまだまだ円は安くなるだろう(?)と思い込んで外貨預金をすることにした。

ことしの12月(だったっけ?)からは銀行で投資信託を扱うようになるのでこちらも楽しみだ。米国は現在バブルの状態で、普通の人が年利20%で老後に備える…というのもよくあるケースのようだ。

財テクはいろいろと面白いが、くれぐれも先物取引には手を出さないようにしましょう。

 

1998年5月21日(木曜日)

C社から頼まれた用語集を訳して納品。

ところで、会社の方は土曜日も出勤が確定。

 

1998年5月20日(水曜日)

忙しい、忙しすぎる。今週中には山を越えるぞ。

 

1998年5月19日(火曜日)

1ヶ月ぐらいB社から仕事が来ていない。新記録更新中。もっとも休業宣言していたせいもある。

本業が忙しいので今日はこのへんで。

 

1998年5月18日(月曜日)

会社が忙しい。いま翻訳の仕事がくると大変。

ところで、仕事というのは忙しいのがいいか、暇なのがいいか、それは大きな問題だ。同じ給料なら暇な方がいい、と多くの人は思うかもしれない。でも、私はそうでもないと思う。暇なのはつらい。暇だからといって、会社で遊んでいてもいいわけじゃないからだ。つまりは、窓際族が良いかどうかという議論と同じかも知れない。

そこそこ忙しいときと、暇なときが交互にくるとちょうどよい。忙しすぎると、仕事に流されてしまう。私のように(いちおう)戦略的な仕事をしたい人は、忙しすぎると仕事に流されて考える力が低下する。暇すぎると考えることに飽きてしまう。

この忙しいときに翻訳の仕事が来たらどうするか? あえて受けて、ちょっと極限状態に挑戦したいと思う。最近ぬるま湯状態で、精神的には怠けている。チャレンジチャレンジ。

 

1998年5月17日(日曜日)

A社の原稿を翻訳。

今回は、「技術的な翻訳はスムーズになってきた。文芸的な文章もスムーズに訳せるようになれば翻訳の範囲が広がる。これからはそういう原稿も出してみます。」というコメントをもらった。

A社からは、毎回コメントをもらえてとても勉強になる。

私も技術的な文章は得意だが、どうも文芸的なのは訳しにくいと思っていたので、そういう傾向の原稿ももらえれば勉強になる。ただし、翻訳速度は格段に落ちると思うし、誤訳も多くなるだろうから気合いを入れて取り組む必要がありそうだ。

 

1998年5月16日(土曜日)

友人の結婚式と結婚パーティに出席した。今まで何度も日本人の結婚式や結婚披露宴には出席したことがあるが、アメリカ人のには初めて。

教会で式があり、そのあとパーティだった。ホテルについている教会での結婚式には出席したことがあったが、本物の教会での式は初めてだった。「アベ マリア」の歌がとてもうまくて感動した。オペラ歌手なんだろうか、歌っていた人は。英語なので意味は不明。

パーティも普通の日本のパーティとは全然違って、みんながハッピーになれるパーティだった。「ブーケなんとか」と「ガータなんとか」(あぁ、もう忘れてしまった。)で、花嫁のブーケを投げたり、花嫁がはいているガーターを脱いで投げたりするのも、実際に見たのは初めてで楽しかった。

スピーチはみんなが適当にしていた。新郎新婦は「I love you.」を何度も言っていた。

感動し、初めて結婚披露宴で泣いた。

 

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