前日の夕方、大聖堂の写真を正面から撮ろうとしたのですが、ちょうど太陽が逆光の位置にあったので撮影を諦め、この日の朝再び出掛けてみました。 月曜日の朝ということで、さすがに人通りが多く街には活気がありました。 それにしても、この大聖堂は本当に美しい形をしています。
|
![]() |
クロアチアではアルカリ電池が手に入りにくいだろうとあらかじめ予想し、デジタルカメラにはニッカド電池を装填していました。ところが、一緒に持ってきたバッテリー充電器がAC変圧器を使用しても上手く動作しないので、バッテリーが充電出来ませんでした。;_;
そこでAC230Vで動作する充電器をクロアチアで調達することにしました。ところが、私がアメリカから持ってきたニッカド電池は「ニッケル水素電池」という新しいタイプで、大容量・高速充電がセールスポイントですが、最大の問題点は普通の充電器が使用できないことです。結局、電気屋に行って充電器とニッカド電池の両方を買うことになりました。^^;
充電器は1台106kn(約1802円)、単4サイズのニッカド電池(パナソニック製)は1本32kn(約544円)でした。
バス・ステーション
オシェク(Osijek)のバス・ステーションは、昨日降り立った鉄道の駅の隣にあり、ここからあちこちにバスが発進しています。 ここではヴコヴァ(Vukovar)行きの切符を買いました。料金は片道15kn(約255円)で、往復の切符は24kn(約408円)でした。 ヴコヴァは、クロアチアの戦争で最も被害の大きかった所で、今回のクロアチア旅行でぜひ訪れたいと考えていた街です。
|
![]() |
オシェクからヴコヴァへは、バスで45分くらいの距離です。クロアチアの東部は平地が多く、バスから見える風景も一見のどかな田園風景に見えます。ところが、現在畑として使用されている場所以外の雑草が生えているような場所には、今でも地雷が沢山埋まっているそうです。全部除去するには何十年かかるか判らないとの事でした。 クロアチアの道路は舗装の状況が良くないので、バスがものすごく揺れます。クロアチアにはローラー・コースターがありませんが、バスがその代わりを十分果たしているように思いました。
|
![]() |
オシェクの街を歩いていても、戦争で受けた傷跡に衝撃を受けましたが、ヴコヴァの街の様子はその比ではありませんでした。街の半分以上が完全に破壊されていました。残った建物も無数の穴が空いていて、この街で繰り広げられた戦闘の凄まじさを物語っていました。 今までこんな風景は戦争映画やニュースでしか見たことがありませんでした。
|
![]() |
崩壊した家やビルがそのままの状態で残っていて、中にはまだ死体が残っているかもしれないとのことでした。 こんな建物の周りでジプシーの子供達が遊んでいました。
|
![]() |
この建物は高校でした。ほとんど壁しか残っていませんが、現在は修復が始まっています。
|
![]() |
教会の壁にも、銃弾やロケットによる攻撃の跡がたくさん残っていました。
|
![]() |
これはヴコヴァのシンボルともいえる建造物で、ヴコヴァが写真で紹介されるときには必ずといっていいほど登場します。 破壊された後も、最近まで上に登れたそうですが、今は入り口に鍵がかかっています。(鍵がかかっていなくても、上まで登る勇気は私にはありませんが)
|
![]() |
ヴコヴァの街の外れをヨーロッパでも有数の川のひとつドナウ川が流れています。 この川が国境にもなっていて、川の向こう岸はユーゴスラビアになります。 せっかく見ることができたドナウ川ですが、川の臭いがとてもひどくて、あまり長居できませんでした。
|
![]() |
午後3時頃オシェクに戻ってきて、「Zlatna kuna」というレストランに行きました。このお店のメニューには英語が併記されていたので、自分が食べたいものを選ぶのに苦労は入りませんでした。
とりあえずビーフ・スープ(クロアチア語でGoveda juha:ゴヴェダ・ユハ、8kn=約136円)を注文しました。ザグレブで飲んだビーフ・スープとは違う味でしたが、こちらも美味しいスープでした。
メニューの中に「オシェク・ステーキ」(36kn=約612円)という街の名前が付けられた料理を見つけました。面白そうなのでそれを注文しました。注文する際に、これはビーフ・ステーキかどうかウエイターに聞いたら、ポーク・ステーキだと言われました。私としてはビーフ・ステーキを食べたかったのですが、このお店のメニューにはビーフ・ステーキが無いという事だったので、そのまま「オシェク・ステーキ」を注文しました。
出てきた「オシェク・ステーキ」を見てビックリです。このお店のポーク・ステーキというのはトンカツのことでした。おまけにお肉の中にマッシュルームが挟んであり、純粋にお肉の味を楽しもうと思った私は少しガッカリしました。
残念ながら、このお店でも料理の写真を撮っていませんでした。(この旅行の前半では、レストランであまり写真を撮らなかったのですが、4日目以降については写真を結構撮りましたのでお楽しみに)
ベリ・マナスティール
食事の後、オシェクの街を散策し、マーケットや刑務所などを見て歩きましたが、午後5時半頃オシェクの北に位置するベリ・マナスティール(Beli Manastir)という街に出掛けてみました。
ハンガリーとの国境に近いこの街は人口7000人くらいの小さな街で、全体の印象としては郊外の住宅地といった感じです。この街にはお店もほとんどなく、まともなカフェは一件しかありませんでした。そのお店のテラスでミルクティーを飲みながら周りを見渡すと、電気屋さんが一件ありました。そのお店のショーウィンドウを見てビックリです。ソニーのプレイステーションが置いてありました。おまけにそのウインドウには、パナソニックやSANYOの文字が書かれていました。(恐るべし日本企業。^^;)
それにしても、この街には東洋人がやって来ることがほとんどないのか、街の人達みんなが私の事をかなり露骨にジロジロ見ていました。
クロアチアのメインページに戻る |