11/28 Te Anau--Denedine
ダニーデンへ。途中しっとり落ち着いた町をいくつか通り、一時頃には町に到着。NZ一の急坂のある町。スコットランド系の人々が入植したところなので、重厚な感じの建物がある。大学、駅、美術館どれも立派な石造り。
まずはお腹を満足させようとOtago Museumのカフェへ。サンドイッチとたっぷりの紅茶で一息つく。今までのところこの国のコーヒーには外れっぱなしだけど紅茶はおいしい。食事の後はゆっくり見て歩き。モアの剥製と、ポリネシア関係の資料の充実度に驚く。ミュージアムショップの日本女性がとても優雅な雰囲気のある方で、印象的。この時は目礼しただけだったけど、そのままでは終わらないのが今回の旅の不思議なところ。
その後インフォメーションに行って、ロイヤルアルバトロスコロニーの入場許可をもらう。
ここは世界中で一番アクセスが良い状態で大アホウドリを観察できる場所。ただいつでも誰でもと、言うのじゃなくて、時期を限り、人数を制限して保護に努めているそうだ。
このインフォメーションセンター、オクタゴンの教会のそばにあって、結構混んでいる。長い列に並んで待つ事しばし、前にいたノブが急に列を変えるので???と思ったら、カウンターにいたのは、超かっこいいお兄さん。
美形が苦手のノブでした。あー惜しい事した!。それにこのお兄さんの方が、こっちのおばさんよりずっとにこにこ親切そうなのに!
チケットを握り締め、いざアルバトロスコロニーへ!これがオタゴ半島の突端。市内からくねくね細い道を結構走る。
途中にあるバス停がそれぞれ個性的に彩られていて面白い。道路端の野っぱらを乗馬して走ってる人たちを何組か見る。
のんびりしてるうちに時間が過ぎて、ぎりぎり予約時間に到着。その後の事はこちら
半島を折り返したところにあるのが今晩の宿ラーナック城。広大な庭にバラや其の他の花が咲き乱れ、孔雀がゆっくりと歩を進める。
とても美しい環境と赴きのある立派な建物なんだけど、・・・出そう・・・もともとNZには貴族制がなかったので、だれかの居城と言った事ではなく、ある実業家が愛妻の為に建てたもので,彼女の死後色々とあって荒れるに任せてあったものを最近買いとった人がホテルにしたとか。
なんかいわくありげなたたづまい。Brrrrrr。
フロントにダニーデンの知人ハナン夫妻からのカードが届いていて直ぐ電話する。夕飯にご招待という事で、ご迷惑だからと遠慮するとどうしても!と言われお迎えを待つ。
現れたのはミスター・ハナン。うちに泊まりにいらした時はTシャツにチノパンそして腕は三角巾でつってあったのに今日はリュウとした背広姿。
戸惑いながらお迎えの車に乗って又ビックリ。クネクネ山道を飛ばす飛ばす!しっかり椅子にしがみついて無事に着く事祈るだけ。
それにしてもこの人何者?前あった時はスキー教師でスキーで腕を折ったって言ってたけど?・・・
ひょっとしたらレーサー?でもちょっと年齢に無理があるか?とか考えてるうちに無事到着。
なんか高台にある豪邸!ドアを開けてにこやかに迎えてくれるエリザベス。日本でとは打って変わってドレス姿。
そして又ビックリしたのが私達の話し相手にと呼んで下さっていた日本女性!そうあのMuseumでお会いした方だったのです。
エリザベスはダニーデンの市議会議長でMuseumの責任者でもあり、彼女の上司だったんです。
そしてその夫マーレーの本職は弁護士会の会長さんでした。
オーストリアからいらした弁護士とチェリストのご夫婦も交え、本当に久しぶりのしっかりしたお食事でした。
味噌汁、焼き鳥、かりんとうの日本食も用意して下さって、深いお心づかいを感じました。
猫もどこからか小鳥を咥えてきてソファーの陰で会食に参加していました。
話が弾んで遅くなり帰りついたお城は闇に溶け込むようでした。
暖かい春の夜の暗がりにうごめいたものがあったとしても見なかった事にしましょう。
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