2日目:ザグレブ → オシェク


朝食

この日は朝7時半に起き、ホテルの1階の食堂で朝食をとりました。メニューは、パン、ハム、チーズ、茹で卵とシンプルで、飲み物はここでもミルクティーを注文しました。


クロアチアのTV

列車の出発時間(午前10時)までまだ時間があったので、部屋に戻ってTVを見ました。クロアチアのTVは非常にユニークで、クロアチア語の放送だけでなく、英語やドイツ語のチャンネルもあり、他のヨーロッパの国で放送されている番組をそのまま放送していました。コマーシャルもそのままで、例えばフランスのディズニーランドのCMなども流れていました。

私の大好きなアメリカのTVアニメの一つに、「Dexter's laboratry」というのがありますが、このアニメがドイツ語にも吹き替えられているのには驚きました。しかも、絵の動きとドイツ語のセリフがちゃんと一致していて、画面に英単語が出てこなければ、ドイツ製のアニメだと勘違いしてしまいそうでした。以前イタリアの友人が、イタリアの声優の吹き替え技術は世界一だと言っていましたが、ドイツの声優も上手です。日本では恐らく日本の吹き替え技術が世界一だと思われているでしょうから、吹き替えに力が入っていないのはアメリカぐらいかもしれません。

ちなみにホテルのTVはSANYO製でした。恐るべし日本企業。^^;


ザグレブ駅

ホテルのチェックアウトを済まして、歩いて1分のところにあるザグレブ駅に行きました。

この駅には自動券売機はなく、切符は全部窓口で買います。(そういえば、バスステーションを含めて、クロアチアで自動券売機をみた事がありませんでした)

ここでオシェク(Osijek)行きの切符を買いました。



クロアチアでは電車よりもバスの方が人気があるため、首都ザグレブのメインステーションであるザグレブ駅といっても、とても小さな駅でした。ホームは全部で5本しかありませんでした。

列車を待つために駅のホームに行くと、クロアチア軍の迷彩色の軍服を着た兵士達が大勢いて、ちょっと驚きました。別に事件があったわけでなく、彼らも同じ列車を待っているのでした。

列車は映画で見たことのあるヨーロピアンスタイルで、内部は各コンパートメントに分かれ(日本の寝台車からベッドを取ったような形です)、それぞれドアが付いています。ただし、冷房が無いので窓もドアも開けっ放しでした。

列車は日本でいう「鈍行」で、オシェクまで300kmちょっとくらいしかないものの、途中の各駅に停車するので、結局オシェクに着くまで4時間かかりました。



オシェク駅

オシェク駅には午後2時に着きました。ここも古い駅です。(というか、クロアチアの建物はみんな古いのですが)

ザグレブで一緒に乗った兵隊達もこの駅で降りました。



昼食

お腹が空いていたので、市内を歩き回る前に昼食を食べることにしました。

駅から3分ほど歩いたところにあるイタリアンレストランに行き、カルボナーラとピザ、それからミルクティー(^^)を注文しましたが、その美味しいことといったらありませんでした。写真を撮ってこなかったのが一生の不覚です。

たしかにクロアチアはイタリアに近い国なので、イタリア料理が美味しいのも不思議ではありませんが、それでも日頃スパゲッティを主食としている私にとっては、美味しいスパゲッティが食べられたことに思いっきり感激してしまいました。

その後、クロアチア中を旅しながら、イタリア料理ばかり食べていました。


オシェク市内

オシェクはクロアチアの東部最大の都市で、ユーゴスラビアとの国境までは30kmしかありません。

ここは3年前まで戦場だった街で、市内を歩いていると、周りの建物の壁や道路が穴だらけなのが嫌でも目に入ります。被害は建物の外側だけでなく、ビルの内部に入ると、窓際の壁には外からマシンガンで撃たれたような連続した銃弾の跡が残っていたりしました。

この日は日曜日だったので、ほとんどの店が閉まっていて、街全体がとても静かでした。



オシェクにも見事なカトリックの大聖堂があります。この街に来て、なぜ大聖堂が大きな建物なのか判ったような気がします。



夏祭り

この日はたまたま、オシェクの街では夏祭りが開かれていました。教会を中心にして、食べ物やオモチャ、お土産品などの色々な屋台が出ていました。この雰囲気は日本のお祭りにそっくりだなと思いました。

私は屋台で「lepinja」と呼ばれる大きな揚げパンを買いました。(5kn=約85円) インド料理のナンによく似たこの食べ物は、クロアチアではポピュラーで、ケチャップを着けて食べます。これも美味でした。(って、クロアチアに来てから食べた物全部を気に入っていましたが。^^)

結局、これがこの日の夕食でした。;_;



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