1998年6月15日(月曜日)
金融関連のB社の翻訳だが、やっぱり難しい。「balance」が「口座」だということぐらいはわかっても、「credit floor」は何のことかさっぱりわからない。「nonsubordinate account」っていったい何??
いちおう訳語集があるのはよいが、それでもわからない言葉がある。
やっぱりこれからは畑違いの分野はやめようと心に決めるのだった…。
1998年6月14日(日曜日)
このあいだ始めた外貨預金だが、どんどん円安も進み、わずか10日ほどで2万円ものプラスとなっている。しかし、プラスといってもまだ換金していないので実際に儲けたわけではない。
ここら辺が難しい。換金するべきか待つべきか...。換金自体は電話のピッポッパッであっというまにできる。
というわけだが、最初の予測どおり1ドル150円になるのを待つことにした。きっと150円まではいくだろう。いく、絶対に、いくはずだ…。
1998年6月13日(土曜日)
ほとんど寝ていたが、夜はA社から原稿が送られてきたので翻訳。
B社からも原稿が送られてきたが少なそうなので余裕でできそう。
1998年6月12日(金曜日)
このあいだ断ったB社の金融関連の翻訳だが、再度やってもらえないかと打診があった。私の場合、1度断っても2度頼まれると引き受けることにしている。たぶん、たまたま翻訳者が見つからないなどで、どうしても私にやって欲しいということだと思うから。
しかし、不得意分野なのでボチボチできる範囲でやりたいと思う。まだ、翻訳する枚数とか聞いていないが、いつもより少なめでお願いしようと思う。
1998年6月10日(水曜日)
6月7日の「You name them,」だが、気になったので昼休みに、英語ネイティブ日本人のT君に聞いてみた。彼は、この日記にも何度か登場しているが、ご両親は日本人で見た感じも日本人だが、就職するまでは日本に来たことがなかったという変なアメリカンだ。
というわけで、さすがに瞬時に答えてくれた。「なんでも考えられるものはすべて当てはまる」とのこと。ゲストブックで教えていただいた「きゃでい」さんの答えどおりでした。 「them」も使うそうです。
わたしも、それっぽい感じはしたので、雰囲気の訳はA社に出したので、今回はO.K.でしょう。
ところで、昼休みに聞きに行ったときに、彼は英語の単行本(みたいなやつ)を読んでいた。
私「ねぇねぇ。やっぱ英語のほうが読みやすいの?」
T君「まぁ、どっちかと言えば、英語のほうが楽ですね。」
と言うことだった。やっぱりT君は味方にしておいた方がよさそうだ。
1998年6月9日(火曜日)
今日は久しぶりに飲みに行った。と言っても一週間ぶりぐらいか。木曜日も飲みに行く予定なので、最近の私にしてはハイペースだと思う。
ところで、このあいだ、携帯電話の盲点!! というほどじゃないが、欠点を痛感した。このあいだ飲みに行ったときは、適当に飲みに行くことにしたのはよいが、とても適当だったので、先に行く連中は先に行く、あとでわれわれも合流するよ、というありがちなパターンだった。
「店が決まったら電話して!!」と言ってあったので、電話がかかってきた。で、店の場所を聞いたが、ややこしすぎて、その場所が理解できない。「近くまで行ったら電話するよ。」と言ったが、なんとそこは地下2回で電話が通じないらしい。
結局、飲んでいる連中に定期的に地上に出てきてもらうことにして連絡し、目的に行き着くことができた。
地下で連絡を取り合う必要性が今まではあまりなかったので、それほど気にしてなかったが、電話が通じないというのは痛い、と思った。
さらに、途中で用があった私は、その飲み屋から抜けて用を済ましに行くことにしたが、方向音痴の私は、その場所を覚えておく自信がない。で、結局、飲んでいる連中に、定期的に地上に出てくるよう頼んで、私が道に迷っても復活できる対策を打っておいた。う〜ん、不便。
ところで今日は地上だったのでまったく問題なし。さらに夜遅くなったので女の子に車でうちまで送ってもらった。なんというやつ、という批判もあるでしょう…。が、たまには女の子に送ってもらってもよいのでは……。やっぱり言語道断… かな。
1998年6月8日(月曜日)
会社の仕事にも波がある。おもしろいときと、おもしろくないとき。
わたしは、ちょうど仕事がおもしろくないときに翻訳を始めた。1年半ほどまえだ。
しかし少し前に、階層でいうと私の3ランク上の上司が変わり、しばらくして2ランク上の上司、そして直属の上司も代わった。おかげで私は仕事が非常にやりやすくなった。これは3ランク上の上司が、代わったことが大きい。部門の考え方が大きく変わった。一言で言うと「仕事は好き勝手にやれ」 という方針だ。
と、言われても、実際に好き勝手する人は少ない。あたりまえだが、会社で好き勝手するにはリスクを伴う。たとえば普通の会社に、髪を真っ赤に染めていけばリスクもある。もちろん、髪を真っ赤に染める利点を淡々と説明できて、まわりを説得できればO.K。
うちの会社のほとんどは優秀なサラリーマンで、何事もあたりさわりなく、卒なくこなす。そして、危うきには近寄らない。
しかし、私は不良社員なので、ほんとうに好き勝手にしようとしている。まずは、決裁書作成マシーンとなり、バンバンお金を使うようになった。私のプロジェクトの人員も拡大中。しかし、金で雇える人は雇ったが、金では雇えない頭のいい人材が欲しい。それで、ほかのプロジェクトから引抜きにかかっており、2ランク上の上司あたりまで説得工作をしている。
私が引抜こうとしている人たちは、最近、直属の上司から、「さんだから呼ばれているようだな。」と話があったらしい。もちろん、本人たちとは合意の上の工作だ。9月からは、何人かは引き抜けると計算している。
予算もX億円ほど使わせろと打診したが、「金がない」と言われているので、「じゃぁ、今年度予算を前半で、すべて使わせてほしい」と要求し、基本的にはO.K.をもらっている。
私の計算では、下半期にはプロジェクトの再編があるはずなので、予算はそのときにどうにでもなると考えている。ほんとうにお金がなくなったら、下半期はずっと寝ているから、と上司には宣言してある。
つまり現在の「プロジェクト」に、私は賭けた。上司たちにも「このプロジェクトに賭けよ!」と言っているわけだ。失敗しても別に私が会社を辞めないといけないわけじゃない。給料がもらえなくなるわけじゃない。大企業は、規模が大きすぎて意思決定に異様に時間がかかるという致命的弱点があるが、金があるという強みもある。億単位の投資に失敗したところで、会社自体は痛くもかゆくもない。
久しぶりのチャンスなので、どこまでいけるかやってみようと思っている。
わたしはコンピュータ・アーキテクトだが、最近はプロモータになっているような気がする。
1998年6月7日(日曜日)
A社から来た週刊の仕事をやっているが、今回は読み物風で結構難しい。難しいというのは、あまり慣れてないからだと思う。A社からは、今後は文芸的なのもやってもらうことにする、とのことなので手こずるのが多くなりそうだ。
ところで、「You name them, XXX needs to figure out ...」 という文章があるのですが、「You name them.」というのは何か? 慣用句的な表現ですか?「You name it.」は辞書によると「なんでも言ってみなさい」だそうですが、「You name them.」も同じようなものでしょうか。
1998年6月5日(金曜日)
B社の、さらに別の翻訳コーディネータの方から、仕事の依頼があった。金融関連とのこと。が、断った。
1998年6月4日(木曜日)
日本語は句読点を打つのが難しい。よく迷う。
例えば、「A社は、来月新製品Bを発表する。」とするか、「A社は来月、新製品Bを発表する。」というレベルで、翻訳をはじめた1年半前は迷っていた。
新聞などを読めばわかるが、後者が正しい。
この程度なら覚えられるが、複雑な文章だと全然わからなくなる。句読点の使い方に法則はあるのだろうか?
1998年6月3日(水曜日)
「前から文章の順に訳せ」と、よく指摘される。これでA社からは2回目の指摘。
「A as well as B.」は、「AとB。」
「A, although B.」は、「AだがB。」
そう言えば、今月号の「翻訳の世界」にも、たとえば 「It was these hungry bears that the villagers were most afraid of.」を前から訳す話が出ている。
これらの例だけでなく、今までにも翻訳関連の雑誌や書籍で、「前から訳せ」の話はよく出てくるので、これが翻訳では常套手段なのだろう。翻訳学校とか通信教育とかでは「翻訳のいろは」として教えてもらえるのだろう。
1998年6月2日(火曜日)
今日は SPEED の
RISE を、なぜか買った。
そういう日だった。
[White Love]
……
雪が溶けて やがて春がくる頃
あなたにとって 木洩れ日のような
やすらぎに なっていたい
果てしない 星の生命のように
くじけそうになっても
ずっと愛し続けるよ
……
1998年6月1日(月曜日)
A社、B社(2つ)、C社の仕事も順調に進み、A社とC社には納品済み。残るはB社の2つだが、1つはほぼ完成、もう1つも半分ほど完成。明日には、ほぼ完成状態になる予定。何度かは見直しをする。
ところでB社のトライアルは、やってみると難しい。翻訳の場合、さらっと訳すと、それなりの訳になる…と自分には思えるが、「リライト」だとあらかじめ訳があるわけで、その訳も尊重しながらリライトするべきか、自分で好き勝手に変えるべきか、に悩む。自分で好き勝手…にすると、リライトというより全然違う文章になるので、リライトというよりも新規翻訳になってしまいそうだ。
つまり、リライトのコツはまだ全然つかんでいない…ということが今回わかった。
翻訳のコツは、つかみつつあるような気がするが、リライトは全然ダメ。前の1000ページのリライトは何だったんだろう。