6日目:クルック → バシュカ → ラブ


朝食

プライベートルームでは朝食が出ないので、主のマリアに現金で宿泊料を支払いチェックアウトした後、街に出掛けました。

ところが、朝はレストランがまだ開いていないので、もう一度あの美味しいカルボナーラを食べるという私の望みは叶いませんでした。代わりにパン屋さんでビザ風のパンを買い、ファンタ・オレンジを飲みながら朝食を食べました。

私は日本にいた時はファンタ・オレンジがファンでしたが、アメリカではオレンジジュースといえば天然果汁のものばかりで、ファンタ・オレンジは全然見かけないので、その存在をすっかり忘れていました。しかしクロアチアのファンタ・オレンジは日本のものと同じ味で、今回の旅行中はバスで移動する時など、必ずファンタ・オレンジを買ってから乗車していました。




バス・ステーション

前の晩、パンフレットやガイドブックをチェックしたところ、この島の近くにあるラブ島というところが、とんでもなく美しい所らしいので、この日はそこへ移動することにしました。クルックからラブ島へは船が無いので、クルックの東にあるバシュカという街にバスで行き、そこからフェリーに乗ることにしました。

バシュカには2kmに渡る砂浜があるらしいので、それも見てみたいと思いました。


クルックの砂浜

バスの発車時間まで1時間くらいあったので、クルックの港を散策しました。てっきりクルックには岩のビーチしかないと思っていたのですが、クルックにも一応砂浜があることが判りました。(思わず「しまった」と思いました)



バシュカ

バシュカには午後12時ごろ着きました。(クルックからバスで1時間) ツーリストオフィスでラブ行きのフェリーの時間を確認したら、次の便は午後4時出発とのことでした。

パンフレットに書いてあった通り、バシュカの砂浜もとても美しかったので、フェリーの出港時間までここで海水浴をすることにしました。(正直言って、この旅行はかなり成り行きまかせでした)



フルーツパフェ

海に入る前にアイスクリームを食べようと思いカフェに入ったのですが、メニューを見ていたらフルーツパフェ(20kn=約340円)を食べたくなってしまいました。

写真を見ると判るとおり、フルーツパフェには花火のような飾りが付いていました。それを髪の毛に挿して、写真を撮っていたら、周りにいたドイツ人の観光客にウケていました。



砂浜

バシュカに着いた時の天気は薄曇りだったのですが、水着に着替えた頃には、いいお天気になりました。

ここの景色は360度どこを見渡してもとても美しく、この場所に来れたことが幸せに思いました。

砂浜で人の荷物を盗む人はいないだろうと思って、大胆にもパスポートや財布の入ったバッグをビーチタオルのそばに置いたまま泳いでしまいました。



昼食

2時間半くらい海水浴を楽しんだ後、近くのレストラン「Lantino」で遅い昼食をとりました。

クロアチアの旅行もこの日が6日目でしたが、注文するメニューは毎度お馴染みのパターンで、

ミルクティー(10kn=約170円)
ビーフスープ(10kn=約170円)
名前を忘れてしまったパスタ料理(35kn=約595円)

でした。このレストランの味もなかなかでした。



フェリー

フェリー乗り場はレストランから20分くらい歩いた所にありました。チケット売場で一人22.30kn(約379円)のチケットを買い、フェリーに乗り込もうとしました。

そうしたら、フェリーの乗組員が私を見て、「日本人?」と聞きました。サングラスをしているのに何で判るんだと思いつつ、「ダー(はい)」と答えました。そうしたら、その乗組員は「それじゃサッカーの選手だね?」と聞いて来ました。(これってカズ選手の影響ですね。^^;) 彼には「ネ(いいえ)」と答えておきました。

フェリーに乗り込んだとたん雨が降り出しました。空には黒い雲が広がり、嵐の予感でした。ラブまでは1時間の予定でしたが、無事に辿り着くのかかなり不安を感じました。




ラブに上陸

フェリーが港を離れた後、雨はかなり降ったのですが、幸い風は弱かったので船はあまり揺れませんでした。そのうち雨も止み、太陽の光が戻って来ました。

予定通り1時間後にラブ島の北にある港ロパー(Lopar)に到着しました。

到着した後、他の乗客はフェリーで運んできた車に乗ったり、出迎えの車に乗ったりして、みんな港から離れて行きました。

気が付くと周りには誰もいなくなってしまいました。(ギョエ!)

この港にもバスは通っているのですが、時刻表を見たら最終便はすでに出た後で、これは困ったことになったなと思いました。で、とりあえず公衆電話の所に行ってみたらタクシーの電話番号を見つけました。そこに電話したらタクシーを回してくれるということで、ほっとしました。



ニコラ現る

30分くらい待っていたら、メルセデス・ベンツのタクシーがやって来ました。ドライバーの名前はニコラで、まるでイタリア語のようにクロアチア語を話す陽気なおじさんでした。

そのタクシーに乗って、ラブ島の中心地のラブという街に向かいました。料金は100kn(約1700円)でした。


ホテル

ラブにはホテルが沢山ありました。(って、この文章はちょっと危ないですか?^^;) その中でニコラお勧めの「Hotel Padova」に泊まることにしました。彼によれば、このホテルはドイツからの観光客に人気があるとのことで、確かに駐車場には沢山ドイツ車が停まっていました。

このホテルはクラスBでしたが、大きなホテルでバーや室内プールもありました。なんとなく日本の観光地にあるホテルに感じが似ていました。

料金は1泊342kn(約5814円)で、同じクラスBのホテルでもザグレブの半額くらいの価格設定でした。

ホテルの窓から見たラブの景色は、右の写真のようにとても美しく、心の中でニコラに感謝しました。

部屋を確認した後、ラブの街に出掛けました。



ラブの街

ラブの中心地はホテルから500mくらい離れた所にありました。港にはヨットがたくさん停泊していましたし、ドイツからの観光客が乗ってきたベンツやBMWもかなり駐車してあったので、高級リゾート地の雰囲気がありました。

まずツーリストオフィスに行き、この島のパンフレットをもらいました。そのパンフレットには美しい砂浜の写真が載っていて、ぜひ明日そこに行ってみたいと思い、カウンターの女性達に場所の名前を聞いたのですが、それがどこの砂浜か判らないという返事が返って来ました。(なんで?;_;)

その後はアイスクリームを食べながら、街をぶらつきました。


夕食

夕食をとるために、表通りからちょっと外れたレストランに入りました。ところが、このレストランに東洋人がやって来るのは非常に珍しいのか、店に入った瞬間から周りの人達全員が私の事を見ているのが判りました。その状態は食事の間もずっと続いていたので、このレストランで料理の写真を撮るのは控えました。

このレストランでもいつものように、まずミルクティーを注文したのですが、信じられないことに、この店のメニューには紅茶が無いとのことで、代わりにコーヒーを注文しました。

その後、ビーフ・スープとシーフードのリゾットを注文しました。

このレストランは内装や器に凝っていたのですが、肝心の味の方はごく普通でした。


再びラブの街

夕食の後はまた街をぶらつきましたが、ここは観光地らしく、多くの店がまだ開いていました。

カタカナで書くとラブという街の名前は素敵な名前ですが、実際にはRabと書くので、英語のLove(愛)とは発音が異なり、混同することはありません。しかし街のあちこちで、「I Love Rab」というキャッチフレーズを目にしました。安直な発想だなと思いつつも、私はそのキャッチフレーズが入ったTシャツをしっかり買ってしまいました。^^;

ラブは夜景も美しいところでした。



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