日本神話と聖書記事(1)

 日本神話には聖書の記事とよく似たものがいくつかある。
 一つは、天孫民族の父祖ニニギ(ニニギノミコト)とその周辺の事柄が、イスラエル民族の父祖ヤコブとその周辺にたいへんよく似ておるということじゃ。
 日本神話では、天皇家または大和民族は天から降りて来たニニギの子孫とされておる。ところが、はじめ天から降りるはずだったのはニニギではなくオシホミミじゃった。もともとヤコブの父イサクが、神の民の祖となる祝福を受け継がせようとしていたのはエサウじゃった。ところが、ヤコブが祝福を受け継いでしまったのじゃ。
 天から降りたニニギは、コノハナサクヤヒメという美女に恋をし、妻としようとするが、彼女の父は、彼女の姉の面倒も見るようにとニニギに言うのじゃ。この姉は醜かったそうじゃ。ヤコブもラケルを妻とするとき、妹を姉より先に嫁がせるわけにはいかんので姉も妻とするようにと彼女たちの父に言われたのお。ラケルは美しく、姉はそうではなかったと聖書は言っておる。
 ニニギとコノハナサクヤヒメの間に生まれた山幸彦は、兄にいじめられ海神の国へ行った。そこで神秘的な力を得た彼は、田畑を凶作にして兄を悩ませるが、そののち兄を赦すのじゃ。ヤコブとラケルの子ヨセフは、兄たちにいじめられてエジプトに売られて行くが、エジプトで巨大な権力を持つようになる。凶作に苦しみエジプトにやって来た兄たちを、彼は赦し助けたのお。
 山幸彦は海神の娘と結婚しウガヤフキアエズが生まれる。ウガヤフキアエズには四人の息子が生まれるが、二番目と三番目の子は別のところへ行き、いなくなってしまったのじゃ。四番目の息子は神武天皇で、彼が大和の国を征服し、彼の流れを汲むのが日本の皇室と言われておる。ところで、ヨセフもエジプトの祭司の娘と結婚した。彼の息子エフライムには四人の息子がいたが二番目と三番目は早死にしたのじゃ。そして四番目のベリアの子孫に有名なイスラエルの指導者ヨシュアがおり、イスラエル十部族王室は彼の流れを汲んでおるのじゃな。
 どうじゃな、日本神話と聖書の記事、細部は少し違うが芯はよく似ておるじゃろ?まるで、日本神話が聖書をもとにし作られたようではないか?

参考:マーヴィン・トケイヤー著「日本・ユダヤ封印の古代史」(徳間書店)


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