柏木奈々緒の診療カルテ(3)
カルテNo 107 雪村 和人
担当主治医:柏木奈々緒
≪特別ゲスト:牧瀬 由希 嬢≫
僕の名前はリック・シェルトン。今回ナナオのカウンセリングを受ける事になったのはクラスメイトのユキムラ カズト、野球部の次期部長候補の人気者なんだ。彼
もボクと同じ転校生なんで 2人はとっても気があう仲良しなんだけど、彼の悩み、ナナオで解決できるのか正直言って 僕には自信はなかったんだ。
「ハァイ、リック。あらユキムラくんも一緒なのね。ちょうど良かったわ、
リック?コンディションはどうかしら?」
「もちろんベストさ、ナナオ。」
「あの先生・・・・・」
「いらっしゃい雪村くん、もう二回目なんだから リラックスしてね。だいたいの事
は前に来てくれた時に聞いたけれど、君の片思いの彼女にプロポーズ出来るようになりたいって事だったわよね。」
「ええ、あのプロポーズって・・こんな事って先生に相談しても良い事なんでしょうか?」
「ええ、もちろんよ。それって精神的な問題だしね、メンタルホリックって事は、私の領分ですもの。」
ナナオが自身有り気に雪村君に言うのを見て僕は嬉しくもあったけど、少し不安にもなってきたんだ。だって そのナナオの表情ったら、瞳を輝かせて あの猫の笑いを浮かべながら、夢みるような表情で僕を見つめているんだもの・・・やな予感・・・
「安心なさい、君の親友のリックも協力してくれるって、そう言ってるんだし。ね、リック」
「・・・・・・(来た、、やっぱり、、、)」
「それじゃ先にリックの方をカウンセリングしてしまうから、雪村君はそこのベッドに横になってアロマテラピスティングのビデオを見てもらえるかしら?」
「はい、先生」
「じゃリックは第二診療室に、ね。」
ユキムラくんを残してナナオと僕はもうひとつの部屋に移動した。ナナオは例の悪
戯っぽいスマイルで 僕に言った。
「ねえリック、彼の話を聞いてみたら かなり深刻みたいなのよ。女性も強くなった
けれど男の子も弱くなりすぎだわ。気に入ったコがいたらツーショット写真ぐらい
撮ってもらうとか、そんな経験もないみたい。」
「アハハ 男女平等なんて日本じゃ理解されてないんだもんね〜」
「笑い事じゃなくってよ。リック!君の大切なフレンドなんですから君も協力するのよ。今回リックのカウンセリングの課題はこれ!はい、シャワーを浴びたら いつものように着替えなさい。」
そうナナオに言われて、僕はバスルームに入ってシャワーを浴びた。腕や脚の無駄毛を奇麗に脱毛フォームスプレーで念入りに落とした。タオル一枚でシャワーを出た。
タオルが床に落ちて僕は裸になっちゃったけど ナナオは顔色ひとつかえない。僕は
ナナオに手渡された、もう慣れっこになっちゃったプニプニした樹脂製のボディスーツのような物に脚を通した。
あれ? いつもは お尻には ぶ厚いパッドが入っててもっと弾力があるのに今日のは
なにか薄いけど、女性特有のカーブは僕を飲み込んでいく事はかわらない。
股間の内部のバッドのすき間も今までよりもやや前よりに 膨らみが移動している・
・・その中に 僕はいつものように自分のジュニアをしまった。こうしてやるだけで
僕はどんなミニスカートやピチピチなタイトなスカートを穿いても、僕の本当の性別が ばれる事は絶対なくなってしまうんだ。
腰骨の上のスキン部分は、どんなコルセットなんかよりきつい。もともと僕は やせ
ている方なのに、今回はもっと大変・・・その部分を上にズリ上げようとする度に、僕のアバラ骨は悲鳴をあげちゃってる。それでもナナオの言葉に逆らおうなんて気持ちは僕にはないから、必死になって装着し終わると、僕のウエストラインはググッと絞られて上に上がって、見違えるほど細くなってた。
ソフトシリコンで造成された人工の乳房が ハァハァと揺れてる。ようやくこのボ
ディスーツを着終わって、それが僕の本物の皮膚のぴったりとなじむ様に調整するのも しんどかったんだもん。
背中のミクロサイズのプラスチックジッパーをあげると、プニプニした半透明のクラゲみたいな樹脂は、僕の皮膚を完全に覆った。17歳の男の子のボディは、ある部分にはパッドが盛られ、ある部分は強烈に締め付けられて、僕の体型はやわらかな曲線をもつ成熟には まだ早いけど女性のボディに変身させてた。
顔はリック・シェルトン。首から下は・・・・・誰?
「今日のコスチュームは リックの歳相応にしましょ。そこのクローゼットにあるの
を身に着けなさい。顔は私がやってあげるわ。」
僕はナナオに言われるままに、壁のクローゼットの中にあった服と下着を選んだ。
やや子供っぽさの残る白いショート丈のスリップ。サワーイエローのブラジャーと
ショーツ。それに黒いスクールタイプのパンティストッキング。
僕は一瞬ナナオの方をちらっと見た。ナナオの穿いているブラックのパンティストッキング。あっちを穿いてみたいな・・・・キラキラ輝いてて綺麗なんだもん、僕がほんの少し思っただけなのに・・・。
「駄目よ リック。今日のリックのコスチュームに、このパンティストッキングは似合わないわ。」
ナナオは僕の心の中を見透かしているのか、顔は笑いながら 僕にそうに言い放っ
た。僕は白いパンティに大人しく脚を通した。そのパンティは、僕の第二の皮膚にぴったりとフィットして、ボディスーツの中にしまってある僕の分身とのフィット感も抜群だった。
でもナナオが悪戯っぽく睨んでいる・・・僕は慌ててブラジャーに腕を通して、背中でホックをとめた。その瞬間、合成樹脂の胸の重みがブラジャーの肩紐に心地よく伝わって揺れた。
誰のサイズのブラジャーか解らないけれど、ボディスーツで整えた僕の体に、ぴったりとフィットする。白いショートスリップを着て 膝より10センチ上位の丈の
チェックのスカートと半袖のブラウスを着て、襟元にスクールスカーフで飾ってからナナオの方を見た。
ナナオは微笑みながら、僕の脚に触れると、僕の穿くパンティストッキングに触れ
た。
僕はナナオに促されて椅子に座った。ナナオは僕の顔全体に いつものマスク専用の
接着剤を薄く塗ってから、「柏木クリニック」特製のマスクを取り出して僕の鼻の先端部分にあわせて、軽くひっぱりながら僕に女性の顔を被せていった。目や鼻や口のマスクの穴を本物の僕の顔にフィットさせる度に、その部分が一瞬、軽く引きつった。
「あら、そっくりになったわね。完成まで 後一息よ。」
(そっくりって一体 誰にさ?どうして今日に限って鏡を見せてくれないんだろ)
ナナオはメイクアップ用品を出して僕のマスクフェイスに化粧を始めた。簡単なマスカラとアイライナー、リップスティックだけの簡単な化粧を済ませると、ウイッグを取り出した、それは肩の上までの長さの黒いウイッグだった・・・ナナオは何も言わずに僕の頭を蔽うようにして、それを被せた。
「はい、完成っ リック!もう鏡を見てもいいわよ。」
「おああぅ。こ、これって・・・!!ナナオ!」
「何 驚いてるの 君の親友の片思いの女の子でしょう。」
「そ、、そうだけど、、いや そんな事じゃなくって、でも、でもさ、ナナオ、、何
もクラスメイトのガールフレンドなんかに・・・・」
「あら、すてきじゃないの。そんなに女装が似合うクラスメイトを持った彼も幸せだと思うわよ。なんならリックがガールフレンドになってあげたら良いじゃないの。」
「そ、、そんなのって、、ナナオの考えてる事、今から想像できるよ〜」
「まぁ、そんな溜息なんかないで。リック、どうせやるんなら,楽しまなきゃ損
よ。」
ダメダ・・・ナナオは完全に面白がってる・・・・僕は あきらめて立ち上がると、
全身を鏡に写してみた。 もうどうにでもなれ・・・だよ・・・
肩の少し上までの黒いけどキラキラ輝く髪、オリエンタルメルヘン、、、17歳の男の子の変装とは自分でも信じられない、自然なスカートのすそさばき・・・ブラウスの襟元のリボンスカーフの端を指でひっぱってみた。自分で言うのも何だけど、結構可愛かった。
「さぁ、それじゃ私はあっちの部屋に戻るけれどリック あなたはそのまま散歩、、
そうね学校まで戻って、、、その証拠にリックの上履きを持って来なさい。良い?
ちゃんと上履きを持ってこなかったら その特種メイクは取ってあげませんから
ね。」
「そ、、そんなの、、ナナオ」
「なによ、その泣きそうな声、、これも治療の内よ。さてと、リックの親友も待ちくたびれてるでしょうから わたしは戻るわよ。じゃあね。」
「ひどい・・・・別に外出とかは 嫌じゃないけど、どうして学校なのさ・・・これ
は 絶対にナナオのいじめに決まってるよ・・・・」
僕は それからが大変だったんだよ・・・まさか あんな事になっちゃうなんて・・・ナナオは、一度言い出したら絶対に変える事なんかない、、そうこうして、僕はさっきまでいた自分のハイスクールに来た。
下駄箱の奥の廊下の壁に取り付けられた大型の鏡に僕がうつっている・・・僕?胸ポケットにエンブレムの着いたブラウスにチェックのスカート。黒いスクールパンティストッキングを穿いた脚。何も知らない人が見たら、こんなコスチュームで愛くるしく無邪気に笑っている女の子の中味が、実は男の子だなんて想像も出来ないだろうね。
僕は鏡に向かって そっと微笑んでみた。その女の子の 屈託の無い笑顔を見て僕はどきどきしてきた。ほんとうに僕なの?
「あら、由希 こんなところで何してるのよ。野球部の特別壮行会、もうじき始まるのよ。んもう時間ないんだからぁ。サボらないでよね」
「え、ええ、、うん、、もちろん帰ったりなんかしないわよ」
「ああ良かった。さっき教室に迎えに行ったら 誰かと帰ったなんて言われて あせっていたのよ。じゃあ急いでよね。まってるからね 演劇部の部室でやるんだからさ。」
僕にそう言ってきたのは演劇部の副部長をやってる小松美穂子だった。彼女はそれだけ言うと 僕に背を向けて演劇部の部室に歩いていっちゃった。
(小松さん。ごめんね)
僕は心の中でささやいた。でも特別壮行会って、コウシエンに出る野球部をおくるスクールイベント、僕は参加した事なんかないし初めて聞いたな。それにしても興奮してたんで ずっと忘れていたけど僕は急にトイレに行きたくなっちゃって トイレに立ち寄った。危なく普段の癖で男子用トイレに入りかけて あわてて女子用に入り直した。
トイレの仕方を説明するのは さすがにちょっと恥ずかしいんだけど、内緒で教えて
あげるね。この特種ボディスーツの内側のポケットに折りたたんで収納されている僕のジュニアは、その先端がポケットから露出する事はないんだけど、オシッコなんかは出口の双丘の間から出来るようになっている。。。だけど女の子の構造になっているから立ったままでは少し無理があるんだけどね。
ようやくスッキリした僕は、何の警戒心もなくトイレのドアを開けた・・・・
「あっ!」
僕はその声に驚いて、声の方を見ると、そこには声もない牧瀬由希が立っていた・・・まさか本人と鉢合わせしちゃうなんて。彼女は呆然としたまま 立ち尽くしている。
僕がとっさに隠れる間もなく ポカンとしていると 牧瀬由希は僕をトイレに連れ込んだ。
(な・・なんなの・・・これ、、、)
これじゃ反対だよ。僕は訳が解らないで ポカンとしていた。彼女は 微笑みを浮かべたまま 可愛らしくチャーミングな脚で僕のみぞおちを蹴飛ばした。その痛みに必死でもがく僕に 牧瀬由希は僕の僕頚動脈を締めつけだした。
「誰なのかしらね 貴女は。うふふふふふ・さぁ 大声を出しても良いのよ・ふふふふ・困るのはキミなんじゃないのかな・・・?」
「あう、、!!!???・・・・・・」
「・・あなた、私に変装して何をしたいの?わたしはただ 貴女におとなしく協力してくれれば何も騒いだりしないわ。」
ドタッバサッ
ガチャン
必死で暴れる牧瀬由希の顔の僕、そして それを押さえつけようとするのも やっぱり牧瀬由希、、、双子の美人姉妹のケンカにしか見えないだろうけど このもみ合いに僕は絶対に負ける訳にはいかないんだ、、、そう思った時、なにかのハズミでトイレの隅っこにある小物置台に置いていた僕の通学カバンが転がり落ちて中味が床に転がり出た。
「手錠?!」
それは多分 ナナオが用意してくれていたんだろう、通学カバンの中から転がり出て
きたのは金属製の手錠だった。
「あら 良い物 持ってるじゃない。こんな物持参だなんて 感心ね。」
ゴギッガキャ
彼女は 素早くしゃがみ込んで それを拾うと 容赦なく僕の手首にその手錠を嵌めた。
「痛い?ごめんね、、でも貴女がおとなしくしてくれたら何も こんな事しなくて済んだのにね。」
彼女は必死に逃げようとする僕の腕をつかんで後ろに回すと もう一方の手首に
も手錠を嵌めてから その手首を背中から高く持ち上げて、トイレのドアに着いているコートハンガーに引っかけてしまった。
もう僕がどんなに暴れてもどうしようもない。
僕の両手首は かなり高く上がってしまったので肩甲骨のあたりが窮屈なぐらいに絞られて縮まってすごく痛くて苦しい。
「痛いっっ・・!離して・・・、はぁむむんんっっっ・・!!」
彼女は僕の頭を横抱えにすると ぐっと僕の頭をのけぞらせて許しを乞おうとする
僕の口にザラザラした布を詰め込んでから さらに顔と頭を片腕で抱え込むように
して おさえながら驚くような事を始めた。
「ステキ、声までわたしに そっくりだなんて、これは ごほうびよ。ほら口をお開けなさい。」
彼女は あいている方の手を自分の穿くスカートの中に入れるとパンティとパンティストッキングを一気に引き降ろして脱ぐと すでに布を詰め込んである僕の口に、そのパンティを詰め込み さらにその上から僕の唇を割ってパンティストッキングをぐるぐる巻きにして噛ませたんだ。
僕がどうやっても 口の中の詰め物を吐き出せないように、パンティストッキングを歯にがっちりと噛ませてから、首の後ろでもがいても解けない様にかた結びの猿轡にしているらしい。
「はあん、ふぉんぐうっ・・・・!」
その猿轡の奥から 僕は不覚にも恥辱の呻き声を出した。この突然の乱闘に僕も彼女も穿いてるスカートがめくれてしまっている。
「・・・むむんんっっっ・・!!」
だけど後ろ手 手錠で高く吊りあげられた僕は そのスカートの乱れを直す事が出来ずに ただ恥ずかしそうにもがいているしかない。
強制的な前傾姿勢は 僕のスカートの下のスクールブラックのパンティストッキングと その下からパンティが透けて見えた。恥辱の猿轡は 僕のほほを引き千切る程に 食い込んでいた。
「ねえ、これ見てごらんなさいな。ちょっとエッチっぽくって、ゾクゾクっと感じちゃうわよ。ほら」
牧瀬由希が差し出したコンパクトの鏡をのぞいて僕はみじめになっていた。猿轡として噛まされたパンティストッキングと前歯の間からはみ出している派手な色のパンティ。こんな場所で、こんなみじめな姿で縛られて 恥ずかしい布で猿轡をされているのは 全校の男子生徒があこがれる牧瀬由希そっくりに化けた僕なんだ。
だけど白状してしまうと、僕は自分の心臓が壊れてしまうんじゃないかと思う程興奮していた。
「さてと、、いつまでも ここにもいられないわよね・・・」
彼女は僕の手錠をコートハンガーから外して その場に立たせた。
「良い!大人しく黙って ついていらっしゃい」
チャーミングな瞳で僕を睨みつけながら、僕をトイレの個室から引っ張り出す牧瀬由希、そんな彼女に抱きかかえるようにしながら 恥辱の猿轡を噛み締めているしかない 牧瀬由希の顔をした僕・・・・人目に注意しながら廊下に出た僕達は 演劇部の大道具の保管倉庫に来た。
僕が歩く度に、パンティストッキングの猿轡の間から苦しい吐息が漏れる。
「えええっ ねえちょっと!こんな物まで 持って来てるなんて、アナタって何者?あははは でも楽しみ甲斐があるかもね。」
彼女が僕の通学カバンから取り出したのは細い革ヒモの束と ボールギャクだった。もうナナオったら何考えてんのさ!・・・・少しは僕の身にもなってほしいよ。
「そうか、、そんなオモチャの手錠なんかじゃ物足りないみたいね・・・それじゃ ご期待に応えてあげるわね。ふふふふ」
ホンモノの牧瀬由希は、眼をキラキラさせながら その革ヒモで僕の両腕と胸の上下をぐるぐる巻きに縛り始めた。胸の上下の革ヒモは、まだそれほどの大きさでもない胸を強調する程にビシビシとひき絞られてから、さらに念入りに縦に割り縄までする気合の入りよう・・・いつたい 誰に教わったのさ・・・
それから彼女は僕の手首にも、別な革ヒモを巻きつけて その結び尻を、ぐいぐい上に引っ張りあげると、胸と上半身にぐるぐる巻きに縛っている革ヒモに結びつけてから、手錠を外してくれた。でも こんな緊縛と比べたら まだ手錠だけの方が自由が効いたのに・・・
それからは、足首から膝、股間とパンティストッキングの上から次々に縛られていってしまうと、もう僕は猿轡を噛み締めて呻き声を立てているだけしかてきなくなっていた。
僕の頬は 無残にくびれるほど固くパンティストッキングの猿轡を嵌められているっていうのに、彼女はさらに その上から カバンの中で見つけたボールギャグを嵌めようとしてるんだ。
「さてと、これを こうするのよね、はい もうすぐできあがりよ。大人しくしててね」
すでに僕の口の中にはパンティやパンティストッキング、何かザラザラした布がギュウギュウに詰め込まれているって言うのに、彼女は その上からプラスチックのボールを押付けると凄い力で バックルとベルトを僕の頭の後ろでギッチリと固定しちゃったんだ。
僕は 最初の詰め物に喉の奥を刺激されて 思わず涙を流してしまったのに、彼女はそんな僕の姿を笑って見ているんだ。
「私と同じ顔になって こうして女に縛られた気分はどうかしら」
「あふん、ぐくうぅぅぅっ・・・!!!」
「でも、牧瀬由希が二人いても 面白いわね。その調子で牧瀬由希のままで あと少し 壮行会が終わるまで 我慢していてよね。」
彼女は、そういうと、僕をそこに立たせたままで何かの準備を始めだした。やがて、何人かの足音が廊下の方から聞こえてくると 牧瀬由希は、僕をその場に残したままで 自分だけ大道具の裏に隠れてしまったんだ。
それから しばらくして誰かが入ってきた。僕は緊張して息を潜めた。だれかがそっと僕の背後から近づいて来たと解った時には、僕は誰かに背中から抱きしめられていた。
「むぐうううっっっ!・・・・・・・・」
「凄いな、こんなコトって、、あああぁぁ、、とっても、、信じられないよ、、、」
(誰?この声・・・・・・まさか・・・)
声の主は 言葉を交わす代わりに 手の動きが活発になってきた。でも 僕には何も抵抗する自由なんかない。制服の上からとは言っても、僕の肉体に食い込む無数の細い革ヒモは、僕が 弓なりになるほどのけぞる程 抱きしめられて、どんなに もみくちゃにされ スカートかめくれあがり、ウエストラインのあたりでくしゃくしゃになってしまっても 何も出来ないんだ。
もう完全に露出させられた僕の下半身を守っているパンティストッキングとパンティに包れた股間にも容赦なく手か這い回っている・・・チョンと突き出た胸をまさぐられても、自分の身体なのに、自分の意思ではどうすることもできない。
ふっくらした頬に食い込んで僕の口を覆った猿轡も
「うむん・・・・んんんんっっっっ・・・・うむうううん・・・」
抗議の悲鳴をかすかな喘ぎ声に変える役目を立派に果たしているんだ。僕の額に汗に濡れた前髪が張り付く。それでも僕は、猿轡を嵌められた顔を 必死に振ってもがきながら、当りに喘ぎ声を振りまいていた。
カルテNo 107 雪村和人
担当主治医:柏木奈々緒
本日より加療開始(1)
<完>
二世
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【続く】
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